平成18年(行ケ)10053【ティッシュペーパー収納箱】<篠原>
平成18年(行ケ)10053【ティッシュペーパー収納箱】<篠原> *機械分野の発明につき「各押し上げ片側に食い込む係止用凹み(係止用凹みの最奥部で相互に押し合うもの)が形成される」という作用効果、機能自体をクレームアップ […]
【不競法/営業秘密】東京地判平成30年(ワ)35263「2WAY対応型酸素チャンバー」
【不競法/営業秘密】東京地判平成30年(ワ)35263「2WAY対応型酸素チャンバー」 不競法2条6項の営業秘密に該当する(秘密管理性、有用性、非公知) 「目的がその検査・点検にあったとの…主張は不自然・不合理…。しかし […]
【不競法】東京地判平成30年(ワ) 29036「毛穴ケア用化粧水」事件
【不競法】東京地判平成30年(ワ) 29036「毛穴ケア用化粧水」事件 ⇒不競法2条1項1号請求認容 「…店頭で販売される場合には,外箱の正面が需要者から見える形で陳列されることが通常である…自他識別機能又は出所識別機能 […]
東京地判平成24年(ワ)35757【水消去性書画用墨汁組成物】
東京地判平成24年(ワ)35757【水消去性書画用墨汁組成物】 <損害論>特許法102条2項推定覆滅なし、寄与度減額なし 被告製品は、「洗濯で落ちる墨液」という商品名を付し,広告に洗濯試験の比較写真を掲載し,「誤って付い […]
東京地判令和3年26762【地盤安定化薬液用硬化剤】<國分>
東京地判令和3年26762【地盤安定化薬液用硬化剤】<國分> 「本件硬化剤発明は…本件特許発明に包含される…ところBi及びCiが…相違点に係る構成を着想し,それを具体化して本件特許発明を完成させるための…創作 […]
大阪地判令和3年(ワ)10032【チップ型ヒューズ】<武宮>
大阪地判令和3年(ワ)10032【チップ型ヒューズ】<武宮> 「特許発明の構成要件の一部を欠く場合であっても、当該一部が特許発明の本質的部分ではなく…他の要件を充足するときは、均等侵害が成立し得る」 ⇒本件では均等不成立 […]
平成28年(ネ)10082【生海苔異物分離除去装置】102条2項推定覆滅事情なし、寄与度100%
平成28年(ネ)10082【生海苔異物分離除去装置】 <損害論>102条2項推定覆滅事情なし、寄与度100% 原告は単なる製造業者であり,アフターサービスをする人材を配置していないとしても,本件発明の顧客吸引力にもかかわ […]
東京地判平成27年(ワ)16829【防蟻用組成物】 <損害論>102条2項推定覆滅事由~3割
東京地判平成27年(ワ)16829【防蟻用組成物】 <損害論>102条2項推定覆滅事由~3割 本件発明の作用効果は,防蟻用組成物である被告製品にとって最も重要な効果の一つである。 被告製品の需要者は建築物の施工業者等であ […]
東京地判平成27年(ワ)23843【生海苔異物除去機】 <損害論>102条2項の推定覆滅なし
東京地判平成27年(ワ)23843【生海苔異物除去機】 <損害論>102条2項の推定覆滅なし 本件発明は,共回り現象の発生を回避してクリアランスの目詰まりをなくし,効率的・連続的な異物分離を実現するものであって,生海苔異 […]
大阪地判平成29年(ワ)7576【基礎パッキン用スペーサ】 102条2項の推定覆滅事由~7割
大阪地判平成29年(ワ)7576【基礎パッキン用スペーサ】 <損害論>102条2項の推定覆滅事由~7割 被告カタログでは,本件発明以外が強調されている(強度や換気性能,供給・品質・価格の安定性,カットしやすい独自の形状を […]
東京地判平成29年(ワ)29228【流体供給装置】 <損害論>102条2項の推定覆滅~4割
東京地判平成29年(ワ)29228【流体供給装置】 <損害論>102条2項の推定覆滅~4割 ガソリンスタンドの設定器をめぐる市場の事情に、「被告と旧EMG系列ガソリンスタントとの営業上の関係等が強いものであったこと」 ⇒ […]
令和2年(ネ)10004【光照射装置】<大鷹> ※共有者も実施していた場合の損害論 (先使用権の食い込みの論点も重要!!) 「…侵害者が,他の共有者が特許発明を実施していることを主張立証したときは,同条2項による推定は他 […]
平成30年(ネ)10034【ソレノイド】<菅野> <共有特許の損害論> *特許法102条2項による損害算定 ~共有者が3項で受ける実施料相当額を控除する。 *特許法102条1項による損害算定 ~同条2項による損害の推定に […]
大阪地判令和2年(ワ)7486【魚体内の血液の瞬間除去装置】⇒共同発明者性肯定
大阪地判令和2年(ワ)7486【魚体内の血液の瞬間除去装置】 ⇒共同発明者性肯定 「課題を解決するための着想及びその具体化の過程において、発明の特徴的部分の完成に創作的に寄与したことを要する。発明の特徴的部分とは…従来技 […]
大阪地判平成30年(ワ)5189【養殖魚介類への栄養補給体及びその製造方法】<谷>
大阪地判平成30年(ワ)5189【養殖魚介類への栄養補給体及びその製造方法】<谷> *共有者による実施で、特許権が消尽した。 ⇒製造方法も消尽!! =控訴審R1(ネ)10065 「共有特許発明の実施品として被告製品を製造 […]
【論稿】米国判例に見る「使用」に基づくロイヤルティ算定手法(高橋弘史、パテント2022)
【論稿】米国判例に見る「使用」に基づくロイヤルティ算定手法(高橋弘史、パテント2022 Vol. 75 No. 13) 日本の特許訴訟における損害論において、販売数量はなく「使用」を前提としたものは見当たらない。 ⇒米国 […]
【論稿】グループ会社が特許製品を販売…特許法102条2項の適用を認めた知財高裁判決(高石秀樹)
【論稿】『グループ会社が特許製品を販売していることを理由に特許法102条2項の適用を認めた知財高裁判決』(知財管理Vol.73 No.7 2023、高石秀樹) 「特許権者に,侵害者による特許権侵害行為がなかったならば利益 […]
【論稿】レーザ加工装置事件(知財管理Vol.73 No.6 2023。高橋政治、右田俊介)
【論稿】レーザ加工装置事件ー①除くクレームと新規事項追加、特許請求の範囲の減縮、進歩性 ②図面の記載に基づく補正・訂正ー(知財管理Vol.73 No.6 2023。高橋政治、右田俊介) 筆者らの肌感として、図面に基づく補 […]
東京地判平成30年(ワ)1130【印刷された再帰反射シート】
東京地判平成30年(ワ)1130【印刷された再帰反射シート】<損害論>102条2項の推定覆滅~2割覆滅 原告製品が低価格であることで推定覆滅するが,原告の販売数量が大きくなる可能性もあるから,大幅な推定覆滅は相当でない。 […]
大阪地判平成28年(ワ)4815【油冷式スクリュ圧縮機】 102条2項の推定覆滅~9割覆滅
大阪地判平成28年(ワ)4815【油冷式スクリュ圧縮機】 <損害論>102条2項の推定覆滅~9割覆滅 約13.8億円認容 原告の宣伝広告物において,本件発明の作用効果について、直接的な記載も示唆もない。 原 […]
東京地判平成31(ワ)2675【吹矢の矢】 <損害論>102条2項の推定覆滅~65%覆滅
東京地判平成31(ワ)2675【吹矢の矢】<損害論>102条2項の推定覆滅~65%覆滅 <推定覆滅事由> 被告製品は,そのほとんどが吹矢協会と関係がある需要者により、吹矢協会の公認用具であることを理由として購入された割合 […]
東京地判平成29年(ワ)7207【真空洗浄装置】 <損害論>102条2項の推定覆滅~5割覆滅
東京地判平成29年(ワ)7207【真空洗浄装置】<損害論>102条2項の推定覆滅~5割覆滅 <推定覆滅事由> 本件発明は真空洗浄装置の乾燥工程に関する。真空洗浄装置の主目的はワーク洗浄。被告製品全体において、本件特許の寄 […]
東京地判平成28年(ワ)25436【アミノ酸生産菌の構築方法】<損害論>
東京地判平成28年(ワ)25436【アミノ酸生産菌の構築方法】<損害論> <102条2項の推定覆滅~50%覆滅> 競合品(シェアで按分) <推定覆滅事由> 競合品の販売(シェアに応じた減額) ⇒原告以外の業者によるインド […]
令和4年(行ケ)10003【海生生物の付着防止方法】<菅野>
令和4年(行ケ)10003【海生生物の付着防止方法】<菅野> 「甲1発明…という課題…を前提として…塩素剤を特定の濃度で添加するという…塩素剤の使用を前提として同課題を解決しているものであるから,当業者が塩素剤をあえて二 […]
【不競法/形態模倣】大阪地判令和元年(ワ)11484 ~「依拠」認定⇒不競法2条1項3号違反
【不競法/形態模倣】大阪地判令和元年(ワ)11484 ~「依拠」認定⇒不競法2条1項3号違反 「被告は、被告商品を製作…前に原告商品の形態を知ることができた…、中国の製造業者に希望する機能やイメージを電話で伝え…た…から […]
令和3年(行ケ)10150【船舶】<東海林>=R3(行ケ)10151 ⇒除くクレームで進歩性〇
令和3年(行ケ)10150【船舶】<東海林>=R3(行ケ)10151 ⇒除くクレームで進歩性〇 ①「本件明細書等には、浸水防止部屋としてタンクの機能を兼ねるもののみが記載されていると解すべき理由はない」 +「除くクレーム […]
令和4年(行ケ)10029【防眩フィルム】<東海林> ①実施例がクレームに入らない形状・構造を含んでいても、実施可能性〇(サポート要件も〇) ②測定条件には自ずと制限があり、当業者は合理的に測定する。⇒明確性要件〇 ③2 […]
令和4年(ワ)9716【5-アミノレブリン酸リン酸塩】<柴田>
令和4年(ワ)9716【5-アミノレブリン酸リン酸塩】<柴田>R5.7.28 <充足論> 新規物質の発明~単離されなくても、濃度が低くても充足!! Cf.東京高判平成15年(ネ)3034<篠原> 【形態学的に均質型のチア […]
令和4年(行ケ)10059【ガラス】<菅野> *発明の課題を物性要件と異なると認定し、組成要件を満たす物が物性要件を満たす蓋然性は不要とした。 ⇒組成要件を満たすが物性要件を満たさないガラスは、特許請求の範囲に含まれない […]
大阪地判平成27年(ワ)4292(大合議判決の原審)【二酸化炭素含有粘性組成物】
大阪地判平成27年(ワ)4292(大合議判決の原審)【二酸化炭素含有粘性組成物】 <損害論>102条2項の推定覆滅否定 ①原告製品と被告製品において,二酸化炭素の皮膚への効果・効能が相当程度異なることを認め […]
東京地判令和2年(ワ)19221【洗濯用洗浄補助用品】<國分>
東京地判令和2年(ワ)19221【洗濯用洗浄補助用品】<國分> *「純度99.95%」が「実質的に100重量%」に該当すると判断した。 *本件各発明の実施にのみ用いる場合を含む。 ⇒「単なる規格品や普及品」ではない。 ⇒ […]
令和4年(ネ)10008【情報管理プログラム】<大鷹> 原審で進歩性×であったが、無効審判で維持審決だったため、特許権者は控訴審の最初から訂正の再抗弁を主張せず、第1回口頭弁論期日で訂正の再抗弁を主張した。 ⇒時機後れ却 […]
令和3年(ネ)10099【生体用水素ガス供給装置】<菅野> イ号と本件発明との相違点が本質的部分(発生した水素ガスに着目し…により水素ガスを爆発限界外の一定濃度未満に維持する)でないが、動機付け無し ⇒均等論第3要件のみ […]
【特許】同一特許、同一引用文献で、同日同ヶ部の新規性判断が分かれた。訂正の再抗弁が時機後れ却下。
【特許】同一特許、同一引用文献で、同日同ヶ部の知財高裁判決(審決取消訴訟と侵害訴訟控訴審)で、新規性判断が分かれた事例。訂正の再抗弁が時機後れ却下された事例。 (1)新規性ありとした、審決取消訴訟判決⇒進歩 […]
【特許/実案】東京地判令和2年(ワ)15955<柴田> 実用新案技術評価書提示前は、実用新案権侵害の故意・過失なしとされた。 (侵害自体は成立している。補償金請求と異なる。権利自体は知っていたが…) ⇒不当利得返還請求権 […]
【不競法】東京地判令和2年(ワ)21047<國分> 原告従業員は余った販促用USBを自由に使っていた。 ⇒所有権は被告(元従業員) 現時点までに被告が秘密情報を使用・開示した証拠無し ⇒秘密保持契約に基づく請求は「あらか […]
【論稿】「地理的表示制度 商標法との比較の視点から」(外村玲子)(パテント2020 Vol.73 No.2)
【論稿】「地理的表示制度 商標法との比較の視点から」(外村玲子)(パテント2020 Vol.73 No.2) *地域団体商標では出願人に法人格が必要 *地理的表示制度では周知性は不要 *地域ブランドとして多種多様なバリ […]
ドワンゴv.米国FC2知財高裁大合議判決(外国サーバ問題、先行事件判決との対比を含む)
ドワンゴv.米国FC2大合議判決(先行事件との対比を含む) -(先行事件)知財高判平成30年(ネ)第10077号<本多裁判長>- 国外に所在するサーバから日本のユーザにプログラムを送信する行為が、日本国内の行為と評価 […]
【不競法/虚偽事実の告知流布】令和3年(ワ)18135 ⇒請求棄却
【不競法/虚偽事実の告知流布】令和3年(ワ)18135 ⇒請求棄却 「納期の迫った栗原市案件について、関係者に迷惑をかけることがなく速やかに作業を進めるために考えられる協力を…求めるところに要点がある。…取引先が誰である […]
令和4年(行ケ)10010【治療薬のCNS送達】<本多> 請求項1の文言から、本件発明1の薬学的組成物が「リン酸塩を含」むものであることは明らかで、50mMまでのリン酸塩であれば、どれほどわずかの量を含む場合であっても、 […]
【論稿】特許法の先使用権に関する一考察 (2)(田村善之教授)
【論稿】特許法の先使用権に関する一考察 (2)(田村善之教授) 公然実施でなく先使用権のみが頼りとなる場面 =後行特許が選択発明で併存し、蹴り合いとなったとき ⇒このとき、「食い込み」が認められないと、先行特許権者は先使 […]
【論稿】近年の審決取消訴訟における逆転事例の分析(知財管理Vol.73 No.7 2023)
【論稿】近年の審決取消訴訟における逆転事例の分析(知財管理Vol.73 No.7 2023) <2018~2020年の取消判決率> 不服審決 22%(19/85) 異議決定 72%(18/25) 無効成立 21%( […]
【論稿】進歩性判断における「予測できない顕著な効果」の意義(前田健教授)(パテント2021)
【論稿】進歩性判断における「予測できない顕著な効果」の意義(前田健教授)(パテント2021 Vol.74, No.7) 前訴判決の拘束力があるので…用途に適用することは容易想到であるとの判断を前提…とすると…ヒト結膜肥満 […]
令和2年(行ケ)10143【塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム】<大鷹>
令和2年(行ケ)10143【塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム】<大鷹> *明細書中に、特定の測定装置+「JIS準拠」の記載 ⇒当該測定装置の取扱説明書に従って測定し、記載が無い項目をJISに従ったことを述べたと解するの […]
令和4年(行ケ)10012【接触操作型入力装置】<菅野> *周知技術も組合せの動機付け等が必要 ⇒主引例と周知技術の其々の技術分野を上位概念化した上で組み合わせたことを咎めた。 ※特許権者が、同特許で原告Apple相手に […]
令和4年(行ケ)10007【熱搬送システム】<東海林>課題が大きく異ならない限り主引用例適格OK
令和4年(行ケ)10007【熱搬送システム】<東海林> *解決課題が大きく異なるものでない限り,主引用例適格OK 「主引用例の選択の場面では、そもそも請求項に係る発明と主引用発明との間で、解決すべき課題が大きく異なるもの […]
令和4年(行ケ)10007【熱搬送システム】<東海林> *「請求項に係る発明と主引用発明との間で、解決すべき課題が大きく異なるものでない限り、」主引用例適格OK ⇒…解決すべき課題が大きく異なると、日本でも主引用例適格が […]
大阪地判令和2年(ワ)3473【照明器具】 <損害論>102条2項の推定覆滅~8割覆滅 ①製品として当然に担保されるべき機能及び要素 ②コスト削減の程度が不明 ③競合品 ④代替技術の存在~原告後継品が本件発明と異なる技術 […]
令和4年(ネ)10093【乳がんの処置におけるエリブリンの使用】<大鷹>
令和4年(ネ)10093【乳がんの処置におけるエリブリンの使用】<大鷹> *控訴棄却 本件特許の存在により厚生労働省が”製造販売承認”しないから製造販売する蓋然性なし。 ⇒確認の利益を欠く ①承認 […]
「分割出願に対する審査中止」 令和5年4月1日以降に審査請求がされた審査着手前の分割出願であって、以下の(1)~(3)の全ての要件を満たす分割出願が、審査中止の対象となり得ます。 (1)原出願 […]
「期間徒過後の救済規定に係る回復要件の緩和」 令和5年4月1日以降に手続期間を徒過した手続について救済される場合の要件が、これまでの「正当な理由があること」から「故意によるものでないこと」へと緩和されました […]
令和3年(行ケ)10136【半田付け装置】<本多> 「フラックスの含有量を1wt%とする半田は、本件出願日当時、やに入り半田の市場において普通に流通していなかった…。…1wt%の半田をわざわざ採用し…得ることが容易になし […]
平成31年(ネ)10007【…ラダー回路を表示する装置】<菅野>
平成31年(ネ)10007【…ラダー回路を表示する装置】<菅野> 既存部品を組み合わせた発明において、其々の既存部品が、不可欠品と判断された!! ⇒101条2号の間接侵害成立 ⇒25%が直接侵害に用いられる ⇒全部差止め […]
東京地判令和2年(ワ)29897<國分>「職務発明対価請求事件」
東京地判令和2年(ワ)29897<國分>「職務発明対価請求事件」 「登録報奨金請求権」及び「相当の対価請求権」を別の請求権として観念した。 発明規定に、登録報償を超える対価の規定なし ⇒消滅時効の起算点は、特許を行ける権 […]
令和4年(行ケ)10030【ポリエステル樹脂組成物の積層体】<菅野>
令和4年(行ケ)10030【ポリエステル樹脂組成物の積層体】<菅野> *「除くクレーム」は発明の課題に影響が及ばなければ、新たな技術的事項の導入に当たらない。 ⇒訂正要件〇(訂正後の進歩性判断せず) ★差し戻し後の異議決 […]
令和4年(行ケ)10037【空調服の空気排出口調整機構】<本多>
令和4年(行ケ)10037【空調服の空気排出口調整機構】<本多> *4つの特許公報から、本件出願当時に「周知かつ自明な課題」が存在したことを認定した。 「そうすると…本件公然実施発明に接した本件出願日当時の当業者は、上記 […]
平成28年(行ケ)10152【電荷制御剤】<森> *発明の課題 ⇒「電荷制御剤の表層の無機塩量のみに起因する電気伝導度を測定できるよう,可能な限り電気伝導度の小さいものを意味する」 ⇒「イオン交換水」の明確性〇 【請求項 […]
東京高判平成11年(行ケ)230【磁気テープ用ガイド】<山下>
東京高判平成11年(行ケ)230【磁気テープ用ガイド】<山下> *出願後に権利移転で、共同出願違反の瑕疵が治癒された。 「正当な権利者に権利が与えられたか否かが問題…、出願人が実用新案登録の時までに実用新案登録を受ける権 […]
令和3年(行ケ)10093「PCSK9に対する抗原結合タンパク質」2次判決(アムジエン v. リジェネロン)<菅野>
令和3年(行ケ)10093「PCSK9に対する抗原結合タンパク質」2次判決(アムジエン v. リジェネロン)<菅野> =令和3年(行ケ)10094 1次判決と異なり、機能的に表現されたリーチスルークレームにつき、前訴確定 […]
令和3年(行ケ)第10140号【電鋳管事件】<菅野> PBPクレームの明確性要件×
令和3年(行ケ)第10140号【電鋳管事件】<菅野> 製造方法により特定された物の発明の明確性要件について、「不可能・非実際的事情」を要求し、明確性要件違反と判断した初めて且つ唯一の下級審裁判例。(規範は他の知財高判と同 […]
令和3年(行ケ)10096【光源】<本多> 引用文献中の複数の段落から一まとまりの技術思想を抽出可能、データがない数値限定を設計事項として、進歩性を否定した事案。 「本願明細書に…10重量%を超える場合の実験結果について […]
大阪地判平成17年(ワ)10821【台車固定装置】 *「使用」とは,発明の目的を達するような方法で当該発明に係る物を用いることをいう。 ⇒単に,台車固定装置の点検,修理及び部品の交換をしただけでは「使用」にあたらない。 […]
令和3年(行ケ)10144【ドットパターン】<菅野> *特許請求の範囲に文言を追加したが、減縮でない。 ⇒訂正要件× =R3(行ケ)10146<菅野> 訂正前~任意の45°間隔による8方向をドットの配置に利用 […]
【不競法2条1項3号】令和3年(ワ)3418<國分> 「最初に販売された日」
【不競法2条1項3号】令和3年(ワ)3418<國分> 「最初に販売された日」 シェード部分の形状の開発に費用及び労力の殆どが投下された ⇒電球をLEDに置き換えても特段の費用及び労力なし ⇒保護を求める商品形態を具備した […]
【論稿】「用途発明の新規性と効果」(パテント2021、3月号)(大須賀滋元裁判官)
【論稿】「用途発明の新規性と効果」(パテント2021、3月号)(大須賀滋元裁判官) 用途発明の新規性及び技術的範囲について、重要裁判例を考察するとともに、有力な学説を紹介している。 PDを踏まえて、公知でな […]
【論稿】分割出願の戦略的活用事例(鈴木守弁理士、安井友章弁護士)(パテント2020 Vol.73, No.1)
【論稿】分割出願の戦略的活用事例(鈴木守弁理士、安井友章弁護士)(パテント2020 Vol.73, No.1) 事例2:兄弟分割して、チャレンジと安全な分割ツリーとを確保している。 事例5:途 […]
【論稿/一般】「私の書棚(特許実務に有用な書籍、日本語の発信)」会社法務AtoZ2023年6月号
【論稿/一般】「私の書棚(特許実務に有用な書籍、日本語の発信)」(会社法務AtoZ2023年6月号)※私の執筆記事を、第一法規の許諾を得て転載します。 筆者の専門分野は特許及び意匠であり、それぞれについて重 […]
令和4年(行ケ)10092【プログラム】<東海林> 中位概念化が新規事項追加でないとされた事例
令和4年(行ケ)10092【プログラム】<東海林> 中位概念化が新規事項追加でないとされた事例 ※出願時の技術常識に基づいて、当初明細書中の具体的な記載を上位概念化してクレームアップした補正(中位概念化)が、新規事項追加 […]
令和4年(行ケ)10009【ガス系消火設備】<大鷹> 主引例の課題(部屋の加圧を防止する)を解決するために副引例の構成(ラプチャーディスク)を採用しうるとしても、他の解決手段(容器弁の開弁時期をずらして複数のガスシリンダ […]
【論稿】医薬品特許紛争の和解と独占禁止法(鞠山尚子、2021.9)
【論稿】医薬品特許紛争の和解と独占禁止法(鞠山尚子、2021.9) 米国Activis最高裁判決~リバースペイメントが正当化される例は、想定される訴訟費用、後発が先発に提供するサービスの対価。 ⇒日本では争われた裁判例が […]
令和3年(行ケ)10027【情報提供装置】<大鷹> ネットワークを介して情報処理を行う形態をユーザ端末単独で行う形態に変更することはサービスの内容如何に関わらず設計事項というわけではない。 ⇒単独の情報提供装置に変更する […]
平成28年(ネ)10093【…スキンケア用化粧料】<清水> 「…クエン酸が収れん剤として機能するものであるとしても,このことは,上記クエン酸が『pH調整剤』に該当するとの充足性判断についての結論を左右するものとはいえない […]
東京地判平成6年(ワ)22487【高硬度工具用焼結体】<三村>
東京地判平成6年(ワ)22487【高硬度工具用焼結体】<三村> 「不可避的に含まれることのある成分が焼結体中に存在することまでをも排除するものではないが、…全体から見て無視し得る程度のわずかな量(右の組成を実質的に変更す […]
令和2年(行ケ)10146【TDIラインイメージセンサ】<菅野>
令和2年(行ケ)10146【TDIラインイメージセンサ】<菅野> (進歩性)相違点の看過はあったが、容易想到であるから、結論に影響なし。 ⇒異議取消決定維持 「…技術常識を踏まえると、甲2発明においても増幅器の数とAD変 […]
令和3年(行ケ)10056【情報処理装置事件】<東海林> サブコンの発明特定事項
令和3年(行ケ)10056【情報処理装置事件】<東海林> サブコンビネーションクレームの相手方が、請求項に係る発明の構成を何も限定しない。 ⇒発明特定事項でない。(新規性欠如とした審決を維持した) <疑問>サ […]
大阪地判平成27年(ワ)8974【…異常発生時にラダー回路を表示する装置】<高松>
大阪地判平成27年(ワ)8974【…異常発生時にラダー回路を表示する装置】<高松> 「例外的とはいえない範囲の者が当該製品を特許権侵害に利用する蓋然性…を認識,認容していること…で足りる」 ⇒「約4分の1」の […]
東京地判平成20年(ワ)19874【医療用器具】<大鷹> 「約27%…の症例において…採用されている…結果からすれば,一体化同時穿刺という被告製品の使用態様が,特異なものではなく…医師らによって通常行われ得る…使用態様の […]
平成17年(ネ)10125【シロスタゾール】<佐藤> 「本件製剤に再狭窄予防効果等があることをその特性として積極的に位置付けた販売活動を行っていた」「その一定量の販売の限度で,本件用途発明に係る…発明の実施があったという […]
【論稿】製薬会社によるプロダクトホッピングの 反トラスト法上の評価(鞠山尚子、2017.9)
【論稿】製薬会社によるプロダクトホッピングの 反トラスト法上の評価(鞠山尚子、2017.9) 米国では、先発医薬品のハードスイッチ(例えば、剤形変更時に旧製品を販売中止する)は、後発はそのたびにANDA申請が必要となり、 […]
東京地判令和2年(ワ)28889【アスベスト含有壁の処理方法】
東京地判令和2年(ワ)28889【アスベスト含有壁の処理方法】 「密接」というクレーム文言は、発明の詳細な説明を考慮すると、原則的に、内容物の飛散を防止し、これを確実に回収し得る位置関係ないし状態にあるといえる程度に、筐 […]
審判実務者報告会2022<テーマ1>高石所属 数値限定発明におけるサポート要件 偏光フィルム大合議判決 「実施例から読み取ったパラメータの傾向やメカニズム,複数のパラメータが存在する場合は各パラメータが相関す […]
審判実務者報告会2022<テーマ2>明確性要件 「実施例においては,追試可能な程度に詳細に,実験方法,実験条件,実際に用いた装置を記載する。 少なくとも,実施例において上記事項を記載しておくことにより,当該記 […]
審判実務者報告会2022<テーマ3> 新規性判断における内在特性
審判実務者報告会2022<テーマ3> 新規性判断における内在特性 「…機能・作用効果等の特性に基づく用途で特定されている物については,当該性質が新たな用途を提供するものであって,引用発明と用途の点で区別できる […]
審判実務者報告会2022<テーマ4> 相違点が…ゲームのルール…である場合の進歩性
審判実務者報告会2022<テーマ4> 相違点が…ゲームのルール…である場合の進歩性 「肯定的な進歩性の判断を得るために,特許出願の際は…ゲームのルール…についても,発明の詳細な説明の中で,自然法則を利用した […]
【専属管轄違反】大阪高判令和4年(ネ)1273 一審は神戸地裁平成31年(ワ)488 研究委託契約の債務不履行に基づく損害賠償請求 ⇒民訴6条1項の「特許権…に関する訴え」は、特許を受ける権利に関する訴えも含む。 ⇒被告 […]
東京地判令和1年(ワ)20074【エアロゾル発生システムのための加熱アセンブリ】<國分>
東京地判令和1年(ワ)20074【エアロゾル発生システムのための加熱アセンブリ】<國分> <充足論> 不可分一体でも「ヒータに結合された」に該当する。 ⇒一体成型であっても「結合された」に含まれるか否かは、射 […]
【論稿】「欧州特許におけるソフトウェア発明の技術的特徴に関する事例研究」(知財管理2023年1月号、ソフトウェア委員会)
【論稿】「欧州特許におけるソフトウェア発明の技術的特徴に関する事例研究」(知財管理2023年1月号、ソフトウェア委員会) EPC第56条(進歩性)の拒絶における「非技術的事項」の指摘は以下の3パターンに分類できる ①一般 […]
【論稿】公知の用途と区別ができないとして 用途発明が特許無効とされた事例(田広志教授)
【論稿】「公知の用途と区別ができないとして 用途発明が特許無効とされた事例」(𠮷田広志教授、2023.3) <公知物、方法、用途、効果との区別> パブリックドメインとの区別という観点から、用途、効果のクレームアップ、内在 […]
【論稿】特許権の越境侵害(愛知靖之教授,2022.9) ネットワークで接続されたサーバ…日本市場に向けて行われることで,我が国の特許発明に対する需要が奪われるのであれば,実施行為自体がどの地で行われていようとも…差止め・ […]
令和2年(ネ)10042【車両誘導システム】<本多> ※控訴審逆転充足
令和2年(ネ)10042【車両誘導システム】<本多> 明細書中の「課題」「効果」欄に過大な記載 ⇒原審も控訴審も、課題/効果を考慮して解釈したが、控訴審では広めに解釈 ⇒逆転充足 「発明の課題及び作用効果との関係で…被控 […]
大阪地判平成27年(ワ)8974【…異常発生時にラダー回路を表示する装置】事件
大阪地判平成27年(ワ)8974 =控訴審平成31年(ネ)10007 【…異常発生時にラダー回路を表示する装置】事件 不可欠品の間接侵害成立 訂正前の特許請求の範囲に係る特許発明を知っていれば,特許請求の範囲が訂正された […]
令和3年(行ケ)10085【印刷された再帰反射シート】<菅野>
令和3年(行ケ)10085【印刷された再帰反射シート】<菅野> 課題解決のための不可欠の構成に係る複数の相違点は、一体の構成として容易想到性を検討すべき。 「…課題を認識することができず、こうした課題を前提として甲3記載 […]
平成29年(行ケ)10201【美容器】<髙部> *相互に密接に関係する相違点1及び2(各数値範囲)がそれぞれ異なる文献に記載されていても、進歩性〇 Cf.「容易の容易」 ⇒明細書に各数値範囲の関係を書いておく!! Cf. […]
令和3年(行ケ)10140【電鋳管事件】※中村合同特許法律事務所のHPに解説記事をアップしました
令和3年(行ケ)10140【電鋳管事件】<菅野裁判長> 【特許★】製造方法により特定された物の発明の明確性要件について、「不可能・非実際的事情」を要求し、明確性要件違反と判断した初めて且つ唯一の下級審裁判例 ※中村合同特 […]
令和4年(行ケ)10019【多角形断面線材用ダイス】<本多>
令和4年(行ケ)10019【多角形断面線材用ダイス】<本多> 「略多角形」というクレーム文言 ⇒課題・効果(開口部の角部に潤滑剤が溜まり難くなること)と直接関係している。 ⇒角部にどの程度の丸みを帯びさせたものが該当する […]
令和4年(行ケ)10027【耕耘爪】<東海林> ※「略一定」「略同じ」⇒明確性要件〇
令和4年(行ケ)10027【耕耘爪】<東海林> 「略一定の距離」=発明の詳細な説明中の「所定の距離」 ⇒明確性要件○ 「略同じ位置」~発明の効果(摩耗する偏摩耗の発生を抑制する)を奏する程度の位置であればよく,当業者であ […]
【論稿】事業譲渡、買収及び倒産時のライセンス契約の対応について(知財管理Vol.64, No.9, 2014)
【論稿】事業譲渡、買収及び倒産時のライセンス契約の対応について(知財管理Vol.64, No.9, 2014) ライセンサーが倒産しても、日本は破産法53条、米国は連邦倒産法365条(a)で、ライセンシーが保護される方策 […]
令和3年(行ケ)10135【スタッファー/フィラーポリヌクレオチド配列を含むベクター】<菅野>
令和3年(行ケ)10135【スタッファー/フィラーポリヌクレオチド配列を含むベクター】<菅野> 実施例データ不足の数値限定 ⇒技術的意義が同一 ⇒数値限定が、実質的な相違点でないとされた!! ⇒新規性× !!!!!!!! […]
★臨界的意義を認めた審決2020-015732 【弾性波装置】事件
★臨界的意義を認めた審決2020-015732 【弾性波装置】事件 「…本願の【図7】のグラフに示されるように、ギャップ長を0.22λ以下にする数値限定は、0.22λにおいて伝搬損失(リターンロス)を0.2 […]
大阪地判平成28年(ワ)4815【油冷式スクリュ圧縮機】<杉浦>
大阪地判平成28年(ワ)4815【油冷式スクリュ圧縮機】<杉浦> 特許請求の範囲の記載に関する解釈は自白の対象でない!! =大地H23(ワ)10590 (判旨抜粋) 「被告は,「仕切り壁」の意味につき,原告が,当初は被告 […]