【論稿】「地理的表示制度 商標法との比較の視点から」(外村玲子)(パテント2020 Vol.73 No.2)
【論稿】「地理的表示制度 商標法との比較の視点から」(外村玲子)(パテント2020 Vol.73 No.2) *地域団体商標では出願人に法人格が必要 *地理的表示制度では周知性は不要 *地域ブランドとして多種多様なバリ […]
ドワンゴv.米国FC2知財高裁大合議判決(外国サーバ問題、先行事件判決との対比を含む)
ドワンゴv.米国FC2大合議判決(先行事件との対比を含む) -(先行事件)知財高判平成30年(ネ)第10077号<本多裁判長>- 国外に所在するサーバから日本のユーザにプログラムを送信する行為が、日本国内の行為と評価 […]
【不競法/虚偽事実の告知流布】令和3年(ワ)18135 ⇒請求棄却
【不競法/虚偽事実の告知流布】令和3年(ワ)18135 ⇒請求棄却 「納期の迫った栗原市案件について、関係者に迷惑をかけることがなく速やかに作業を進めるために考えられる協力を…求めるところに要点がある。…取引先が誰である […]
令和4年(行ケ)10010【治療薬のCNS送達】<本多> 請求項1の文言から、本件発明1の薬学的組成物が「リン酸塩を含」むものであることは明らかで、50mMまでのリン酸塩であれば、どれほどわずかの量を含む場合であっても、 […]
【論稿】特許法の先使用権に関する一考察 (2)(田村善之教授)
【論稿】特許法の先使用権に関する一考察 (2)(田村善之教授) 公然実施でなく先使用権のみが頼りとなる場面 =後行特許が選択発明で併存し、蹴り合いとなったとき ⇒このとき、「食い込み」が認められないと、先行特許権者は先使 […]
【論稿】近年の審決取消訴訟における逆転事例の分析(知財管理Vol.73 No.7 2023)
【論稿】近年の審決取消訴訟における逆転事例の分析(知財管理Vol.73 No.7 2023) <2018~2020年の取消判決率> 不服審決 22%(19/85) 異議決定 72%(18/25) 無効成立 21%( […]
【論稿】進歩性判断における「予測できない顕著な効果」の意義(前田健教授)(パテント2021)
【論稿】進歩性判断における「予測できない顕著な効果」の意義(前田健教授)(パテント2021 Vol.74, No.7) 前訴判決の拘束力があるので…用途に適用することは容易想到であるとの判断を前提…とすると…ヒト結膜肥満 […]
令和2年(行ケ)10143【塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム】<大鷹>
令和2年(行ケ)10143【塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム】<大鷹> *明細書中に、特定の測定装置+「JIS準拠」の記載 ⇒当該測定装置の取扱説明書に従って測定し、記載が無い項目をJISに従ったことを述べたと解するの […]
令和4年(行ケ)10012【接触操作型入力装置】<菅野> *周知技術も組合せの動機付け等が必要 ⇒主引例と周知技術の其々の技術分野を上位概念化した上で組み合わせたことを咎めた。 ※特許権者が、同特許で原告Apple相手に […]
令和4年(行ケ)10007【熱搬送システム】<東海林>課題が大きく異ならない限り主引用例適格OK
令和4年(行ケ)10007【熱搬送システム】<東海林> *解決課題が大きく異なるものでない限り,主引用例適格OK 「主引用例の選択の場面では、そもそも請求項に係る発明と主引用発明との間で、解決すべき課題が大きく異なるもの […]
令和4年(行ケ)10007【熱搬送システム】<東海林> *「請求項に係る発明と主引用発明との間で、解決すべき課題が大きく異なるものでない限り、」主引用例適格OK ⇒…解決すべき課題が大きく異なると、日本でも主引用例適格が […]
【論稿】「商標権に基づく不当な権利行使による法的責任‐日本法の観点から」(金子敏哉教授)
【論稿】「商標権に基づく不当な権利行使による法的責任‐日本法の観点から」(金子敏哉教授) 虚偽事実の告知流布類型は、正当行為としての違法性阻却は2011年以降1件しかない。過失否定も減少。 (令和4年度知的財産に関する日 […]
大阪地判令和2年(ワ)3473【照明器具】 <損害論>102条2項の推定覆滅~8割覆滅 ①製品として当然に担保されるべき機能及び要素 ②コスト削減の程度が不明 ③競合品 ④代替技術の存在~原告後継品が本件発明と異なる技術 […]
令和4年(ネ)10093【乳がんの処置におけるエリブリンの使用】<大鷹>
令和4年(ネ)10093【乳がんの処置におけるエリブリンの使用】<大鷹> *控訴棄却 本件特許の存在により厚生労働省が”製造販売承認”しないから製造販売する蓋然性なし。 ⇒確認の利益を欠く ①承認 […]
「分割出願に対する審査中止」 令和5年4月1日以降に審査請求がされた審査着手前の分割出願であって、以下の(1)~(3)の全ての要件を満たす分割出願が、審査中止の対象となり得ます。 (1)原出願 […]
「期間徒過後の救済規定に係る回復要件の緩和」 令和5年4月1日以降に手続期間を徒過した手続について救済される場合の要件が、これまでの「正当な理由があること」から「故意によるものでないこと」へと緩和されました […]
令和3年(行ケ)10136【半田付け装置】<本多> 「フラックスの含有量を1wt%とする半田は、本件出願日当時、やに入り半田の市場において普通に流通していなかった…。…1wt%の半田をわざわざ採用し…得ることが容易になし […]
【米国特許】2023.05米国連邦最高裁判決Amgen v. Sanofi ⇒実施可能要件×
【米国特許】2023.05米国連邦最高裁判決Amgen v. Sanofi ⇒実施可能要件× 本件特許発明のクレームは、明細書で示されたの例示的な抗体よりも遥かに広範囲に及び、(発明の性質と基礎とな技術により)合理的な量 […]
平成31年(ネ)10007【…ラダー回路を表示する装置】<菅野>
平成31年(ネ)10007【…ラダー回路を表示する装置】<菅野> 既存部品を組み合わせた発明において、其々の既存部品が、不可欠品と判断された!! ⇒101条2号の間接侵害成立 ⇒25%が直接侵害に用いられる ⇒全部差止め […]
【商標】令和4年(行ケ)10023【ベガスベガス事件】 1次審決〜チラシ1及び2で使用成立 1次判決〜チラシ1及び2で使用不成立(チラシ3及び4も言及) 2次審決〜チラシ1〜4で使用不成立 2次判決〜チラシ3及び4で使用 […]
東京地判令和2年(ワ)29897<國分>「職務発明対価請求事件」
東京地判令和2年(ワ)29897<國分>「職務発明対価請求事件」 「登録報奨金請求権」及び「相当の対価請求権」を別の請求権として観念した。 発明規定に、登録報償を超える対価の規定なし ⇒消滅時効の起算点は、特許を行ける権 […]
令和4年(行ケ)10030【ポリエステル樹脂組成物の積層体】<菅野>
令和4年(行ケ)10030【ポリエステル樹脂組成物の積層体】<菅野> *「除くクレーム」は発明の課題に影響が及ばなければ、新たな技術的事項の導入に当たらない。 ⇒訂正要件〇(訂正後の進歩性判断せず) ★差し戻し後の異議決 […]
平成28年(行ケ)10152【電荷制御剤】<森> *発明の課題 ⇒「電荷制御剤の表層の無機塩量のみに起因する電気伝導度を測定できるよう,可能な限り電気伝導度の小さいものを意味する」 ⇒「イオン交換水」の明確性〇 【請求項 […]
【商標】令和3年(行ケ)19987(不使用取消)「I R O PARIS」
【商標】令和3年(行ケ)19987(不使用取消) 登録第5623868号商標「I R O PARIS」が、指定商品「フランス製の被服」等に使用されていない。 ⇒不使用取消審決が維持(フランスでデザインされていて×) 審査 […]
東京高判平成11年(行ケ)230【磁気テープ用ガイド】<山下>
東京高判平成11年(行ケ)230【磁気テープ用ガイド】<山下> *出願後に権利移転で、共同出願違反の瑕疵が治癒された。 「正当な権利者に権利が与えられたか否かが問題…、出願人が実用新案登録の時までに実用新案登録を受ける権 […]
令和3年(行ケ)10093「PCSK9に対する抗原結合タンパク質」2次判決(アムジエン v. リジェネロン)<菅野>
令和3年(行ケ)10093「PCSK9に対する抗原結合タンパク質」2次判決(アムジエン v. リジェネロン)<菅野> =令和3年(行ケ)10094 1次判決と異なり、機能的に表現されたリーチスルークレームにつき、前訴確定 […]
令和3年(行ケ)第10140号【電鋳管事件】<菅野> PBPクレームの明確性要件×
令和3年(行ケ)第10140号【電鋳管事件】<菅野> 製造方法により特定された物の発明の明確性要件について、「不可能・非実際的事情」を要求し、明確性要件違反と判断した初めて且つ唯一の下級審裁判例。(規範は他の知財高判と同 […]
令和3年(行ケ)10096【光源】<本多> 引用文献中の複数の段落から一まとまりの技術思想を抽出可能、データがない数値限定を設計事項として、進歩性を否定した事案。 「本願明細書に…10重量%を超える場合の実験結果について […]
【商標】令和4年(行ケ)10002<東海林> 第44類… 「おんじゃくきゅう」と「温石灸」の文字を二段併記した商標 ①役務の質を普通に用いられる方法で表示する ②「温めた石を用いた灸(施術)」以外に使用された場合には,役 […]
大阪地判平成17年(ワ)10821【台車固定装置】 *「使用」とは,発明の目的を達するような方法で当該発明に係る物を用いることをいう。 ⇒単に,台車固定装置の点検,修理及び部品の交換をしただけでは「使用」にあたらない。 […]
令和3年(行ケ)10144【ドットパターン】<菅野> *特許請求の範囲に文言を追加したが、減縮でない。 ⇒訂正要件× =R3(行ケ)10146<菅野> 訂正前~任意の45°間隔による8方向をドットの配置に利用 […]
【著作権/プ】令和4年(ネ)10019 発信者情報開示請求 ⇒違法性阻却事由の存在を窺わせる事情を要立証 ⇒適法な引用 タイムライン上の表示が画像の一部のみとなることは、ツイッター仕様から「やむを得ないと認められる改変」 […]
【不競法2条1項3号】令和3年(ワ)3418<國分> 「最初に販売された日」
【不競法2条1項3号】令和3年(ワ)3418<國分> 「最初に販売された日」 シェード部分の形状の開発に費用及び労力の殆どが投下された ⇒電球をLEDに置き換えても特段の費用及び労力なし ⇒保護を求める商品形態を具備した […]
【論稿/意匠】「創作非容易性の判断に関する考察」(佐々木 眞人弁理士)(パテント2021 Vol.74No.3)
【論稿/意匠】「創作非容易性の判断に関する考察」(佐々木 眞人弁理士)(パテント2021 Vol.74No.3) 複数の相違点を通じて把握される「意匠の着想の新しさないし独創性」に基づいてそれぞれ創作非容易性を判断してい […]
【論稿】「用途発明の新規性と効果」(パテント2021、3月号)(大須賀滋元裁判官)
【論稿】「用途発明の新規性と効果」(パテント2021、3月号)(大須賀滋元裁判官) 用途発明の新規性及び技術的範囲について、重要裁判例を考察するとともに、有力な学説を紹介している。 PDを踏まえて、公知でな […]
【論稿】分割出願の戦略的活用事例(鈴木守弁理士、安井友章弁護士)(パテント2020 Vol.73, No.1)
【論稿】分割出願の戦略的活用事例(鈴木守弁理士、安井友章弁護士)(パテント2020 Vol.73, No.1) 事例2:兄弟分割して、チャレンジと安全な分割ツリーとを確保している。 事例5:途 […]
【商標/論稿】色彩のみからなる商標に係る審決取消訴訟の現状(大塚理彦)(パテント2021 Vol.74, No.4)
【商標/論稿】色彩のみからなる商標に係る審決取消訴訟の現状(大塚理彦)(パテント2021 Vol.74, No.4) 新しいタイプの商標において,登録例が現れていないものは,色彩のみからなる商標のうち「単色」「位置特定」 […]
【論稿/一般】「私の書棚(特許実務に有用な書籍、日本語の発信)」会社法務AtoZ2023年6月号
【論稿/一般】「私の書棚(特許実務に有用な書籍、日本語の発信)」(会社法務AtoZ2023年6月号)※私の執筆記事を、第一法規の許諾を得て転載します。 筆者の専門分野は特許及び意匠であり、それぞれについて重 […]
令和4年(行ケ)10092【プログラム】<東海林> 中位概念化が新規事項追加でないとされた事例
令和4年(行ケ)10092【プログラム】<東海林> 中位概念化が新規事項追加でないとされた事例 ※出願時の技術常識に基づいて、当初明細書中の具体的な記載を上位概念化してクレームアップした補正(中位概念化)が、新規事項追加 […]
令和4年(行ケ)10009【ガス系消火設備】<大鷹> 主引例の課題(部屋の加圧を防止する)を解決するために副引例の構成(ラプチャーディスク)を採用しうるとしても、他の解決手段(容器弁の開弁時期をずらして複数のガスシリンダ […]
【論稿】医薬品特許紛争の和解と独占禁止法(鞠山尚子、2021.9)
【論稿】医薬品特許紛争の和解と独占禁止法(鞠山尚子、2021.9) 米国Activis最高裁判決~リバースペイメントが正当化される例は、想定される訴訟費用、後発が先発に提供するサービスの対価。 ⇒日本では争われた裁判例が […]
令和3年(行ケ)10027【情報提供装置】<大鷹> ネットワークを介して情報処理を行う形態をユーザ端末単独で行う形態に変更することはサービスの内容如何に関わらず設計事項というわけではない。 ⇒単独の情報提供装置に変更する […]
平成28年(ネ)10093【…スキンケア用化粧料】<清水> 「…クエン酸が収れん剤として機能するものであるとしても,このことは,上記クエン酸が『pH調整剤』に該当するとの充足性判断についての結論を左右するものとはいえない […]
【商標】令和4年(行ケ)10122<本多> 「朔北カレー」事件
【商標】令和4年(行ケ)10122<本多> 「朔北カレー」事件 結合商標の分離・要部観察により本願商標「朔北カレー」のうち「朔北」部分を引用商標「サクホク」と比較して,非類似(商標法4条1項11号不該当) […]
【米国特許】2015連邦最高裁Commil v. Cisco 米国では単純方法クレームが超有用!
2015.05米国連邦最高裁Commil v. Cisco < 損害論>直接侵害370万ドル、誘引侵害6370万ドル 米国は「業として」要件なし ⇒ユーザが侵害 ⇒単純方法で誘因侵害成立 ⇒米国では単純方法ク […]
【米国特許】2016.02 CAFC PPC Broadband v. Corning
【米国特許】2016.02 CAFC PPC Broadband v. Corning reside “around”を、明細書を参酌して、BRI基準で限定的に解釈した。 aroundは明細書 […]
【米国特許】2018.03CAFC In re Power Integrations
【米国特許】2018.03CAFC In re Power Integrations *coupledというクレーム文言を、明細書を参酌して、BRI基準で限定的に解釈した。 BRI基準はクレームを広く解釈するが、クレーム […]
【米国特許】2022.08 PTAB(PGR2021-00054) CQV v. Merck Patent
【米国特許】2022.08 PTAB(PGR2021-00054) CQV v. Merck Patent 特許権者が審査中に意図的に放棄した発明は、再捕捉(recapture)禁止ルールにより、再発行(reissue […]
【著作権】法61条2項の推定が覆された事例① 大阪高決平成23年3月31日「ひこにゃん事件」
【著作権】法61条2項の推定が覆された事例① 大阪高決平成23年3月31日「ひこにゃん事件」 彦根城築城400年祭のイメージキャラクターとして広く利用されることを予定して採用された。 契約書に、立体物については自由に作成 […]
東京地判平成6年(ワ)22487【高硬度工具用焼結体】<三村>
東京地判平成6年(ワ)22487【高硬度工具用焼結体】<三村> 「不可避的に含まれることのある成分が焼結体中に存在することまでをも排除するものではないが、…全体から見て無視し得る程度のわずかな量(右の組成を実質的に変更す […]
令和2年(行ケ)10146【TDIラインイメージセンサ】<菅野>
令和2年(行ケ)10146【TDIラインイメージセンサ】<菅野> (進歩性)相違点の看過はあったが、容易想到であるから、結論に影響なし。 ⇒異議取消決定維持 「…技術常識を踏まえると、甲2発明においても増幅器の数とAD変 […]
【肖像権】令和2年(ワ)33192<中島> 肖像等侵害は、①私的領域の撮影、又は、②公的領域の撮影で、社会通念上受忍すべき限度を超えて侮辱or平穏な日常生活を害する撮影。 「原告が社会的に強い非難の対象とされる行為を犯し […]
令和3年(行ケ)10056【情報処理装置事件】<東海林> サブコンの発明特定事項
令和3年(行ケ)10056【情報処理装置事件】<東海林> サブコンビネーションクレームの相手方が、請求項に係る発明の構成を何も限定しない。 ⇒発明特定事項でない。(新規性欠如とした審決を維持した) <疑問>サ […]
【米国特許/意匠】In re Reelex Packaging Solutions (CAFC 2020.11.5)
【米国特許/意匠】In re Reelex Packaging Solutions (CAFC 2020.11.5) ①特許出願でデザインの機能性が証明された ②出願人の広告がデザインの実用性を訴求 ③代替設計の不存在 […]
【米国特許】Almirall v. Amneal (CAFC) 2022.3.14
【米国特許】Almirall v. Amneal (CAFC) 2022.3.14 クレーム「…アダパレンを含まない」 主引例は、アダパレンを含んでいないが、アダパレンを含まない旨の積極記載はない。 特許権者の主張~主引 […]
大阪地判平成27年(ワ)8974【…異常発生時にラダー回路を表示する装置】<高松>
大阪地判平成27年(ワ)8974【…異常発生時にラダー回路を表示する装置】<高松> 「例外的とはいえない範囲の者が当該製品を特許権侵害に利用する蓋然性…を認識,認容していること…で足りる」 ⇒「約4分の1」の […]
東京地判平成20年(ワ)19874【医療用器具】<大鷹> 「約27%…の症例において…採用されている…結果からすれば,一体化同時穿刺という被告製品の使用態様が,特異なものではなく…医師らによって通常行われ得る…使用態様の […]
平成17年(ネ)10125【シロスタゾール】<佐藤> 「本件製剤に再狭窄予防効果等があることをその特性として積極的に位置付けた販売活動を行っていた」「その一定量の販売の限度で,本件用途発明に係る…発明の実施があったという […]
【米国特許】2010.03 CAFC en banc Ariad v. Eli Lilly
【米国特許】2010.03 CAFC en banc Ariad v. Eli Lilly 米国特許法112-1は、実施可能要件と独立に、記述要件を規定する。 ⇒製造及び使用のために過度の実験を必要とせず、実施可能要件 […]
【論稿】製薬会社によるプロダクトホッピングの 反トラスト法上の評価(鞠山尚子、2017.9)
【論稿】製薬会社によるプロダクトホッピングの 反トラスト法上の評価(鞠山尚子、2017.9) 米国では、先発医薬品のハードスイッチ(例えば、剤形変更時に旧製品を販売中止する)は、後発はそのたびにANDA申請が必要となり、 […]
【人格権】令和3年(ワ)30051 ~「平穏な日常生活が害されたということはできない」
【人格権】令和3年(ワ)30051 被告(NHK)が原告(個人)のウェブサイトの文章に依拠してナレーション等を作成したことは不適切であったが、放送の4日後に謝罪文を掲載した。 ⇒損害賠償請求可能な程度に、原告の平穏な日常 […]
東京地判令和2年(ワ)28889【アスベスト含有壁の処理方法】
東京地判令和2年(ワ)28889【アスベスト含有壁の処理方法】 「密接」というクレーム文言は、発明の詳細な説明を考慮すると、原則的に、内容物の飛散を防止し、これを確実に回収し得る位置関係ないし状態にあるといえる程度に、筐 […]
審判実務者報告会2022<テーマ1>高石所属 数値限定発明におけるサポート要件 偏光フィルム大合議判決 「実施例から読み取ったパラメータの傾向やメカニズム,複数のパラメータが存在する場合は各パラメータが相関す […]
審判実務者報告会2022<テーマ2>明確性要件 「実施例においては,追試可能な程度に詳細に,実験方法,実験条件,実際に用いた装置を記載する。 少なくとも,実施例において上記事項を記載しておくことにより,当該記 […]
審判実務者報告会2022<テーマ3> 新規性判断における内在特性
審判実務者報告会2022<テーマ3> 新規性判断における内在特性 「…機能・作用効果等の特性に基づく用途で特定されている物については,当該性質が新たな用途を提供するものであって,引用発明と用途の点で区別できる […]
審判実務者報告会2022<テーマ4> 相違点が…ゲームのルール…である場合の進歩性
審判実務者報告会2022<テーマ4> 相違点が…ゲームのルール…である場合の進歩性 「肯定的な進歩性の判断を得るために,特許出願の際は…ゲームのルール…についても,発明の詳細な説明の中で,自然法則を利用した […]
【商標】審判実務者報告会2022<テーマ5> 結合商標の類否判断
【商標】審判実務者報告会2022<テーマ5> 結合商標の類否判断 「外観(位置,大きさ等)に次いで,指定商品・役務の取引分野における商標の各構成要素の周知性ないし識別力が重視されている…との意見があった」 「 […]
【専属管轄違反】大阪高判令和4年(ネ)1273 一審は神戸地裁平成31年(ワ)488 研究委託契約の債務不履行に基づく損害賠償請求 ⇒民訴6条1項の「特許権…に関する訴え」は、特許を受ける権利に関する訴えも含む。 ⇒被告 […]
東京地判令和1年(ワ)20074【エアロゾル発生システムのための加熱アセンブリ】<國分>
東京地判令和1年(ワ)20074【エアロゾル発生システムのための加熱アセンブリ】<國分> <充足論> 不可分一体でも「ヒータに結合された」に該当する。 ⇒一体成型であっても「結合された」に含まれるか否かは、射 […]
【米国特許】非法定二重特許 MPEP804,サブセクションI.B.1.b)(iv)
【米国特許】非法定二重特許 MPEP804,サブセクションI.B.1.b)(iv) 審査官の対応指針を提供するために改訂された。 自明性二重特許(Obvious-type Double Patenting) ⇒非法定二重 […]
【著作権】大阪地判令和3年(ワ)5086 著作物性〇 「桜のイラストにみられるごく一般的な表現であり,ありふれたもの…本質的特徴に当たらない。…アイデアなど表現それ自体でない部分又は表現上創作性がない部分において…同一性 […]
【米国】2018(CAFC)Dow v. Nova (2015)Teva v. Sandoz
【米国】2015.10 CAFC Dow v. Nova 「加工硬化係数の傾き」の測定方法が開示されておらず、パラメータは従来知られていなかったから不明確。 =CAFC(2003)Haneywell v. ITC CAF […]
【論稿】「欧州特許におけるソフトウェア発明の技術的特徴に関する事例研究」(知財管理2023年1月号、ソフトウェア委員会)
【論稿】「欧州特許におけるソフトウェア発明の技術的特徴に関する事例研究」(知財管理2023年1月号、ソフトウェア委員会) EPC第56条(進歩性)の拒絶における「非技術的事項」の指摘は以下の3パターンに分類できる ①一般 […]
【論稿】〔米国〕流動的な機能的属クレームの記載要件とその対策(知財管理2023年1月号,高田奈生
【論稿】〔米国〕流動的な機能的属クレームの記載要件とその対策(知財管理2023年1月号,高田奈生) Ariad v. Lily(Fed. Cir. 2010) 必要な開示 ①属の範囲に入る代表的な数の種 OR ②当業者が […]
【著作権】東京地判平成31年(ワ)8969 インラインリンクの設定は、複製権、公衆送信権侵害の幇助ではない。 ①有形的に再製しない。 ②リンク設定行為が動画投稿者による複製・公衆送信を容易にしたとは言い難い。 <私見>限 […]
【米国特許】2022.12 CAFC Google v. Hammond <付随禁反言>
【米国特許】2022.12 CAFC Google v. Hammond 第2特許クレームが、無効確定した第1特許クレームと実質的に同一であったため(明細書も同じであった)、特許性の争点は同一であるとして付随禁反言を適用 […]
【論稿】公知の用途と区別ができないとして 用途発明が特許無効とされた事例(田広志教授)
【論稿】「公知の用途と区別ができないとして 用途発明が特許無効とされた事例」(𠮷田広志教授、2023.3) <公知物、方法、用途、効果との区別> パブリックドメインとの区別という観点から、用途、効果のクレームアップ、内在 […]
【論稿】特許権の越境侵害(愛知靖之教授,2022.9) ネットワークで接続されたサーバ…日本市場に向けて行われることで,我が国の特許発明に対する需要が奪われるのであれば,実施行為自体がどの地で行われていようとも…差止め・ […]
令和2年(ネ)10042【車両誘導システム】<本多> ※控訴審逆転充足
令和2年(ネ)10042【車両誘導システム】<本多> 明細書中の「課題」「効果」欄に過大な記載 ⇒原審も控訴審も、課題/効果を考慮して解釈したが、控訴審では広めに解釈 ⇒逆転充足 「発明の課題及び作用効果との関係で…被控 […]
【商標】東京地判令和2年(ワ)1160<國分> 「KENT」「BROS.」
【商標】東京地判令和2年(ワ)1160<國分> 登録商標「Kent」 被告標章「KENT」「BROS.」の二段書き ⇒分離観察可能 ⇒類似 被告は「KENT BROS.」「ケントブロス」二段書きの登録商標を保有していたが […]
大阪地判平成27年(ワ)8974【…異常発生時にラダー回路を表示する装置】事件
大阪地判平成27年(ワ)8974 =控訴審平成31年(ネ)10007 【…異常発生時にラダー回路を表示する装置】事件 不可欠品の間接侵害成立 訂正前の特許請求の範囲に係る特許発明を知っていれば,特許請求の範囲が訂正された […]
令和3年(行ケ)10085【印刷された再帰反射シート】<菅野>
令和3年(行ケ)10085【印刷された再帰反射シート】<菅野> 課題解決のための不可欠の構成に係る複数の相違点は、一体の構成として容易想到性を検討すべき。 「…課題を認識することができず、こうした課題を前提として甲3記載 […]
【米国特許】2020.8.18 USPTOのメモランダム IPRでAAPAの扱い
【米国特許】2020.8.18 USPTOのメモランダム IPRで,Applicant Admitted Prior Art (AAPA)は単独では無効の根拠とできないが、先行特許又は印刷刊行物と組み合わせることで無効の […]
平成29年(行ケ)10201【美容器】<髙部> *相互に密接に関係する相違点1及び2(各数値範囲)がそれぞれ異なる文献に記載されていても、進歩性〇 Cf.「容易の容易」 ⇒明細書に各数値範囲の関係を書いておく!! Cf. […]
令和3年(行ケ)10140【電鋳管事件】※中村合同特許法律事務所のHPに解説記事をアップしました
令和3年(行ケ)10140【電鋳管事件】<菅野裁判長> 【特許★】製造方法により特定された物の発明の明確性要件について、「不可能・非実際的事情」を要求し、明確性要件違反と判断した初めて且つ唯一の下級審裁判例 ※中村合同特 […]
【米国特許】2022.06 CAFC Novartis v. Accord Healthcar
【米国特許】2022.06 CAFC Novartis v. Accord Healthcare 先行技術を回避するために審査中に追加された除くクレームは、明細書中に単に肯定的記載が存在しないだけでは記載要件×。(明細 […]
令和4年(行ケ)10019【多角形断面線材用ダイス】<本多>
令和4年(行ケ)10019【多角形断面線材用ダイス】<本多> 「略多角形」というクレーム文言 ⇒課題・効果(開口部の角部に潤滑剤が溜まり難くなること)と直接関係している。 ⇒角部にどの程度の丸みを帯びさせたものが該当する […]
令和4年(行ケ)10027【耕耘爪】<東海林> ※「略一定」「略同じ」⇒明確性要件〇
令和4年(行ケ)10027【耕耘爪】<東海林> 「略一定の距離」=発明の詳細な説明中の「所定の距離」 ⇒明確性要件○ 「略同じ位置」~発明の効果(摩耗する偏摩耗の発生を抑制する)を奏する程度の位置であればよく,当業者であ […]
【米国特許】2005.07 CAFC en banc Philips v. AWH Corp.
【米国特許】2005.07 CAFC en banc Philips v. AWH Corp. 「Claim differentiation」を認めた =米国特許法112(d) 「クレーム1のバッフルが本来的に角度付けさ […]
【著作権】福岡地判令和元年(わ)1181<漫画村/刑事> ※リバースプロキシは送信可能化権侵害
【著作権】福岡地判令和元年(わ)1181<漫画村/刑事> ⇒リバースプロキシ(リクエストを受け取ると、第三者のサーバから画像データを取得して、閲覧者に送信する)は送信可能化権侵害 東京地判平成31年(ワ)89 […]
【論稿】事業譲渡、買収及び倒産時のライセンス契約の対応について(知財管理Vol.64, No.9, 2014)
【論稿】事業譲渡、買収及び倒産時のライセンス契約の対応について(知財管理Vol.64, No.9, 2014) ライセンサーが倒産しても、日本は破産法53条、米国は連邦倒産法365条(a)で、ライセンシーが保護される方策 […]
【著作権/出版権】東京地判令和3年(ヮ)13720<國分> 出版権=「原作のまま…複製」する権利(著作権法80条1項1号) ⇒同人誌、二次創作作品に及ばない。 https://www.courts.go.jp/app/f […]
令和3年(行ケ)10135【スタッファー/フィラーポリヌクレオチド配列を含むベクター】<菅野>
令和3年(行ケ)10135【スタッファー/フィラーポリヌクレオチド配列を含むベクター】<菅野> 実施例データ不足の数値限定 ⇒技術的意義が同一 ⇒数値限定が、実質的な相違点でないとされた!! ⇒新規性× !!!!!!!! […]
★臨界的意義を認めた審決2020-015732 【弾性波装置】事件
★臨界的意義を認めた審決2020-015732 【弾性波装置】事件 「…本願の【図7】のグラフに示されるように、ギャップ長を0.22λ以下にする数値限定は、0.22λにおいて伝搬損失(リターンロス)を0.2 […]
【米国特許】2020.08 CAFC IP Bridge v. TCL
【米国特許】2020.08 CAFC IP Bridge v. TCL 標準必須特許の「必須性」判断者は、裁判官(法律問題)ではなく、陪審(事実問題)である ⇒自称SEP特許が本当に標準必須特許か否かの立証方針に影響あり […]
【韓国特許】特許法院宣告2020ホ5832 プロドラッグ(体内で化学変化して、薬効を示す物質になる)に、物質特許が均等論で及んだ。 出願経過で減縮したが、意識的除外でない。 ⇒東京地判平成30年(ワ)38504止痒剤事件 […]
【米国特許】2016.03 CAFC DSS v. Taiwan Semiconductor
【米国特許】2016.03 CAFC DSS v. Taiwan Semiconductor 独立項を限定解釈しても、従属項の範囲は更に狭いから、Claim Differentiation(米国特許法112(d))に違背 […]
【米国特許】2021連邦最高裁Minerva v. Hologic
【米国特許】2021連邦最高裁Minerva v. Hologic 「譲渡人禁反言」は,例えば以下の場合は制限される。 (1)発明者が有効性を保証できる可能性がある前に譲渡された(ex.雇用契約による譲渡) (2)事後の […]
【米国特許】2018.09 CAFC Nike v. Adidas
【米国特許】2018.09 CAFC Nike v. Adidas PTABは、IPRにおいて、補正後クレームの特許性を否定する新たな根拠を提示し得るが、最終決定前に、特許権者に通知をし、応答の機会を与えなければならない […]
【米国特許】2020.11 CAFC In re Google Thechnology
【米国特許】2020.11 CAFC In re Google Thechnology PTABの審理までクレーム解釈を主張しなかった場合、そのクレーム解釈の主張権を喪失する。 PTAB が自発的にクレーム解釈したとして […]