2013.03 CAFC Endo v. Actavis 先行訴訟の和解~黙示ライセンス推定範囲
2013.03 CAFC Endo Pharmaceuticals v. Actavis 先行する特許権侵害訴訟における和解による、黙示のライセンスが推定される範囲(一般論) ⇒継続特許(continuation)には、 […]
米国意匠2019CAFC Curvre Luxembourg v.Home Expression
【米国意匠】2019.09 CAFC Curvre Luxembourg v. Home Expressions design patentのtitleを限定すると権利範囲も限定される 出願経過中で、タイト […]
2014CAFC Ineou USA v. Berry Plastics 数値限定発明と新規性
2014.04 CAFC Ineou USA v. Berry Plastics (数値限定発明と新規性) ①引用例がクレームされた数値範囲内の特定の数値を開示している。 ⇒新規性× ②引用例 […]
知財高判(大合議)令和2年(ネ)第10024号【椅子式マッサージ機】
知財高判(大合議)令和2年(ネ)第10024号【椅子式マッサージ機】 特許法102条2項の推定覆滅部分について、 ⇒特許権者が実施許諾できた場合は、3項の適用あり。 特許発明が侵害品の部分のみに実施されていることを理由と […]
2014.06 米国連邦最高裁 Nautilus v. Biosig
2014.06 米国連邦最高裁 Nautilus v. Biosig 明確性要件の基準を、従来の「insolubly ambiguous基準」から、「reasonable certainty基準」(「当業者が明細書や出願 […]
米国特許法252条~reissueの効果(中用権、介在権=Intervening Right)
(米国特許法252条)~再発行(reissue)の効果(中用権、介在権=Intervening Rights) ⇒再発行特許クレームが原特許クレームと実質的に同一である場合には、Intervening Ri […]
2022.01 CAFC Evolusion v. Juggernaut
2022.01 CAFC Evolusion v. Juggernaut 同一のクレーム文言が他の請求項で使用されている場合、当該他の請求項において当該文言が明らかに異なる意味を有していない限り、当該文言は一貫した意味を […]
東京地判平成15年(ワ)6742【包装ラベル付き細口瓶】<髙部>
東京地判平成15年(ワ)6742【包装ラベル付き細口瓶】<髙部> 【請求項1】…熱収縮フイルムに紫外線吸収剤を含有若しくは塗布し…せたことを特徴する包装ラベル付き細口瓶。 ⇒「紫外線吸収剤」を透明性を維持するものと限定的 […]
大阪地判平成4年(ワ)6690【転写印刷シート】<小松> *界面活性剤と消泡剤とは、本件明細書中で、並列する別個の概念 ⇒被告製品中のシリコーン系化合物は、消泡剤として添加されている場合と、界面活性剤として添加されている […]
令和3年(ネ)10007【含硫化合物と微量金属元素を含む輸液製剤】<本多>
令和3年(ネ)10007【含硫化合物と微量金属元素を含む輸液製剤】<本多> 原審・東地平成30年(ワ)29802<田中> 複数の「室」というクレーム文言解釈~「連通可能」という限定がある物の発明は非充足、限定がない方法の […]
平成31年(ネ)10009【薬剤分包用ロールペーパ】<大鷹>
平成31年(ネ)10009【薬剤分包用ロールペーパ】<大鷹> 「~に用いられる」という文言は、『用いることが可能な』を意味するものであり、実際に「~」に使用されなくても充足 大阪地裁平成30年(ワ)3461 「…に装着可 […]
東京地判平成14年(ワ)9503【核酸増幅反応モニター装置】
東京地判平成14年(ワ)9503【核酸増幅反応モニター装置】 同一出願人の後願明細書の記載を参酌しなかった事例 ⇒侵害 ※差止請求認容による不作為義務は被告製品全体であるが、解析コンピュータ及びカラープリンターは汎用製品 […]
大阪地判平成15年(ワ)13703【頭髪処理促進装置】<山田>
大阪地判平成15年(ワ)13703【頭髪処理促進装置】<山田> 「半円形状」というクレーム文言解釈 ⇒明細書中の2つの効果との関係では、半円弧状が「完全」か否かということには意味がない ⇒完全な半円形状でなく […]
東京高判平成13年(行ケ)392【2軸配向ポリアミドフイルム及びその製造法】<佐藤>
東京高判平成13年(行ケ)392【2軸配向ポリアミドフイルム及びその製造法】<佐藤> 文献記載の引用例(特許法29条1項3号)でたまたま本件発明の物が製造されても新規性〇 ※公然実施(特許法29条1項2号)についても、一 […]
令和2年(行ケ)10004 投与対象はクレアチニンクリアランスが30~50ml/min(中等度腎機能障害) 令和2年(行ケ)10056 投与対象は同30~50ml/min(軽度の腎機能障害) ⇒軽度又は中等度の腎機能障害 […]
【商標】真正品の並行輸入が認められた 東京地裁平成30年(ワ)35053「2UNDR事件」 フレッドペリー最判を踏襲 ①日本商品が他国商品と比べて格別の品質等を有しない ②販売地域の制限が品質の維持や管理等と関係しない […]
平成12年(行ケ)120【アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質】<山下>
平成12年(行ケ)120【アルカリ蓄電池用ニッケル電極活物質】<山下> *物の発明において、当業者が物を容易に製造できない場合は「製造方法」の開示が必要である *H17(行ケ)10205同旨 *H17(行ケ)10280同 […]
<不競法・虚偽事実の流布告知> 東京地判平成14年(ワ)1943【サンゴ化石微粉末】事件 米国特許の充足性を米国法に則り判断し、非充足と認定した。 日本から(原告の取引先である)米国法人宛てのemailや書簡による警告行 […]
令和3年(行ケ)10136、10138【半田付け装置】<鶴岡>
令和3年(行ケ)10136、10138【半田付け装置】<鶴岡> <審決> 甲1発明の半田片として「記号F1の半田片」を用いた場合には容易想到 <本判決> 本願発明の課題・作用効果を知らないまま、引用発明において特定の半田 […]
令和2年(ネ)10059【エクオール含有抽出物及びその製造方法】<本多>
令和2年(ネ)10059【エクオール含有抽出物及びその製造方法】<本多> 特許権侵害差止請求控訴事件(特許法104条により生産方法が推定された事例。優先権主張が認められ、「本件特許の特許出願」日が原出願日と判断された。特 […]
<論稿>裁判所における優先権の判断に関する研究(知財管理Vol.72, No.4, 2022)
<論稿>裁判所における優先権の判断に関する研究(知財管理Vol.72, No.4, 2022) 人工乳首事件以降、実施の形態の追加や発明特定事項を一部削除した事案で優先権主張の可否が争われた裁判例は6件あるが、6件とも優 […]
中村合同特許法律事務所のHPに「営業秘密(秘匿化)~企業における技術情報の保護戦略の選択~」の記事を掲載しました。 ①技術的価値・性質 ②経済的価値 ③関係各国の法制や実務運用の相違 ④関連する製品及びサービスに係る自企 […]
平成20年(行ケ)10196【ダイボンディング材及び接着方法】<中野>
平成20年(行ケ)10196【ダイボンディング材及び接着方法】<中野> *発明の要旨認定で、「…と…とから合成される」を「のみ」=クローズド形式の意味に解釈した。⇒進歩性〇 ⇒明細書中で、他のモノマーと組成の差異を前提に […]
令和2年(行ケ)10142【ロール製品パッケージ】<森> 「消費者が指を引っ掛けている部分は破れる可能性が高い…このような破れる可能性の高い部分のフィルムを破れにくいものとすることを課題としていないということは不合理であ […]
東京高判平成13年(ネ)959【置換プリン(アシクロビル)】<山下>
東京高判平成13年(ネ)959【置換プリン(アシクロビル)】<山下> 原告製剤からアシクロビルを取り出し,精製し,再結晶させた前記の行為 ⇒アシクロビルをその同一性の範囲内で単に使用し,譲渡等する行為とみられる限り、消尽 […]
東京高判平成14年(ネ)1589<塚原>【液晶組成物】=原審・東京地判平成14年(ワ)25697
東京高判平成14年(ネ)1589<塚原> =原審・東京地判平成14年(ワ)25697<三村> 【液晶組成物】 「~からなる」というクレーム文言⇒他の第三成分を排除する趣旨で使用するのが通常 発明の詳細な説明は、クレームア […]
【意匠】令和3年(行ケ)10067~本件意匠と引用意匠とは物品が異なる。⇒新規性〇
【意匠】令和3年(行ケ)10067 審決~物品・意匠ともに類似 判決~本件意匠の「インジェクターカートリッジ」は、引用意匠の「注射器用シリンジ」と物品が異なる⇒審決取消 ※意匠法3条2項の創作容易性(物品の転用)が問題と […]
令和2年(ワ)22071【角栓除去用液状クレンジング剤】<國分>
令和2年(ワ)22071【角栓除去用液状クレンジング剤】<國分> *発明の課題を限定的に解釈した。 ~課題欄は従来技術の課題解決を踏まえて解釈される。 <本件発明の課題> × 単にタンパク質を抽出できること […]
平成14年(行ケ)58「ミシン」(山下) 本願発明とは引用例の課題が異なることは相違点でないが、進歩性に影響し得る!! 「両者に共通する構成の設置目的が異なることに起因して,相違点に係る構成に想到することが容易でない,と […]
不競法、著作権】京都地判令和2(ワ)1874 YouTubeに侵害通知⇒動画削除 「技術や手法…の表現が著作権法上保護されるとしても,その範囲は比較的狭い」⇒非類似 「編み方が同一又は類似のものを説明する動画であれば…著 […]
平成22年(行ケ)10122<飯村> 「相違点に係る構成が,数値範囲で限定した構成を含む発明である場合においても,その判断手法において,何ら異なることはなく,当該発明の技術的意義,課題解決の内容,作用効果等について,他の […]
令和3年(行ケ)10037【片手支持可能な表示装置】<菅野>
令和3年(行ケ)10037【片手支持可能な表示装置】<菅野> *訂正後クレームの限定解釈は理由なし 「『任意の角度』を約120度から約170度までの範囲内のいずれかの角度を意味するなどと限定して解釈する根拠はない…通常の […]
令和2年(行ケ)10150号【エクオール含有大豆胚軸発酵物】<森>
令和2年(行ケ)10150号【エクオール含有大豆胚軸発酵物】<森> ⇒委任省令要件違反なし 特許法施行規則24条の2は,「発明の詳細な説明の記載」に係る規定…発明の技術上の意義を理解するために必要な事項が「発明が解決しよ […]
令和1年(行ケ)10108【通信ネットワークシステムにおけるコントロールチャネル】<菅野>
令和1年(行ケ)10108【通信ネットワークシステムにおけるコントロールチャネル】<菅野> クレーム文言を追加した補正~実質的変更 「訂正後の請求項1は,訂正前の請求項にはない,『ユーザイクイップメントに対するアロケーシ […]
【外国サーバ問題】平成30年(ネ)10077(ドワンゴ v. FC2,INC. )<本多裁判長>
【外国サーバ問題】平成30年(ネ)10077(ドワンゴ v. FC2,INC. )<本多裁判長> 逆転充足 + 日本国外のサーバーから、日本国内の視聴者に「動画へのコメント表示用プログラム」を配信していた被告(米国FC2 […]
令和3年(ネ)10049,10069【吹矢の矢】<本多> 逆転敗訴(非充足)
令和3年(ネ)10049,10069【吹矢の矢】<本多> 逆転敗訴(非充足) *本件発明の3個の課題解決に支障が生じ”得る” ⇒「楕円形」という構成要件は、長手方向両端の曲率が同じものに限定される […]
控訴審・令和2年(ネ)10029【セルロース粉末】<大鷹> サポート要件〇(一審と逆!!) 明細書で引用されたBATTISTA論文を覆すために、一審では1個文献を出したが、控訴審で更に2個提出し、原判決を逆転した。 BA […]
知財高判令和5年1月31日(令和4年(行ケ)第10089号)(菅野裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.単一の色彩のみからなる商標の商標法3条2項の該当性について 商標法3条2項の趣旨が、商 […]
令和2年(行ケ)10037【遊技機】<大鷹> *同じ主引用文献の記載でも、取消訴訟で新たな技術事項の主張は× 「審決が示した…拒絶理由を本件訴訟の段階で変更するものであり…主引用例が同一であるからといって,主張自体許され […]
令和1年(行ケ)10108【通信ネットワークシステムにおけるコントロールチャネル】<菅野>
令和1年(行ケ)10108【通信ネットワークシステムにおけるコントロールチャネル】<菅野> ①実施例を抽象化してクレームアップできた一事例 図4の具体的開示を抽象化した。 本件発明の課題と訂正事項との関係は、着目されてい […]
【商標】令和3年(行ケ)第10100号(大鷹裁判長) 「Scrum Master」の標準文字を横書きしてなる登録商標について,第41類等の指定役務の質を表示記述するものとして取引に際し必要適切な表示である。 […]
平成14年(ネ)2481 中国の判決が、日本で効力が認められなかった事例
平成14年(ネ)2481 中国の判決が、民訴法118条4号「相互の保証」を満たさないとして、日本で効力が認められなかった事例 外国当事者との契約で、管轄を日本にすると、相手国で執行するために「相互の保証」が必要. ⇒仲裁 […]
平成28年(行ケ)10078【命令スレッドを組み合わせた実行の管理システム】<森>
平成28年(行ケ)10078【命令スレッドを組み合わせた実行の管理システム】<森> 「タイプ(S,C)」という訂正で追加したクレーム文言の「(S,C)」という記号から「(計算タイプ、サービスタイプ)」限定解 […]
【商標】令和2年(ネ)10062「2UNDR事件」~真正品の並行輸入
【商標】令和2年(ネ)10062「2UNDR事件」~真正品の並行輸入 H15.2.27フレッドペリー最判の3要件~①真正商品性、②内外商標権者が実質同一、③保証する品質において実質的に差異がない 代理店契約解除済み、シン […]
【不競法】東京地判平成27年(ワ)30656 不使用秘密情報~損害額計算
【不競法】東京地判平成27年(ワ)30656 正当なアクセス権限を有していても、転職先の業務に使用する目的だと不競法2条1項4号にあたる。 不使用秘密情報について、見込まれる将来の利益に係るライセンス料を現在価値に引き直 […]
大阪地判令和2年(ワ)7486【高圧水の弓門内噴射による魚体内の血液の瞬間除去装置および方法】<杉浦>
大阪地判令和2年(ワ)7486【高圧水の弓門内噴射による魚体内の血液の瞬間除去装置および方法】<杉浦> 共同発明者性肯定⇒持分移転請求認容 特徴①~被告製作品に接したことが契機だが、原告の着想及び具体化に基づく 特徴②~ […]
平成22年(行ケ)10265【くつ下】<滝澤> *優先権当初明細書に記載が無い「実質的」等の記載が明細書に追記されたが、くつ下の「V字の形状,構造に影響しない。…優先権当初明細書に記載された発明と比較して…請求項1及び請 […]
【商標権】東京地判平成31年(ワ)8117 ~先使用権不成立
【商標権】東京地判平成31年(ワ)8117 「被告商品の販売開始から原告商標の登録出願日…までに約8年半の期間が経過していたことを考慮しても,…需要者…の間に広く認識されていたとは認め […]
「競業避止義務契約の有効性について」(経産省) 有効と認められる可能性が高いポイント ・競業避止義務期間が1年以内 ・禁止行為の範囲につき、業務内容や職種等によって限定されている ・代償措置(高額な賃金など「みなし代償措 […]
【論稿】「新規事項の追加に関する,判決の傾向と特許庁審査基準等との対比」(2017.10)
【論稿】「新規事項の追加に関する,判決の傾向と特許庁審査基準等との対比」(平成 28 年度特許委員会 新規事項の追加検討チーム)(2017.10) 「削除する事項が発明による課題の解決には関係がなく,任意の付加的な事項で […]
平成29年(行ケ)10113【…発泡性組成物】<鶴岡> ①実施例の誤記を認定して実施可能要件〇 *出願後の追試により実施可能要件を否定できなかった事例 *極端な場合に課題解決できないと追試結果を提出した ⇒アルコールの含 […]
平成27年(行ケ)10052【ナルメフェン…を使用する疾患の処置】<設樂>
平成27年(行ケ)10052【ナルメフェン…を使用する疾患の処置】<設樂> *追試で実施可能要件を満たすという主張が斥けられた。 本願明細書…に…用途における化合物の有用性について客観的な裏付けとなる記載が全くない…。 […]
平成30年(行ケ)10134【液晶媒体】<森> *「しきい値電圧を低減できること」が、本件明細書に記載なく、出願日当時の当業者の技術常識でもない。 ⇒サポート要件の判断にあたって、この技術的知見を確認した追試結果を考慮不 […]
令和1年(行ケ)10120【油冷式スクリュ圧縮機】<鶴岡> 当業者が一般的課題と認識できる。 ⇒進歩性× (判旨抜粋) …当業者であれば,逆スラスト力(逆スラスト荷重状態)の発生という課題は…スクリュ圧縮機一般に生じるこ […]
<論稿>『特許法上の諸論点と,「課題」の一気通貫』(2019、高石秀樹)
<論稿>『特許法上の諸論点と,「課題」の一気通貫』(2019、高石秀樹) 特許法上の諸論点において,発明の課題を上位概念で(抽象的に)捉えるか,下位概念で(具体的に)捉えることかの結論への影響について,論点毎に考察した […]
<論稿>『特許法 105 条 1 項の運用状況―「必要性」・「正当な理由」を中心として―』
<論稿>『特許法 105 条 1 項の運用状況―「必要性」・「正当な理由」を中心として―』 特許訴訟の充足論で、文書提出命令は殆ど認められていないが、知財高判平成27年(ネ)10029が「必要性」を柔軟に解しており、今後 […]
<論稿>『進歩性判断における「異質な効果」の意義』(2016、高石秀樹)
<論稿>『進歩性判断における「異質な効果」の意義― 容易想到性判断における「課題」と「異質な効果」との融合的理解 ―』(2016、高石秀樹) ユニークな課題設定は進歩性に寄与する 換気扇フィルタ X線透視撮影装置 異質な […]
<論稿>「…サポート要件における『課題』」(2019.6知財管理、高石秀樹)
<論稿>「…サポート要件における『課題』」(2019.6知財管理、高石秀樹) サポート要件の規範~偏光フィルム大合議判決 ⇒発明の課題をどのレベルの抽象度で捉えるかにより、結論が左右される。 ピリミジン大合議判決を境に, […]
<論稿>「特許請求の範囲の訂正における『実質的変更』の判断基準」(2009、高石秀樹、中村彰吾)
<論稿>「特許請求の範囲の訂正における『実質的変更』の判断基準」(2009、高石秀樹、中村彰吾) 条文上,「減縮」であっても「実質上の…変更」に当たり得る。 ⇒(裁判例によれば、)訂正前後の発明・考案の目的ないし作用効果 […]
<論稿>「間接侵害品の譲渡と特許権の『消尽』」(2015、高石秀樹)
<論稿>「間接侵害品の譲渡と特許権の『消尽』」(2015、高石秀樹) 物の発明(iPhone大合議) ⇒「同一性を欠く特許製品が新たに製造された」場合に相当する ⇒消尽しない。 方法の発明(インクタンク大合議) ⇒間接侵 […]
令和2年(行ケ)10077【5-HT1A受容体サブタイプ作動薬】<大鷹>
令和2年(行ケ)10077【5-HT1A受容体サブタイプ作動薬】<大鷹> =同10078,82、同10079,83、同10080,84 「様々な有害事象が生じる危険性」は,実施可能要件を否定する「特段の事由」にあたらない […]
<著作権>平成30年(ワ)38486<國分> 使用許諾契約違反 ⇒違約金請求 6609万円認容!! 「…このような事情からすれば,本件違約金合意における違約金額が通常のライセンス料の10倍という額であったことを考慮しても […]
平成23年(行ケ)10127【旋回式クランプ】<塩月> 請求項1及び2は、基礎出願と同じクレーム文言 ⇒優先権が認められる!!(が、それでも進歩性×) 追加した請求項3は新規事項追加 *Claim Differentia […]
平成17年(行ケ)10737【殺菌剤】<三村> 「化学物質につき…優先権主張の利益を享受するためには,第1国出願…書類において単に化学構造式や製造方法を示して理論上の製造可能性を明らかにしただけでは足りず…化学物質が現実 […]
令和3年(ネ)10022【ウェブページ閲覧方法】<東海林> 「アクセスポイントに対応する地域」=アクセスポイントの設置されている地点とその近傍の一定の地域 ⇒逆転非充足 一審(H29(ワ)24942)は充足 =IPアドレ […]
東京地判平成29年(ワ)3569【ソレノイド】<嶋末> *「密封嵌合」とは、端部部材それ自体によってソレノイドの腐食を防止する効果を発揮する必要がある。 ⇒Oリングと併せて効果を発揮しても、非充足。 ⇒控訴審(H30(ネ […]
控訴審・平成30年(ネ)10034【ソレノイド】<菅野> *「密封嵌合」とは、端部部材それ自体によってソレノイドの腐食を防止する効果を発揮する必要がない。 ⇒Oリングと併せて効果を発揮するから充足。 ⇒一審は非充足(H2 […]
米国最高裁判決 2022.6.13 ZF Zutomotive v. Luxshare
米国最高裁判決 2022.6.13 ZF Zutomotive v. Luxshare *国際仲裁で、USC1782否定 ⇒「一つ又は複数国に属する公権力」による仲裁のみ ⇒本件は、非公権的紛争解決機関による仲裁であった […]
【不競法】東京地判平成30年(ワ)29036 <外箱と容器の商品等表示が認められた事例>
【不競法】東京地判平成30年(ワ)29036 <外箱と容器の商品等表示が認められた事例> 全体的にオレンジ色を帯びた暖色系の色 文字や図柄が上下に配置 ⇒オレンジ色の色合いが需要者に強い印象 上下に横方向の2本の赤色ライ […]
令和3年(ワ)3816【ビタミンD誘導体結晶およびその製造方法】<柴田>
令和3年(ワ)3816【ビタミンD誘導体結晶およびその製造方法】<柴田> 被告が参考合成例方法を採用すると直接裏付ける証拠はない。本件明細書及び日産化学明細書の記載のみからですら、参考合成例原料を経由しない手法が想定でき […]
2022.01 米国CAFC Evolusion v. Juggernaut
2022.01 米国CAFC Evolusion v. Juggernaut 同一のクレーム文言が他の請求項で使用されている場合、当該他の請求項において当該文言が明らかに異なる意味を有していない限り、当該文言は一貫した意 […]
<商標>令和3年(行ケ)10010(大鷹) 「パールアパタイト」の標準文字からなり,第1類「化学品」,第3類「化粧品,せっけん類」等を指定商品とする被告保有の登録商標は,「商品の品質の誤認を生ずるおそれがある」ものではな […]
東京地判平成10年(ワ)8345【養殖貝類の耳吊り装置】<三村>
東京地判平成10年(ワ)8345【養殖貝類の耳吊り装置】<三村> *分割出願と補正は、同じ範囲で許される =東地平成15年(ワ)9215<三村> 【止め具及び紐止め装置】 「分割出願が適法なものと…認められる […]
平成10年(行ケ)298 CD-ROMの実施例を上位概念化~「ディスク記録及び/又は再生装置」
平成10年(行ケ)298 CD-ROMの実施例を上位概念化して、「ディスク記録及び/又は再生装置」と訂正できた。 ⇒新規事項追加でない ~本件考案の目的から、その技術的事項の内容は、どのような「ディスク記録及び/又は再生 […]
東京地判平成15年(ワ)3552【水晶振動子】<髙部> (請求項1)…保持容器の外周面の形状に適合する曲面を有する保持容器外周面位置決め用片…を設け…た…水晶振動子 *「…に適合する曲面」のクレーム解釈 ⇒効果を奏する形 […]
大阪地判平成14年(ワ)6178【重炭酸透析用人工腎臓灌流用剤】<小松>
大阪地判平成14年(ワ)6178【重炭酸透析用人工腎臓灌流用剤】<小松> (請求項7)…複数個の塩化ナトリウム粒子が該コーティング層を介して結合した造粒物からなる…人工腎臓灌流用剤 *「からなる」のクレーム解 […]
大阪地判平成28年(ワ)2688【ボールボンディング用被覆銅ワイヤ】
大阪地判平成28年(ワ)2688【ボールボンディング用被覆銅ワイヤ】 *不純物の許容範囲は、本件発明の課題を解決できる範囲 ⇒許容されるPdの含有割合は約2% 「パラジウムの混入が約2%以内であれば…各金属の融点の高低関 […]
東京地判平成14年(ワ)16268【電気コネクタ用銅基合金】<飯村>
東京地判平成14年(ワ)16268【電気コネクタ用銅基合金】<飯村> ①本件明細書の記載 ②成分元素や添加量の変化が,合金の性質に与える予測可能性が極めて低いこと ③出願過程における主張 「実質的に~からなる」 ⇒合金の […]
東京地判平成15年(ワ)9102【非水系二次電池】<飯村> 【請求項1】…偏心していることを特徴とする非水系二次電池 本件明細書中の「偏心させる」という能動的な表現等を理由に、「偏心している」というクレーム文言は、製造時 […]
平成17年(ネ)10052【電子的に検知可能で不作動化可能な標識】<飯村>
平成17年(ネ)10052【電子的に検知可能で不作動化可能な標識】<飯村> *本件明細書に記載された「貫通孔」の意義から… ⇒被告製品の「亀裂」は,絶縁層を薄くし,薄いポリエチレン部を形成する際に,偶発的に形成されたもの […]
東京高判平成15年(ネ)1223【生体高分子-リガンド分子の安定複合体構造の探索方法】<山下>
東京高判平成15年(ネ)1223【生体高分子-リガンド分子の安定複合体構造の探索方法】<山下> のみ品の間接侵害成立 「…を使用しない用途が社会通念上経済的、商業的ないしは実用的な用途であることを認めるに足り…ない」 * […]
平成20年(行ケ)10304【樹脂配合用酸素吸収剤】<滝澤>
平成20年(行ケ)10304【樹脂配合用酸素吸収剤】<滝澤> *用途発明の実施可能要件 ⇒用途の有用性を裏付ける程度に発明の目的,構成及び効果が記載されていることを要する。 ⇒当 […]
審判実務者研究会2021《事例10》P122 平成28年(行ケ)10212【接触端子】<髙部> *分割要件違反~必須の構造を削除不可 原出願明細書においては,絶縁球を備えない接触端子は記載されておらず,プランジャーピンと […]
平成31年(行ケ)10026【流体圧シリンダ及びクランプ装置】<鶴岡>
審判実務者研究会2021《事例1》P12 平成31年(行ケ)10026【流体圧シリンダ及びクランプ装置】<鶴岡> 補正により削除される事項が、発明の課題解決のための主たる手段 ⇒ 補正要件違反 ~構成の主従を明記すると、 […]
審判実務者研究会2021《事例2》P33 課題と同義の特定がされている発明のサポート要件 …これが課題解決手段となり得るかは技術的内容を踏まえて判断されるから,…課題と同義とも解され得る特定が課題解決手段とな […]
審判実務者研究会2021《事例3》P41 動機付けに係る技術的思想が効果の判断に与える影響について 「本願発明と引用発明の課題が異なる場合…結果として,本願発明の効果と異なることになるため,…異質 […]
審判実務者研究会2021《事例7》P80 平成30年(行ケ)10175<髙部>【アクセスポート】 サポート要件〇 ⇒判決は、審決よりも本件発明の課題を抽象的に認定した 進歩性× ⇒複数の引用文献から主引用発明を認定するこ […]
平成29年(行ケ)10006,10015【ランフラットタイヤ】<髙部> 明確性要件〇
審判実務者研究会2021《事例8》P96 平成29年(行ケ)10006,10015【ランフラットタイヤ】<髙部> 明確性要件〇 算出方法により微小な差が生じても明確性要件〇 交点温度は,その引き方によっても1℃の差が生ず […]
審判実務者研究会2021《事例9》P106 平成29年(行ケ)10172<髙部>【抗ウイルス剤】 分割出願で薬理試験結果がなくなった ⇒サポート要件× H27年(ワ)23087<佐藤>、H29(ネ)10105<高部>同旨 […]
<商標>大阪地判令和2年(ワ)8061 「ハッシュタグ(#)+ブランド名」を商標的使用と認めた
<商標>大阪地判令和2年(ワ)8061 「ハッシュタグ(#)+ブランド名」が商標的使用と認められた!! 「シャルマントサック『風』」と表示したが、ブランド名係る情報を検索する便に供することにより,被告サイトへ利用者を誘導 […]
令和3年(行ケ)10111【レーザ加工装置】<菅野> 本件明細書中の図面から「溝」の不存在を看取できる⇒「溝が形成されている」構成を除くクレームの訂正OK (図面から”不”存在を読み取れた裁判例は […]
平成27年(行ケ)10206【エアバッグ用基布】<髙部> <審決> 既存の製品であって機能に応じた最適化がなされているから、変更のためには相応の動機が必要 ⇒進歩性〇 <本判決> 公然実施品の数値を本件発明に寄せる動機づ […]
平成25年(行ケ)10275【加硫ゴム組成物】<石井> 本件発明の課題を認識しなくても、本件発明の「構成」に容易に想到できれば進歩性× 「本件発明1の構成に至ることを合理的に説明することができれば足り,本件発 […]
平成30年(行ケ)10108【廃棄物の処理方法】<髙部> *引用発明の自明な課題して内在する 「引用例1に…明示的に記載されていなくても…自明の課題として内在している…。…引用発明と甲2技術とは,廃棄物中の重金属の溶出を […]
平成24年(行ケ)10005【グルコサミン含有パップ剤】<塩月>
平成24年(行ケ)10005【グルコサミン含有パップ剤】<塩月> 引用発明は,ビタミンC特有の問題点を解決するために,そのような目的に適する架橋剤を限定した ⇒グルコサミンとビタミンCが美白剤として公知でも、化学構造等の […]
平成29年(行ケ)10147【…チアゾールカルボン酸の結晶多形体】<髙部>
平成29年(行ケ)10147【…チアゾールカルボン酸の結晶多形体】<髙部> *出願当時の技術水準として、本件化合物は結晶多形の存在を認識し得る。 ⇒医薬品において、バイオアベイラビリティ(生体内での有用性)が最適な結晶形 […]
平成28年(行ケ)10152【電荷制御剤】<森> <明確性要件> 引用例の追試× ~原料及び製造した物の同一性否定 被告は,甲1発明に係る特許出願…の前から「T-77」の製品名で鉄錯塩化合物を販売していたが,これまで「ア […]
平成27年(行ケ)10081【ピタバスタチンカルシウム塩の結晶】<髙部>
平成27年(行ケ)10081【ピタバスタチンカルシウム塩の結晶】<髙部> *日本薬局方解説書に記載された許容誤差を受け容れなかった ⇒引用例と本件発明との同一性否定 「…±0.2°以内であれば同一と判断し得るということが […]
平成27年(行ケ)10256【逆流防止装置】<清水> *引用発明が、本件発明と同様の構造を備えることが可能であるだけでは、引用発明と本件発明との同一性は認められない。 …可能であることを意味するにとどまる…上記動作をする […]
東京地判平成31年(ワ)7470,7476【…黒鉛系炭素素材】<佐藤>
東京地判平成31年(ワ)7470,7476【グラフェン前駆体として用いられる黒鉛系炭素素材】<佐藤> 公然実施品が数値に入れば、認識なくても公然実施成立(争われていない) 被告製品(公然実施品 […]