平成31年(行ケ)10018<鶴岡>〔アミノ酸生産菌の構築方法及び構築されたアミノ酸生産菌を用いる醗酵法によるアミノ酸の製造法〕 *改良の方向性が公知でも、そのための具体的方法が多数存在した ⇒進歩性〇 & […]
令和1年(行ケ)10139<高部> *主・副引用発明の技術分野、適用対象、要求される機能、材料がいずれも異なる ⇒阻害要因あり 「甲1発明は,マークの位置や輪郭の寸法 に係る精度が強く求められ […]
★<特許と独占禁止法①> 東京地裁平成29年(ワ)40337<佐藤> 〔情報記憶装置、等事件〕 (リコーv.再生業者) <<<独占禁止法違反!!>>> ⇒差止請求、損害賠償請求は権利濫用 ~請求棄却 トナー残量 が「?」 […]
令和1年(行ケ)10102<高部>【立坑構築機】 *主・副引用発明の目的が異なる ⇒組合せに主引例の目的の相違に対応する構成を要変更 ⇒阻害要因あり *同時期に係属していたH30(ワ)2144 […]
平成30年(行ケ)10145<大鷹> 〔海生生物の付着防止方法〕
平成30年(行ケ)10145<大鷹> 〔海生生物の付着防止方法〕 主引用例中の推論的記載 ⇒阻害要因を認定せず ⇒進歩性× (判旨抜粋) 一重項酸素の発生により「相乗的に抑制効果が高まるものと考えられる。」と推論している […]
平成30年(行ケ)10175<高部>〔アクセスポート事件〕 *複数の引用文献から主引用発明を 認定することは”原則”× 主引用例で引用されている論文(東レポート)の「添 […]
平成30年(行ケ)10122<鶴岡> 〔水中音響測位システム〕事件
平成30年(行ケ)10122<鶴岡> 〔水中音響測位システム〕事件 複数の引用文献から主引用発明を 認定することが”例外的に”認められた事例 「博士学位論文,…内容の要旨… 2つの文 […]
平成29年(行ケ)10063<鶴岡>〔ソルダペースト組成物事件〕
平成29年(行ケ)10063<鶴岡>〔ソルダペースト組成物事件〕 *令和元年最高裁判決 <平成30年(行ヒ)69>以前の判決 数値限定発明につき 顕著な効果を認めた審決を取り消した事例 &nb […]
東京地判平成13年(ワ)27381 〔インサート器具事件〕 *特許権者の他の出願明細書 (本件特許出願後に出願した実用新案) を参酌して、限定解釈した事例 ⇒後願が引用していた Cf.同一出願人の後願明細書 […]
知財高判令和2年(行ケ)10080<鶴岡> 〔船舶事件〕 *本件発明の要旨認定 「浸水防止部屋」~専ら/主に浸水防止を 企図した空間である必要は無い。 ⇒進歩性× ※近時、発明の詳細な説明を読 […]
令和1年(行ケ)10124<高部> 〔ウエハ検査装置事件〕 *作業容易な位置を、変更する動機付け無し ⇒進歩性〇 (判旨抜粋) …スライドレールにより引き出す 構成とすることが周知技術であった […]
令和2年(行ケ)10005<高部> 〔ガラス板用合紙〕 *先願発明(29の2)の発明該当性⇒〇 「先願発明は…その技術分野における 通常の知識・経験を持つ者であれば 何人でもこれを […]
平成31年(ネ)10015<大鷹> 請求項~「…大豆胚軸発酵物」 明細書~ 「大豆胚軸抽出物」と「大豆胚軸」とを 明確に区別した上で,コストが高く 別途栄養素が必要になる 「大豆胚軸抽出物」は発酵原料に適さ […]
令和1年(行ケ)10100<鶴岡> 〔窒化物半導体積層体〕 *周知技術の上位概念化の限界 「半導体積層体構造や技術的意義を捨象し 上位概念化して,…駆動電圧を低くする という課題を解決するため […]
令和1年(行ケ)10150<高部> 〔空気分離方法〕 *引用文献の開示は、好ましい実施形態に 限られない。 ⇒進歩性× 「図1…最も好ましい実施形態を示したもの であって,引用例1に…気体とし […]
東京地裁平成29年(ワ)22010<山田> 〔ハーネス型安全帯の着用可能な空調服〕
東京地裁平成29年(ワ)22010<山田> 〔ハーネス型安全帯の着用可能な空調服〕 「手書き図面が作成され,その試作品を作成 して,社内でその試着をしたからといって, …即時実施が可能な状況にあったかは 必 […]
令和1年(行ケ)10165<鶴岡>〔保温シート事件〕 「織布又は不織布について遮光性能を付与するための特別な方法が採られていなければ,当該織布又は不織布は透光性を有する…。」 *特殊な製法・素材でない限り透 […]
東京地裁平成29年(ワ)27378<佐藤> (オプジーボ) ①本件発明の技術的思想を着想したのは,被告Y及びZ教授 ②抗PD-L1抗体の作製に貢献した主体は,Z教授及びW助手 ③ […]
令和1年(行ケ)10114<鶴岡>【…動画配信システム】 ※*副引用発明の内容を示す周知技術参照は容易の容易でない ⇒進歩性× (判旨抜粋) …審決認定の周知技術は,まさに甲2記載の技術の一部 […]
原審・東京地裁平成30年(ワ)34728<田中> 控訴審・令和2年(ネ)10002<森> 発明の「分割起点形成」加工を行う対象の「改質領域」を提供した <間接侵害> 発明の加工対象物を提供する […]
長谷川寛先生(ドイツ)のEPOの進歩性判断~課題解決アプローチを拝聴しました。 ①明細書に記載の課題が新規だから進歩性があるという主張は×。 ~客観的課題が強制的に設定されるから。 ②追加実験 […]
【特許・損害論】製品の一部分で特許発明の特徴部分が実施された場合 (米国、日本)
【特許・損害論】製品の一部分で特許発明の特徴部分が実施された場合 米国~“entire market value” ruleが例外 ⇒同rule適用の立証責任は特許権者 日本~1項の「限界利益」、2項の「利益」、利益の全 […]
≪控訴審と時機後れ却下≫ 均等論も、無効の抗弁も、訂正の再抗弁も、 ⇒控訴理由書と同時ならセーフが原則。 ⇒控訴理由書期限後はアウトは原則だが、審決取消訴訟の判決が出たら、即時に無効と判断でき、事実審の口頭弁論終結が遅れ […]
控訴審の初回期日で均等主張 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 平成26年(ネ)10111<高部>〔粉粒体の混合及び微粉除去方法〕 (「控訴状には控訴理由の記載がなく,控訴理由書に…均等侵害に係る主張を […]
平成30年(ネ)10044<大鷹>〔光学情報読取装置〕 控訴審第1回期日4日前の訂正の再抗弁⇒時機後れ「遅くとも控訴理由書の提出期限までに…主張…できた」 https://www.courts […]
令和元年(ネ)10066〔情報管理プログラム事件〕<森裁判長>
令和元年(ネ)10066〔情報管理プログラム事件〕<森裁判長> 原審で時機後れで却下された無効の抗弁(新規性欠如)⇒却下せず。 原審においては、乙14発明に基づく新規性欠如の無効の抗弁が時機に […]
平成31年(行ケ)10040<鶴岡> 〔リチウムイオン二次電池用正極〕
平成31年(行ケ)10040<鶴岡> 〔リチウムイオン二次電池用正極〕 *主副引用発明の課題を具体的に把握した。 ⇒動機付けなし 引用発明の課題~大容量化,容量劣化抑制 甲2発明の課題~高純度 […]
令和1年(行ケ)10130<鶴岡> 〔非磁性材粒子分散型強磁性スパッタリングターゲット〕二次判決
令和1年(行ケ)10130<鶴岡> 〔非磁性材粒子分散型強磁性材スパッタリングターゲット〕二次判決 *引用例中の図面から、構成(存在)を 読み取れた事例 「スケールとの対比により,粒子の大きさ […]
平成29年(行ケ)10096<鶴岡> 〔非磁性材粒子分散型強磁 性材スパッタリングターゲット〕一
平成29年(行ケ)10096<鶴岡> 〔非磁性材粒子分散型強磁 性材スパッタリングターゲット〕一次判決 *パラメータ発明の進歩性を否定する 典型的なロジックの一つ ①数値範囲に技術常識が含まれる ②引用発明 […]
平成28年(ネ)10010<高部> 〔非磁性材粒子分散型強磁性材スパッタリングターゲット〕
平成28年(ネ)10010<高部> 〔非磁性材粒子分散型強磁性材スパッタリングターゲット〕 *課題を具体的に認定した。⇒サポート要件× 「必要とする程度に漏洩磁束を高めるには, 球形の合金相( […]
令和1年(行ケ)10126<鶴岡> 〔鋼矢板圧入引抜機事件〕三次判決
令和1年(行ケ)10126<鶴岡> 〔鋼矢板圧入引抜機事件〕三次判決 *主引例及び証拠が異なれば, 前訴の確定判決の拘束力に反しない!? 「主引例が異なる上に,…証拠にも違いがある […]
令和1年(行ケ)10137<大鷹> 〔セレコキシブ組成物〕 *パラメータに着目する動機付けなし ⇒進歩性〇 「甲1には…粉砕により微細化をした セレコキシブを用いることや,その 微細化条件を『 […]
令和1年(行ケ)10068<森>【光源ユニット及び照明器具】
令和1年(行ケ)10068<森>【光源ユニット及び照明器具】 *副引例を適用すると主引例の構造を要再検討 ⇒動機付けなし 。進歩性あり。 「仮に点灯装置を光源ユニット側に配置するとした場合,器 […]
平成30年(行ケ)10110、10112、10155 〔セレコキシブ組成物〕<大鷹>
平成30年(行ケ)10110、10112、10155 〔セレコキシブ組成物〕<大鷹> *数値限定発明は、数値の全範囲で 課題を解決できると認識できる必要あり!! ⇒サポート要件× 「̷ […]
2020/10/30 早稲田の「第9回グローバル特許権行使戦略セミナー」を聴講しました。 東京地裁の田中孝一判事から、査証について力強いお言葉を頂きました。 立証のために画期的な制度であり、期待している。 相応しい事件で […]
平成29年(行ケ)10099〔ホモロガス薄膜を活性層として用いる透明薄膜電界効果型トランジスタ事件〕<森> 異なる理由の実施可能要件違反の主張は、別の無効理由。 ⇒審決取消訴訟の審理範囲外 ⇒確定判決の拘束力の範囲も同様 […]
平成28年(ネ)10093「…スキンケア用化粧料」事件<清水裁判長> ウェブページが利用可能となった時期の認定 出願前のウェブページでパラメータ特許の進歩性× ⇒ウェブページはpHを特定していない。 ⇒実製品は関係な […]
令和元年(行ケ)10118「ヒトにおけるアレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件
令和元年(行ケ)10118「ヒトにおけるアレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件(森) ※最判平成30(行ヒ)69の差戻審 “独立要件説”を採用した ⇒最高裁判決が結論に影響を及ぼすとすれば、独立要件説でなければな […]
AIPPI判例研究会が開催されました。 知財高判大合議〔美容器事件〕令和元年(ネ)10003号 特許法102条1項について、「寄与度」を否定し、「単位数量当たりの限界利益」が全額事実上推定 ⇒発明の特徴部分が原告製品の一 […]
令和元年(行ケ)10164号(森裁判長) 【商標法★】「I」の欧文字とハート型図形とを横に並べたものとその下に「JAPAN」の欧文字を書してなる本願商標は,需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができない […]
Anti-Suit Injunction=他国の裁判所による裁判、差止め命令の執行停止を命令する
Anti-Suit Injunction=他国の裁判所による裁判、差止め命令の執行停止、を命令する裁判 米国、ドイツ、イギリス、中国等の諸外国で応酬されており、グローバルな訴訟戦略上、考慮せざるを得ない。(日本は×) 2 […]
関西特許研究会(KTK)オンラインセミナー(2020年8月27日)
2020年8月27日(木)PM7:00~ 関西特許研究会(KTK)で、オンラインセミナーを行いました。 (題目)本件発明の課題と①進歩性、②サポート要件、③新規事項追加 … ⇒各論点について簡潔に説明したあと […]
平成30年(行ケ)第10159号、第10153号「ボロン酸化合物製剤」
平成30年(行ケ)第10159号、第10153号「ボロン酸化合物製剤」<鶴岡> *サポート要件の規範を柔軟に解釈した ⇒厳密な科学的な証明に達する程度の記載までは不要 … (判旨抜粋) ⑴ サポート要件充足性 […]
令和1年(行ケ)第10075号「ポリオレフィン系延伸フィルムの製造方法」
令和1年(行ケ)第10075号「ポリオレフィン系延伸フィルムの製造方法」<高部> *実施例とクレームが若干ずれていたが、課題解決できることが理解可能である。⇒サポート要件〇 (判旨抜粋)… 「…本件発明6の製 […]
令和1年(行ケ)第10085号「(ゲーム)プログラム」<鶴岡> *「ゲーム上の取決め」でも、同発明では、公知技術等を用いた論理付けが必要であるとした。 (判旨抜粋) … 「…相違点6に係る構成が容易想到である […]
令和1年(行ケ)第10102号「立坑構築機」事件<高部裁判長> 進歩性〇 ①*上位概念化の限界(引用発明の構成の一部を独立して抽出できなかった事例)… ~「旋回座軸受の一部のみに着目」する引用発明の認定が認め […]
令和1年(行ケ)第10110号「電子記録債権の決済方法」<鶴岡裁判長>(出願人:三菱UFJ銀行) *従来と同じ取扱いは本願発明の技術的意義ではない。 ⇒人為的取り決め~発明該当性なし (判旨要約)… 従前から […]
令和1年(行ケ)10123「…粒子吸収装置」事件<高部> *新規事項追加の要件~ソルダーレジスト大合議判決以前の厳格基準を用いて判断した。 (判旨要約)… 公知のものや本願発明の説明でも,当初明細書に記載され […]
令和1年(行ケ)第10095号「多結晶質シリコン断片及び多結晶質シリコンロッドの粉砕方法」
令和1年(行ケ)第10095号「多結晶質シリコン断片及び多結晶質シリコンロッドの粉砕方法」<高部裁判長> *「質量により秤量したメジアン粒径」の測定方法が不明 ⇒明確性要件× … (判旨要約) 本件明細書には […]
令和元年(行ケ)10167「GUZZILLA」<高部>※第二次審決
令和元年(行ケ)10167「GUZZILLA」<高部>※第二次審決 審決取消訴訟係属中に分割できる(商標法24条2項) (本判決)… ①商標権の分割は、”将来効” ②本件事案で分割の効 […]
令和元年(行ケ)10174<森裁判長>電子タバコ~ 「一貫した特性のエアロゾルを発生させる方法」事件 (判決要旨) 「第1段階で第1の温度に上昇し、… 第2段階で第2の温度に低下し、 第3段階で第3の温度に上 […]
東京地裁平成12年(ワ)8204「連続壁体の造成工法」第2事件
≪古いですが、有用です。≫ 東京地裁平成12年(ワ)8204「連続壁体の造成工法」第2事件 <飯村> 無効審判の主張も包袋禁反言あり。… +主張撤回してもダメ。 *平成23年(ネ)10002「切り餅」事件<飯 […]
東京地判平成24年(ワ)第16103号「情報データ出力システム」事件
東京地判平成24年(ワ)第16103号「情報データ出力システム」事件<長谷川裁判長> *文言解釈において、禁反言が判示された。 (均等論でなく、文言非侵害の判決は珍しい。) … ⇒無効審判における主張も包袋禁 […]
大阪地裁平成28年(ワ)第4815号「油冷式スクリュ圧縮機」事件
大阪地裁平成28年(ワ)第4815号「油冷式スクリュ圧縮機」事件<杉浦裁判長> *9割覆滅されたが、13億円認容!! *特許権存続期間中に譲渡の申出⇒損害との因果関係あり!!… <※この論点は、初めての裁判例 […]
大阪地判平成30年(ワ)4901「通信端末装置」事件<谷> *2つの相違点につき設計上の微差として実質同一とした。(特許法29条の2) (請求項2及び3は非充足。⇒請求棄却) … (判旨要約) ①画像を,電話 […]
最高裁判決令和2年9月7日 平成31年(受)619 特許権の通常実施権者が,特許権者を被告として,特許権者の第三者に対する特許権侵害を理由とする損害賠償請求権が存在しないことの確認を求める訴えにつき,確認の利益を欠くとさ […]
最判平成30年(受)1412 リツイート事件 【著作権】 リツイートの際、ツイッターの仕様によりトリミングされて氏名が表示されなくなった。 ⇒「氏名表示権侵害」 … 原判決(知財高判平成28年(ネ)10101 […]
平成29年(ワ)28189「シート状物の積層体(ウェットティッシュ)」事件
平成29年(ワ)28189「シート状物の積層体(ウェットティッシュ)」事件(佐藤裁判長) -「略1/2の幅」というクレーム文言につき、発明の課題を考慮して、「1/2」との乖離幅が1割程度の範囲内にない場合は非充足とした事 […]
平成31年(行ケ)10019(森裁判長)「L-グルタミン酸生産菌」事件
平成31年(行ケ)10019(森裁判長)「L-グルタミン酸生産菌」事件 引用文献に記載されたデータの理解につき執筆者自身が述べた考察を重視した。⇒進歩性〇 公知文献に記載されたデータから当業者が如何なる技術思想を読み取れ […]
令和元年(行ケ)10095「多結晶質シリコン断片及び多結晶質シリコンロッドの粉砕方法」事件
令和元年(行ケ)10095「多結晶質シリコン断片及び多結晶質シリコンロッドの粉砕方法」事件(高部裁判長) 炭化タングステン粒子の「質量により秤量したメジアン粒径」の測定方法が不明 ⇒明確性要件× (判旨抜粋)… […]
東京地判平成29年(ワ)39602「加熱調理部付きテーブル個別排気用の排気装置」事件
東京地判平成29年(ワ)39602「加熱調理部付きテーブル個別排気用の排気装置」事件<柴田裁判長> *明細書に記載されたメカニズムが現実に起こらない。 ⇒クレーム文言である「熱気流の上部」の位置を特定不可能(存在しない) […]
平成30年(行ケ)10159、10153 「ボロン酸化合物製剤」事件
平成30年(行ケ)10159、10153 「ボロン酸化合物製剤」事件<鶴岡裁判長> ※サポート要件を柔軟に解釈した ⇒当業者が、技術常識も踏まえて課題が解決できるであろうとの合理的な期待が得られる程度の記載があれば足りる […]
平成31年(行ケ)10019<森>【L-グルタミン酸生産菌】
平成31年(行ケ)10019<森>【L-グルタミン酸生産菌】 ①サポート要件 *各実施例のブランク値が異なるのは自然由来 ⇒実施例は誤差でなく課題解決理解可能 ⇒サポート要件〇 ②進歩性 *引 […]
平成31年(行ケ)10064「椅子式マッサージ機」事件<高部> *実施可能要件には、禁反言の適用無し!!… ⇒実施可能要件〇 出願経過における出願人の陳述履歴を各論点(充足論、進歩性、記載要件、実施可能要件) […]
平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法」事件(鶴岡裁判長)(カプコンv.コーエー) 方法発明の間接侵害(101条4号)は、他の物と組み合わせることにより方法発明を使用する物も含む。当該他の物を現に保有している必 […]
知財高判平成30年(行ケ)10150「手袋に対するテクスチャード加工表面被覆および製造方法」事件
知財高判平成30年(行ケ)10150「手袋に対するテクスチャード加工表面被覆および製造方法」事件<高部裁判長> ※発明の課題と実施可能要件(及び進歩性)… ⇒従来技術より高い作用効果を奏する(という課題を解決 […]
最高裁判決平成30(受)1387<原審・平成29(ネ)5133>
最高裁判決平成30(受)1387<原審・平成29(ネ)5133> 前訴における主張に矛盾する否認と信義則 ⇒知財事件でも、活用できる!! … (判旨)貸金の支払を求める訴訟において,前訴でその貸金に係る消費貸 […]
知財高判令和2年(行ケ)10006号 <本願商標>TAKAHIROMIYASHITATheSol
知財高判令和2年(行ケ)10006号(森裁判長) <本願商標>TAKAHIROMIYASHITATheSoloist. ⇒商標法4条1項8号違反 ~「他人の氏名…を含む」かつ「他人の承諾を得て」いない … ※ […]
平成31年(ネ)10014〔PCSK9に対する抗原結合タンパク質事件〕(アムジエンv.サノフィ)
平成31年(ネ)10014〔PCSK9に対する抗原結合タンパク質事件〕(アムジエンv.サノフィ)<高部裁判長> 技術的思想を具体化した抗体を作ることができる程度の記載があれば,実施可能要件〇 ⇒特許発明の技術的範囲に属し […]
令和1年(行ケ)10097〔簡易蝶ネクタイ事件〕<鶴岡裁判長> 主引用発明は,本願発明等との対比に必要な技術的事項について過不足なく行うことが必要な程度で認定すればOK。 ⇒更に詳細に認定する必要は無い!! *本件発明が […]
平成30年(行ケ)10043〔抗原結合分子事件〕<鶴岡裁判長> ★実施可能要件否定の根拠として、出願後の文献を参照OK (判旨抜粋) 「本件出願後の文献であるが、甲45の複数のヒスチジン置換がされた抗C5抗体に関する記載 […]
令和1年(行ケ)第10075号「ポリオレフィン系延伸フィ ルムの製造方法」事件
令和1年(行ケ)第10075号<高部J> 「ポリオレフィン系延伸フィ ルムの製造方法」事件 *実施例とクレームが若干ずれていたが、当業者は、本件発明の課題を解決することを理解できると判断した。 ⇒サポート要 […]
東京地判平成29年(ワ)第24598号「セルロース粉末」事件
東京地判平成29年(ワ)第24598号「セルロース粉末」事件<柴田J> *実施可能要件とサポート要件とで結論が分かれた珍しい事例 (実施可能要件〇)… ⇒クレームアップされた具体的な本件加水分解 […]
訂正2017-390031(特許第4313531号)(特許権者:バクスアルタ)
訂正2017-390031(特許第4313531号)(特許権者:バクスアルタ) いわゆる「除くクレーム」で新規性のみならず、進歩性も認められた訂正審決。 訂正事項 ⇒請求項1における「抗体または抗体誘導体」を「抗体または […]
東京地判平成28年(ワ)第10759号「スクラブ石けんの製造方法」事件
東京地判平成28年(ワ)第10759号「スクラブ石けんの製造方法」事件<佐藤裁判長> 方法発明において、順序の限定がないと解釈された。⇒充足 (文言の自然な解釈+明細書に基づく効果奏功の検討) *製造方法の使用を、証拠保 […]
【特許】本件発明の課題と進歩性 本願発明と主引用例との「課題」が相違していると、 ⇒組み合わせる“動機付け”が否定され、進歩性が認められ易い。 … *主引用例に本件発明の課題について示唆無し⇒動 […]
【特許】進歩性~「容易の容易」は容易でない? <無効審判請求人の主張戦略> ◯ 主引用例と本件発明との2つの相違点は、技術的に互いに独立している。 ◎ 第3の引例は、副引例の開示内容を立証する趣旨であり、更 […]
【特許】本件発明の課題と、先願・拡大先願 拡大先願(29条の2)の考え方 ~本願発明と先願発明の課題が異なると、「周知・慣用技術の付加・転換」が困難という方向性。 … 先願(39条)のメルクマー […]
【特許】図面から引用発明を読み取れるか →引用文献中の図面から、「引用発明の課題」と無関係の構成(形状、数値)は読み取れない傾向にある。 ※引用文献中の図面から、読み取れなかった構成… ⇒大小関 […]
【特許】本件発明の課題と、新規事項追加 審査基準の附属書A・事例7等 平成26年(行ケ)10087「ラック搬送装置」事件等 … ⇒補正・分割してクレームを拡張する場合、発明の詳細な説明、図面にお […]
【特許】 サポート要件 (2)暗黒の2年間 知財高判(大合議)平成28年(行ケ)10182「ピリミジン誘導体」事件(2018年4月)の直前約2年間は、本件発明の課題を具体的・限定的に認定した上で、そのような […]
【特許】サポート要件 (3)ピリミジン大合議判決(2018年4月)後のプロパテントの傾向
【特許】サポート要件 (3)ピリミジン大合議判決(2018年4月)後のプロパテントの傾向 知財高判(大合議)平成28年(行ケ)10182「ピリミジン誘導体」事件の後、裁判所のサポート要件についての判断傾向は […]
【特許】均等論(第1要件・第2要件) ※均等論第1要件・第2要件のあてはめは、表裏一体 ※本質的部分=特許発明の課題、解決手段、効果を把握した上で,特許請求の範囲の記載のうち従来技術に見られない特有の技術的 […]
【特許】均等論(第3要件) 均等論の第3要件を認めた殆ど全ての判決では、「進歩性の容易想到性と同じ枠組み」で判断されている。 均等論の第3要件を認めなかった各判決では、「当業者であれば誰もが、特許請求の範囲 […]
【特許】均等論(第5要件) ①Dedicationの法理=典型的には、明細書で開示したがクレームしなかった場合。 ⇒「マキサカルシトール」最高裁判決~「容易に想到することができたにもかかわらず、それを特許請 […]
「中国における営業秘密管理マニュアル」(JETRO上海、2020年3月)は、日本実務と対比されており分かり易い 例えば、P39~退職者の「競業避止義務」は、私が日本の依頼者に薦めているスキームと殆ど同じで驚きました。 ① […]
クレームアップされた発明の「課題」・「効果」が発明特定事項として新規性・進歩性を判断した裁判例は
クレームアップされた発明の「課題」・「効果」が発明特定事項として新規性・進歩性を判断した裁判例は多い(例えば、①知財高判平成27年(行ケ)第10097号「発光装置」事件<大鷹裁判長>、②知財高判平成28年(行ケ)第101 […]
知財高判平成29年(行ケ)第10121号 「はんだ合金」事件<森裁判長> 従属項が進歩性×であったが、引用例の「必須成分」を「任意成分」とすることは容易想到でないとして、独立項が進歩性〇と判断された事例です。 請求項 […]
知財高判平成29年(行ケ)第10117号 「マイコプラズマ・ニューモニエ検出用イムノクロマトグラフィー試験デバイス」事件(鶴岡裁判長) 引用文献に製造可能な程度に記載がないから、特許法29-1(3)「記載された発明」に […]
大阪地判平成29年(ワ)第9201号 「シリコーン・ベースの界面活性剤を含むアルコール含有量の高い発泡性組成物」事件(杉浦裁判長) 「低い圧力」というクレーム文言について、明確性要件○、充足性も〇と判断され、特許権者 […]
大阪地判平成29年(ワ)第6906号(高松裁判長) 【商標】「BELLO」事件 ~ 自己の著名キャラクターと併用することにより、当該著名キャラクターに出所識別機能が認められ、被告標章には出所識別機能が認められないから、被 […]
大阪地判平成29年(ワ)第9201号 令和元年6月20日判決
令和元年6月20日判決 大阪地判平成29年(ワ)第9201号(杉浦裁判長) 【特許★】「シリコーン・ベースの界面活性剤を含むアルコール含有量の高い発泡性組成物」事件-「『低い圧力』で空気を混合させるときに『発泡性』」と […]
平成30年(行ヒ)第69号 令和元年8月27日 最高裁第三小法廷判決
令和元年8月27日 最高裁第三小法廷判決 平成30年(行ヒ)第69号 「アレルギー性眼疾患を処置するためのドキセピン誘導体を含有する局所的眼科用処方物」事件 <経緯> 無効審判請求 ・・・ 特許庁(二次)~動機付け無 […]
知財高判平成30年(行ケ)第10164号 令和元年8月28日判決
令和元年8月28日判決 知財高判平成30年(行ケ)第10164号(高部裁判長) 「酸味のマスキング方法」事件 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社の特許第3916281号(請求項1、下掲)について、進歩性〇の審決が取り消さ […]
令和元年8月27日最高裁判決・平成30年(行ヒ)第69号 「ヒトにおけるアレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件 (原判決・知財高判平成29年11月21日・平成29年(行ケ)第10003号) 進歩性判断時に、「 […]
Eli Lilly v. Hospira (Fed. Cir. Aug. 2019)
Eli Lilly v. Hospira (Fed. Cir. Aug. 2019) Eli Lillyは、Claim 12 of ’209 patentを、出願経過で「pemetrexed disodium salt」 […]
平成30年(行ケ)第10108号 「…重金属類を含む廃棄物の処理方法」事件
平成30年(行ケ)第10108号<高部> 「…重金属類を含む廃棄物の処理方法」事件 主従引用例同士を組み合わせても本件発明の構成に至らない。 ⇒進歩性〇 (判旨抜粋) …引用発明と甲2技術とは,廃棄物の水熱処理とい […]
令和元年9月19日判決言渡 平成30年(行ケ)第10093号 審決取消請求事件<森裁判長> 「極めて高い機械的特性値をもつ成形部品を被覆圧延鋼板,特に被覆熱間圧延鋼板の帯材から型打ちによって製造する方法」事件 JF […]
知財高判平成30年(行ケ)第10061号「安定な炭酸水素イオン含有薬液」事件
知財高判平成30年(行ケ)第10061号「安定な炭酸水素イオン含有薬液」事件<大鷹裁判長> ⇒3個の数値限定(相違点⑥⑦⑧)を含む、7個の相違点を容易想到とした裁判例 (※ピリミジン大合議判決以降の、サポート要件緩和、 […]
知財高判平成31年(行ケ)第10027号 令和元年12月25日判決
令和元年12月25日判決 知財高判平成31年(行ケ)第10027号 「椅子式マッサージ機」事件 <鶴岡裁判長> ⇒各手段が協調して発明の機能を実現する必要あり ⇒実施可能要件× (判旨抜粋) 「本件においては,構 […]