控訴審の初回期日で均等主張 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 平成26年(ネ)10111<高部>〔粉粒体の混合及び微粉除去方法〕 (「控訴状には控訴理由の記載がなく,控訴理由書に…均等侵害に係る主張を […]
平成30年(ネ)10044<大鷹>〔光学情報読取装置〕 控訴審第1回期日4日前の訂正の再抗弁⇒時機後れ「遅くとも控訴理由書の提出期限までに…主張…できた」 https://www.courts […]
令和元年(ネ)10066〔情報管理プログラム事件〕<森裁判長>
令和元年(ネ)10066〔情報管理プログラム事件〕<森裁判長> 原審で時機後れで却下された無効の抗弁(新規性欠如)⇒却下せず。 原審においては、乙14発明に基づく新規性欠如の無効の抗弁が時機に […]
平成31年(行ケ)10040<鶴岡> 〔リチウムイオン二次電池用正極〕
平成31年(行ケ)10040<鶴岡> 〔リチウムイオン二次電池用正極〕 *主副引用発明の課題を具体的に把握した。 ⇒動機付けなし 引用発明の課題~大容量化,容量劣化抑制 甲2発明の課題~高純度 […]
令和1年(行ケ)10130<鶴岡> 〔非磁性材粒子分散型強磁性スパッタリングターゲット〕二次判決
令和1年(行ケ)10130<鶴岡> 〔非磁性材粒子分散型強磁性材スパッタリングターゲット〕二次判決 *引用例中の図面から、構成(存在)を 読み取れた事例 「スケールとの対比により,粒子の大きさ […]
平成29年(行ケ)10096<鶴岡> 〔非磁性材粒子分散型強磁 性材スパッタリングターゲット〕一
平成29年(行ケ)10096<鶴岡> 〔非磁性材粒子分散型強磁 性材スパッタリングターゲット〕一次判決 *パラメータ発明の進歩性を否定する 典型的なロジックの一つ ①数値範囲に技術常識が含まれる ②引用発明 […]
平成28年(ネ)10010<高部> 〔非磁性材粒子分散型強磁性材スパッタリングターゲット〕
平成28年(ネ)10010<高部> 〔非磁性材粒子分散型強磁性材スパッタリングターゲット〕 *課題を具体的に認定した。⇒サポート要件× 「必要とする程度に漏洩磁束を高めるには, 球形の合金相( […]
令和1年(行ケ)10126<鶴岡> 〔鋼矢板圧入引抜機事件〕三次判決
令和1年(行ケ)10126<鶴岡> 〔鋼矢板圧入引抜機事件〕三次判決 *主引例及び証拠が異なれば, 前訴の確定判決の拘束力に反しない!? 「主引例が異なる上に,…証拠にも違いがある […]
令和1年(行ケ)10137<大鷹> 〔セレコキシブ組成物〕 *パラメータに着目する動機付けなし ⇒進歩性〇 「甲1には…粉砕により微細化をした セレコキシブを用いることや,その 微細化条件を『 […]
令和1年(行ケ)10068<森>【光源ユニット及び照明器具】
令和1年(行ケ)10068<森>【光源ユニット及び照明器具】 *副引例を適用すると主引例の構造を要再検討 ⇒動機付けなし 。進歩性あり。 「仮に点灯装置を光源ユニット側に配置するとした場合,器 […]
平成30年(行ケ)10110、10112、10155 〔セレコキシブ組成物〕<大鷹>
平成30年(行ケ)10110、10112、10155 〔セレコキシブ組成物〕<大鷹> *数値限定発明は、数値の全範囲で 課題を解決できると認識できる必要あり!! ⇒サポート要件× 「̷ […]
2020/10/30 早稲田の「第9回グローバル特許権行使戦略セミナー」を聴講しました。 東京地裁の田中孝一判事から、査証について力強いお言葉を頂きました。 立証のために画期的な制度であり、期待している。 相応しい事件で […]
平成29年(行ケ)10099〔ホモロガス薄膜を活性層として用いる透明薄膜電界効果型トランジスタ事件〕<森> 異なる理由の実施可能要件違反の主張は、別の無効理由。 ⇒審決取消訴訟の審理範囲外 ⇒確定判決の拘束力の範囲も同様 […]
平成28年(ネ)10093「…スキンケア用化粧料」事件<清水裁判長> ウェブページが利用可能となった時期の認定 出願前のウェブページでパラメータ特許の進歩性× ⇒ウェブページはpHを特定していない。 ⇒実製品は関係な […]
令和元年(行ケ)10118「ヒトにおけるアレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件
令和元年(行ケ)10118「ヒトにおけるアレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件(森) ※最判平成30(行ヒ)69の差戻審 “独立要件説”を採用した ⇒最高裁判決が結論に影響を及ぼすとすれば、独立要件説でなければな […]
AIPPI判例研究会が開催されました。 知財高判大合議〔美容器事件〕令和元年(ネ)10003号 特許法102条1項について、「寄与度」を否定し、「単位数量当たりの限界利益」が全額事実上推定 ⇒発明の特徴部分が原告製品の一 […]
令和元年(行ケ)10164号(森裁判長) 【商標法★】「I」の欧文字とハート型図形とを横に並べたものとその下に「JAPAN」の欧文字を書してなる本願商標は,需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができない […]
Anti-Suit Injunction=他国の裁判所による裁判、差止め命令の執行停止を命令する
Anti-Suit Injunction=他国の裁判所による裁判、差止め命令の執行停止、を命令する裁判 米国、ドイツ、イギリス、中国等の諸外国で応酬されており、グローバルな訴訟戦略上、考慮せざるを得ない。(日本は×) 2 […]
関西特許研究会(KTK)オンラインセミナー(2020年8月27日)
2020年8月27日(木)PM7:00~ 関西特許研究会(KTK)で、オンラインセミナーを行いました。 (題目)本件発明の課題と①進歩性、②サポート要件、③新規事項追加 … ⇒各論点について簡潔に説明したあと […]
平成30年(行ケ)第10159号、第10153号「ボロン酸化合物製剤」
平成30年(行ケ)第10159号、第10153号「ボロン酸化合物製剤」<鶴岡> *サポート要件の規範を柔軟に解釈した ⇒厳密な科学的な証明に達する程度の記載までは不要 … (判旨抜粋) ⑴ サポート要件充足性 […]
令和1年(行ケ)第10075号「ポリオレフィン系延伸フィルムの製造方法」
令和1年(行ケ)第10075号「ポリオレフィン系延伸フィルムの製造方法」<高部> *実施例とクレームが若干ずれていたが、課題解決できることが理解可能である。⇒サポート要件〇 (判旨抜粋)… 「…本件発明6の製 […]
令和1年(行ケ)第10085号「(ゲーム)プログラム」<鶴岡> *「ゲーム上の取決め」でも、同発明では、公知技術等を用いた論理付けが必要であるとした。 (判旨抜粋) … 「…相違点6に係る構成が容易想到である […]
令和1年(行ケ)第10102号「立坑構築機」事件<高部裁判長> 進歩性〇 ①*上位概念化の限界(引用発明の構成の一部を独立して抽出できなかった事例)… ~「旋回座軸受の一部のみに着目」する引用発明の認定が認め […]
令和1年(行ケ)第10110号「電子記録債権の決済方法」<鶴岡裁判長>(出願人:三菱UFJ銀行) *従来と同じ取扱いは本願発明の技術的意義ではない。 ⇒人為的取り決め~発明該当性なし (判旨要約)… 従前から […]
令和1年(行ケ)10123「…粒子吸収装置」事件<高部> *新規事項追加の要件~ソルダーレジスト大合議判決以前の厳格基準を用いて判断した。 (判旨要約)… 公知のものや本願発明の説明でも,当初明細書に記載され […]
令和1年(行ケ)第10095号「多結晶質シリコン断片及び多結晶質シリコンロッドの粉砕方法」
令和1年(行ケ)第10095号「多結晶質シリコン断片及び多結晶質シリコンロッドの粉砕方法」<高部裁判長> *「質量により秤量したメジアン粒径」の測定方法が不明 ⇒明確性要件× … (判旨要約) 本件明細書には […]
令和元年(行ケ)10167「GUZZILLA」<高部>※第二次審決
令和元年(行ケ)10167「GUZZILLA」<高部>※第二次審決 審決取消訴訟係属中に分割できる(商標法24条2項) (本判決)… ①商標権の分割は、”将来効” ②本件事案で分割の効 […]
令和元年(行ケ)10174<森裁判長>電子タバコ~ 「一貫した特性のエアロゾルを発生させる方法」事件 (判決要旨) 「第1段階で第1の温度に上昇し、… 第2段階で第2の温度に低下し、 第3段階で第3の温度に上 […]
東京地裁平成12年(ワ)8204「連続壁体の造成工法」第2事件
≪古いですが、有用です。≫ 東京地裁平成12年(ワ)8204「連続壁体の造成工法」第2事件 <飯村> 無効審判の主張も包袋禁反言あり。… +主張撤回してもダメ。 *平成23年(ネ)10002「切り餅」事件<飯 […]
東京地判平成24年(ワ)第16103号「情報データ出力システム」事件
東京地判平成24年(ワ)第16103号「情報データ出力システム」事件<長谷川裁判長> *文言解釈において、禁反言が判示された。 (均等論でなく、文言非侵害の判決は珍しい。) … ⇒無効審判における主張も包袋禁 […]
大阪地裁平成28年(ワ)第4815号「油冷式スクリュ圧縮機」事件
大阪地裁平成28年(ワ)第4815号「油冷式スクリュ圧縮機」事件<杉浦裁判長> *9割覆滅されたが、13億円認容!! *特許権存続期間中に譲渡の申出⇒損害との因果関係あり!!… <※この論点は、初めての裁判例 […]
大阪地判平成30年(ワ)4901「通信端末装置」事件<谷> *2つの相違点につき設計上の微差として実質同一とした。(特許法29条の2) (請求項2及び3は非充足。⇒請求棄却) … (判旨要約) ①画像を,電話 […]
最高裁判決令和2年9月7日 平成31年(受)619 特許権の通常実施権者が,特許権者を被告として,特許権者の第三者に対する特許権侵害を理由とする損害賠償請求権が存在しないことの確認を求める訴えにつき,確認の利益を欠くとさ […]
最判平成30年(受)1412 リツイート事件 【著作権】 リツイートの際、ツイッターの仕様によりトリミングされて氏名が表示されなくなった。 ⇒「氏名表示権侵害」 … 原判決(知財高判平成28年(ネ)10101 […]
平成29年(ワ)28189「シート状物の積層体(ウェットティッシュ)」事件
平成29年(ワ)28189「シート状物の積層体(ウェットティッシュ)」事件(佐藤裁判長) -「略1/2の幅」というクレーム文言につき、発明の課題を考慮して、「1/2」との乖離幅が1割程度の範囲内にない場合は非充足とした事 […]
平成31年(行ケ)10019(森裁判長)「L-グルタミン酸生産菌」事件
平成31年(行ケ)10019(森裁判長)「L-グルタミン酸生産菌」事件 引用文献に記載されたデータの理解につき執筆者自身が述べた考察を重視した。⇒進歩性〇 公知文献に記載されたデータから当業者が如何なる技術思想を読み取れ […]
令和元年(行ケ)10095「多結晶質シリコン断片及び多結晶質シリコンロッドの粉砕方法」事件
令和元年(行ケ)10095「多結晶質シリコン断片及び多結晶質シリコンロッドの粉砕方法」事件(高部裁判長) 炭化タングステン粒子の「質量により秤量したメジアン粒径」の測定方法が不明 ⇒明確性要件× (判旨抜粋)… […]
東京地判平成29年(ワ)39602「加熱調理部付きテーブル個別排気用の排気装置」事件
東京地判平成29年(ワ)39602「加熱調理部付きテーブル個別排気用の排気装置」事件<柴田裁判長> *明細書に記載されたメカニズムが現実に起こらない。 ⇒クレーム文言である「熱気流の上部」の位置を特定不可能(存在しない) […]
平成30年(行ケ)10159、10153 「ボロン酸化合物製剤」事件
平成30年(行ケ)10159、10153 「ボロン酸化合物製剤」事件<鶴岡裁判長> ※サポート要件を柔軟に解釈した ⇒当業者が、技術常識も踏まえて課題が解決できるであろうとの合理的な期待が得られる程度の記載があれば足りる […]
平成31年(行ケ)10019<森>【L-グルタミン酸生産菌】
平成31年(行ケ)10019<森>【L-グルタミン酸生産菌】 ①サポート要件 *各実施例のブランク値が異なるのは自然由来 ⇒実施例は誤差でなく課題解決理解可能 ⇒サポート要件〇 ②進歩性 *引 […]
平成31年(行ケ)10064「椅子式マッサージ機」事件<高部> *実施可能要件には、禁反言の適用無し!!… ⇒実施可能要件〇 出願経過における出願人の陳述履歴を各論点(充足論、進歩性、記載要件、実施可能要件) […]
平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法」事件(鶴岡裁判長)(カプコンv.コーエー) 方法発明の間接侵害(101条4号)は、他の物と組み合わせることにより方法発明を使用する物も含む。当該他の物を現に保有している必 […]
知財高判平成30年(行ケ)10150「手袋に対するテクスチャード加工表面被覆および製造方法」事件
知財高判平成30年(行ケ)10150「手袋に対するテクスチャード加工表面被覆および製造方法」事件<高部裁判長> ※発明の課題と実施可能要件(及び進歩性)… ⇒従来技術より高い作用効果を奏する(という課題を解決 […]
最高裁判決平成30(受)1387<原審・平成29(ネ)5133>
最高裁判決平成30(受)1387<原審・平成29(ネ)5133> 前訴における主張に矛盾する否認と信義則 ⇒知財事件でも、活用できる!! … (判旨)貸金の支払を求める訴訟において,前訴でその貸金に係る消費貸 […]
知財高判令和2年(行ケ)10006号 <本願商標>TAKAHIROMIYASHITATheSol
知財高判令和2年(行ケ)10006号(森裁判長) <本願商標>TAKAHIROMIYASHITATheSoloist. ⇒商標法4条1項8号違反 ~「他人の氏名…を含む」かつ「他人の承諾を得て」いない … ※ […]
平成31年(ネ)10014〔PCSK9に対する抗原結合タンパク質事件〕(アムジエンv.サノフィ)
平成31年(ネ)10014〔PCSK9に対する抗原結合タンパク質事件〕(アムジエンv.サノフィ)<高部裁判長> 技術的思想を具体化した抗体を作ることができる程度の記載があれば,実施可能要件〇 ⇒特許発明の技術的範囲に属し […]
令和1年(行ケ)10097〔簡易蝶ネクタイ事件〕<鶴岡裁判長> 主引用発明は,本願発明等との対比に必要な技術的事項について過不足なく行うことが必要な程度で認定すればOK。 ⇒更に詳細に認定する必要は無い!! *本件発明が […]
平成30年(行ケ)10043〔抗原結合分子事件〕<鶴岡裁判長> ★実施可能要件否定の根拠として、出願後の文献を参照OK (判旨抜粋) 「本件出願後の文献であるが、甲45の複数のヒスチジン置換がされた抗C5抗体に関する記載 […]
令和1年(行ケ)第10075号「ポリオレフィン系延伸フィ ルムの製造方法」事件
令和1年(行ケ)第10075号<高部J> 「ポリオレフィン系延伸フィ ルムの製造方法」事件 *実施例とクレームが若干ずれていたが、当業者は、本件発明の課題を解決することを理解できると判断した。 ⇒サポート要 […]
東京地判平成29年(ワ)第24598号「セルロース粉末」事件
東京地判平成29年(ワ)第24598号「セルロース粉末」事件<柴田J> *実施可能要件とサポート要件とで結論が分かれた珍しい事例 (実施可能要件〇)… ⇒クレームアップされた具体的な本件加水分解 […]
訂正2017-390031(特許第4313531号)(特許権者:バクスアルタ)
訂正2017-390031(特許第4313531号)(特許権者:バクスアルタ) いわゆる「除くクレーム」で新規性のみならず、進歩性も認められた訂正審決。 訂正事項 ⇒請求項1における「抗体または抗体誘導体」を「抗体または […]
東京地判平成28年(ワ)第10759号「スクラブ石けんの製造方法」事件
東京地判平成28年(ワ)第10759号「スクラブ石けんの製造方法」事件<佐藤裁判長> 方法発明において、順序の限定がないと解釈された。⇒充足 (文言の自然な解釈+明細書に基づく効果奏功の検討) *製造方法の使用を、証拠保 […]
【特許】本件発明の課題と進歩性 本願発明と主引用例との「課題」が相違していると、 ⇒組み合わせる“動機付け”が否定され、進歩性が認められ易い。 … *主引用例に本件発明の課題について示唆無し⇒動 […]
【特許】進歩性~「容易の容易」は容易でない? <無効審判請求人の主張戦略> ◯ 主引用例と本件発明との2つの相違点は、技術的に互いに独立している。 ◎ 第3の引例は、副引例の開示内容を立証する趣旨であり、更 […]
【特許】本件発明の課題と、先願・拡大先願 拡大先願(29条の2)の考え方 ~本願発明と先願発明の課題が異なると、「周知・慣用技術の付加・転換」が困難という方向性。 … 先願(39条)のメルクマー […]
【特許】図面から引用発明を読み取れるか →引用文献中の図面から、「引用発明の課題」と無関係の構成(形状、数値)は読み取れない傾向にある。 ※引用文献中の図面から、読み取れなかった構成… ⇒大小関 […]
【特許】本件発明の課題と、新規事項追加 審査基準の附属書A・事例7等 平成26年(行ケ)10087「ラック搬送装置」事件等 … ⇒補正・分割してクレームを拡張する場合、発明の詳細な説明、図面にお […]
【特許】 サポート要件 (2)暗黒の2年間 知財高判(大合議)平成28年(行ケ)10182「ピリミジン誘導体」事件(2018年4月)の直前約2年間は、本件発明の課題を具体的・限定的に認定した上で、そのような […]
【特許】サポート要件 (3)ピリミジン大合議判決(2018年4月)後のプロパテントの傾向
【特許】サポート要件 (3)ピリミジン大合議判決(2018年4月)後のプロパテントの傾向 知財高判(大合議)平成28年(行ケ)10182「ピリミジン誘導体」事件の後、裁判所のサポート要件についての判断傾向は […]
【特許】均等論(第1要件・第2要件) ※均等論第1要件・第2要件のあてはめは、表裏一体 ※本質的部分=特許発明の課題、解決手段、効果を把握した上で,特許請求の範囲の記載のうち従来技術に見られない特有の技術的 […]
【特許】均等論(第3要件) 均等論の第3要件を認めた殆ど全ての判決では、「進歩性の容易想到性と同じ枠組み」で判断されている。 均等論の第3要件を認めなかった各判決では、「当業者であれば誰もが、特許請求の範囲 […]
【特許】均等論(第5要件) ①Dedicationの法理=典型的には、明細書で開示したがクレームしなかった場合。 ⇒「マキサカルシトール」最高裁判決~「容易に想到することができたにもかかわらず、それを特許請 […]
「中国における営業秘密管理マニュアル」(JETRO上海、2020年3月)は、日本実務と対比されており分かり易い 例えば、P39~退職者の「競業避止義務」は、私が日本の依頼者に薦めているスキームと殆ど同じで驚きました。 ① […]
クレームアップされた発明の「課題」・「効果」が発明特定事項として新規性・進歩性を判断した裁判例は
クレームアップされた発明の「課題」・「効果」が発明特定事項として新規性・進歩性を判断した裁判例は多い(例えば、①知財高判平成27年(行ケ)第10097号「発光装置」事件<大鷹裁判長>、②知財高判平成28年(行ケ)第101 […]
知財高判平成29年(行ケ)第10121号 「はんだ合金」事件<森裁判長> 従属項が進歩性×であったが、引用例の「必須成分」を「任意成分」とすることは容易想到でないとして、独立項が進歩性〇と判断された事例です。 請求項 […]
知財高判平成29年(行ケ)第10117号 「マイコプラズマ・ニューモニエ検出用イムノクロマトグラフィー試験デバイス」事件(鶴岡裁判長) 引用文献に製造可能な程度に記載がないから、特許法29-1(3)「記載された発明」に […]
大阪地判平成29年(ワ)第9201号 「シリコーン・ベースの界面活性剤を含むアルコール含有量の高い発泡性組成物」事件(杉浦裁判長) 「低い圧力」というクレーム文言について、明確性要件○、充足性も〇と判断され、特許権者 […]
大阪地判平成29年(ワ)第6906号(高松裁判長) 【商標】「BELLO」事件 ~ 自己の著名キャラクターと併用することにより、当該著名キャラクターに出所識別機能が認められ、被告標章には出所識別機能が認められないから、被 […]
大阪地判平成29年(ワ)第9201号 令和元年6月20日判決
令和元年6月20日判決 大阪地判平成29年(ワ)第9201号(杉浦裁判長) 【特許★】「シリコーン・ベースの界面活性剤を含むアルコール含有量の高い発泡性組成物」事件-「『低い圧力』で空気を混合させるときに『発泡性』」と […]
平成30年(行ヒ)第69号 令和元年8月27日 最高裁第三小法廷判決
令和元年8月27日 最高裁第三小法廷判決 平成30年(行ヒ)第69号 「アレルギー性眼疾患を処置するためのドキセピン誘導体を含有する局所的眼科用処方物」事件 <経緯> 無効審判請求 ・・・ 特許庁(二次)~動機付け無 […]
知財高判平成30年(行ケ)第10164号 令和元年8月28日判決
令和元年8月28日判決 知財高判平成30年(行ケ)第10164号(高部裁判長) 「酸味のマスキング方法」事件 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社の特許第3916281号(請求項1、下掲)について、進歩性〇の審決が取り消さ […]
令和元年8月27日最高裁判決・平成30年(行ヒ)第69号 「ヒトにおけるアレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件 (原判決・知財高判平成29年11月21日・平成29年(行ケ)第10003号) 進歩性判断時に、「 […]
Eli Lilly v. Hospira (Fed. Cir. Aug. 2019)
Eli Lilly v. Hospira (Fed. Cir. Aug. 2019) Eli Lillyは、Claim 12 of ’209 patentを、出願経過で「pemetrexed disodium salt」 […]
平成30年(行ケ)第10108号 「…重金属類を含む廃棄物の処理方法」事件
平成30年(行ケ)第10108号<高部> 「…重金属類を含む廃棄物の処理方法」事件 主従引用例同士を組み合わせても本件発明の構成に至らない。 ⇒進歩性〇 (判旨抜粋) …引用発明と甲2技術とは,廃棄物の水熱処理とい […]
令和元年9月19日判決言渡 平成30年(行ケ)第10093号 審決取消請求事件<森裁判長> 「極めて高い機械的特性値をもつ成形部品を被覆圧延鋼板,特に被覆熱間圧延鋼板の帯材から型打ちによって製造する方法」事件 JF […]
知財高判平成30年(行ケ)第10061号「安定な炭酸水素イオン含有薬液」事件
知財高判平成30年(行ケ)第10061号「安定な炭酸水素イオン含有薬液」事件<大鷹裁判長> ⇒3個の数値限定(相違点⑥⑦⑧)を含む、7個の相違点を容易想到とした裁判例 (※ピリミジン大合議判決以降の、サポート要件緩和、 […]
知財高判平成31年(行ケ)第10027号 令和元年12月25日判決
令和元年12月25日判決 知財高判平成31年(行ケ)第10027号 「椅子式マッサージ機」事件 <鶴岡裁判長> ⇒各手段が協調して発明の機能を実現する必要あり ⇒実施可能要件× (判旨抜粋) 「本件においては,構 […]
令和元年9月18日判決言渡 平成30年(行ケ)第10151号 「ギャッチベッド用マットレス」事件<鶴岡裁判長> ⇒引用発明は,引用例に記載されたひとまとまりの構成ないし技術的思想として把握可能であれば足りる。 ⇒引用 […]
令和元年11月14日判決言渡 平成30年(行ケ)第10110号 「セレコキシブ組成物」事件<大鷹裁判長> ⇒数値限定発明について、数値範囲の全体にわたり当該発明の課題を解決できると認識できる必要ありとして、サポート要 […]
令和元年9月19日(森裁判長) 平成30年(行ケ)第10093号 「圧延熱処理用鋼板の帯材…を製造する方法」事件 ①前訴で判断されなかったサポート要件・実施可能要件違反の理由付けを判断した事例。 ②(証拠上明らかとな […]
【特許・重要裁判例紹介】東京地裁平成6年(ワ)第23360号「置換フェニル酢酸誘導体」事件
【特許・重要裁判例紹介】 東京地裁平成6年(ワ)第23360号「置換フェニル酢酸誘導体」事件 (論点) 上位概念の物質特許発明が、出願後に初めて製造された下位概念の物質(実施例では言及無し)に及ぶか否かの規範を定立 […]
「損害論」に関する2件の知財高裁大合議判決の共通点 ①令和2年2月28日・平成31年(ネ)第10003号「美容器」(特許法102条1項) ②令和元年6月7日・平成30年(ネ)第10063号「二酸化炭素含有粘性組成物」(特 […]
【特許・重要裁判例紹介】平成26年(行ケ)10087「ラック搬送装置」事件
【特許・重要裁判例紹介】 平成26年(行ケ)10087「ラック搬送装置」事件 《論点》発明特定事項を削除して上位概念化する補正(・分割)の適法性 《結論》削除される事項が、発明の課題との関係で本質的(必要不可欠な要 […]
東京地裁平成30年(ワ)第13400号「アンテナ」事件<佐藤> 「~用」という文言は、実際に用いられるものと、解釈された。⇒非充足 サブコンビネーション発明の知財高判平成31年(ネ)第10009号「薬剤分包用ロールペーパ […]
※損害論における「消費税」分の扱い 大阪地裁平成29年(ワ)第7576号「基礎パッキン用スペーサ」事件 *特許法102条2項の「利益」は、消費税相当分も含む。(裁判例多数) *特許法102条3項の「相当実施料率を乗じる対 […]
平成31年(行ケ)第10019号「L-グルタミン酸生産菌」事件
平成31年(行ケ)第10019号「L–グルタミン酸生産菌」事件<森> 引用文献中に記載されたデータの理解につき、執筆者自身が引用文献中で述べた考察を重視した。⇒進歩性〇 ⇒引用文献の執筆者の考察は補強材料とし […]
知財高判平成30年(ネ)第10015号「光学情報読取装置」事件
知財高判平成30年(ネ)第10015号「光学情報読取装置」事件<大鷹>(デンソーv.カシオ) シートカッター最判を引用して、法律上訂正審判請求/訂正請求ができない時機は、現にこれらの請求をしている必要はないとして、弁論再 […]
知財高判(大合議)平成17年(ネ)第10040号「一太郎」事件
知財高判(大合議)平成17年(ネ)第10040号「一太郎」事件 ⇒「方法の発明」は、「間接の間接」であるから、101 条 4号の間接侵害は不成立。 知財高判平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法」事件(カプコン […]
拡大先願(特許法29条の2)違反における、「先願発明」の認定
拡大先願(特許法29条の2)違反における、「先願発明」の認定 ⇒新規性・進歩性判断における「引用発明」の認定と同じ。 知財高判平成31年(行ケ)第10010号<高部> 「当業者が,先願発明がそこに示されていること及びそ […]
知財高裁平成26年(ネ)第10082号「4H型単結晶炭化珪素の製造方法」事件
知財高裁平成26年(ネ)第10082号「4H型単結晶炭化珪素の製造方法」事件<高部裁判長> ※知財高裁「逆転充足」の一事例。原判決とは、本件発明の課題自体の捉え方が変更された。⇒「昇華再結晶法」は実施例に限定されず、被告 […]
東京地裁平成8年(ワ)第8627号「成熟ヒト白血球インタフエロンのアミノ酸配列含有ポリペプチド」
東京地裁平成8年(ワ)第8627号「成熟ヒト白血球インタフエロンのアミノ酸配列含有ポリペプチド」事件<高部裁判長> ⇒“先発医薬品”の承認のための試験・研究は、69条1項に該当する⇒期間満了後に販売予定で製造承認未申請⇒ […]
平成29年(行ケ)第10165号、第10192号「パーセプチン①」事件
平成29年(行ケ)第10165号、第10192号「パーセプチン①」事件<高部> 平成29年(行ケ)第10106号「パーセプチン②」事件<高部> ⇒医薬の投与方法について、物の発明の発明特定事項であるが、容易想到と判断さ […]
知財高判平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法 」事件(カプコンv.コーエー)事件
知財高判平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法 」事件(カプコンv.コーエー)事件<鶴岡裁判長> ⇒「除くクレーム」で進歩性が認められた一事例。 ⇒実質的に構成の相違であるから、特殊な判断ではないものの、補正・ […]
知財高判令和2年1月29日・平成30年(ネ)第10081号 (森裁判長)不正競争防止法違反 当事務所の飯田圭弁護士が、任天堂の「マリオカート」事件・控訴審判決について解説しました。 特許における損害額高額化のト […]
知財高判令和元年12月26日・令和元年(ネ)第10048号(大鷹裁判長)【著作権法】 ⇒2羽のペンギンを撮影した1枚の写真の著作物について、被写体のペンギンを1羽ずつ複製及び公衆送信した各行為について、各ペンギンの写真部 […]
【発明のカテゴリー①】 「単純方法の発明」の権利が及ぶ範囲 最判平成10年(オ)第604号「カリクレイン」事件 「生理活性物質測定法」の発明⇒単純方法の発明 (原判決と異なり、)単純方法の発明により当該方法を使用した対象 […]
【発明のカテゴリー②】 「単純方法の発明」と「製造方法の発明」との区別
【発明のカテゴリー②】 「単純方法の発明」と「製造方法の発明」との区別 ⇒実施の範囲が異なるから、区別は重要(特許法2条3項) 審査基準~「物を生産する方法の発明には、物の製造方法、物の組立方法、物の加工方法等の発明が […]
【発明のカテゴリー③】 「製造方法の発明」の権利行使可能範囲
【発明のカテゴリー③】 「製造方法の発明」の権利行使可能範囲(=直接生産物のみならず、間接生産物の販売を差止めできるか?) ⇒裁判例なし ⇒肯定的な学説 <ⅰ>特許法概説〔第13版〕(吉藤)438頁 <ⅱ>新・注解特 […]
【発明のカテゴリー④】~均等論 「物の発明」と「方法の発明」とで、本質的部分、作用効果等が異なり得るため、均等論の成否が分かれる可能性がある。 ⇒実際に分かれた事案がある。(大阪地判平成8年(ワ)第12220号「注射液 […]
【特許★★】「美容器」事件-特許法102条1項に基づく損害額の算定方法及び考慮要素について判断した事例 知財高判(大合議)平成31年(ネ)第10003号 (原審・平成28年(ワ)第5345号) ※「二酸化炭素含有粘性組成 […]