【特許】図面から引用発明を読み取れるか →引用文献中の図面から、「引用発明の課題」と無関係の構成(形状、数値)は読み取れない傾向にある。 ※引用文献中の図面から、読み取れなかった構成… ⇒大小関 […]
【特許】本件発明の課題と、新規事項追加 審査基準の附属書A・事例7等 平成26年(行ケ)10087「ラック搬送装置」事件等 … ⇒補正・分割してクレームを拡張する場合、発明の詳細な説明、図面にお […]
【特許】 サポート要件 (2)暗黒の2年間 知財高判(大合議)平成28年(行ケ)10182「ピリミジン誘導体」事件(2018年4月)の直前約2年間は、本件発明の課題を具体的・限定的に認定した上で、そのような […]
【特許】サポート要件 (3)ピリミジン大合議判決(2018年4月)後のプロパテントの傾向
【特許】サポート要件 (3)ピリミジン大合議判決(2018年4月)後のプロパテントの傾向 知財高判(大合議)平成28年(行ケ)10182「ピリミジン誘導体」事件の後、裁判所のサポート要件についての判断傾向は […]
【特許】均等論(第1要件・第2要件) ※均等論第1要件・第2要件のあてはめは、表裏一体 ※本質的部分=特許発明の課題、解決手段、効果を把握した上で,特許請求の範囲の記載のうち従来技術に見られない特有の技術的 […]
【特許】均等論(第3要件) 均等論の第3要件を認めた殆ど全ての判決では、「進歩性の容易想到性と同じ枠組み」で判断されている。 均等論の第3要件を認めなかった各判決では、「当業者であれば誰もが、特許請求の範囲 […]
【特許】均等論(第5要件) ①Dedicationの法理=典型的には、明細書で開示したがクレームしなかった場合。 ⇒「マキサカルシトール」最高裁判決~「容易に想到することができたにもかかわらず、それを特許請 […]
「中国における営業秘密管理マニュアル」(JETRO上海、2020年3月)は、日本実務と対比されており分かり易い 例えば、P39~退職者の「競業避止義務」は、私が日本の依頼者に薦めているスキームと殆ど同じで驚きました。 ① […]
2022年4月10日 知財高判令和4年6月16日(令和4年(行ケ)第10002号)(東海林裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法3条1項3号の趣旨及び判断基準について 商標法3条1項3号の趣旨は,同号所定の商標が […]
「絶縁ケーブル」事件 知財高裁令和3年(行ケ)第10082号 令和4年5月31日判決(東海林裁判長) 審決取消請求事件 (拒絶査定不服審判) 周知技術に関する容易想到性 ◆プレゼン資料 執筆:山﨑 貴明(弁 […]
クレームアップされた発明の「課題」・「効果」が発明特定事項として新規性・進歩性を判断した裁判例は
クレームアップされた発明の「課題」・「効果」が発明特定事項として新規性・進歩性を判断した裁判例は多い(例えば、①知財高判平成27年(行ケ)第10097号「発光装置」事件<大鷹裁判長>、②知財高判平成28年(行ケ)第101 […]
知財高判平成29年(行ケ)第10121号 「はんだ合金」事件<森裁判長> 従属項が進歩性×であったが、引用例の「必須成分」を「任意成分」とすることは容易想到でないとして、独立項が進歩性〇と判断された事例です。 請求項 […]
知財高判平成29年(行ケ)第10117号 「マイコプラズマ・ニューモニエ検出用イムノクロマトグラフィー試験デバイス」事件(鶴岡裁判長) 引用文献に製造可能な程度に記載がないから、特許法29-1(3)「記載された発明」に […]
大阪地判平成29年(ワ)第9201号 「シリコーン・ベースの界面活性剤を含むアルコール含有量の高い発泡性組成物」事件(杉浦裁判長) 「低い圧力」というクレーム文言について、明確性要件○、充足性も〇と判断され、特許権者 […]
大阪地判平成29年(ワ)第6906号(高松裁判長) 【商標】「BELLO」事件 ~ 自己の著名キャラクターと併用することにより、当該著名キャラクターに出所識別機能が認められ、被告標章には出所識別機能が認められないから、被 […]
大阪地判平成29年(ワ)第9201号 令和元年6月20日判決
令和元年6月20日判決 大阪地判平成29年(ワ)第9201号(杉浦裁判長) 【特許★】「シリコーン・ベースの界面活性剤を含むアルコール含有量の高い発泡性組成物」事件-「『低い圧力』で空気を混合させるときに『発泡性』」と […]
平成30年(行ヒ)第69号 令和元年8月27日 最高裁第三小法廷判決
令和元年8月27日 最高裁第三小法廷判決 平成30年(行ヒ)第69号 「アレルギー性眼疾患を処置するためのドキセピン誘導体を含有する局所的眼科用処方物」事件 <経緯> 無効審判請求 ・・・ 特許庁(二次)~動機付け無 […]
知財高判平成30年(行ケ)第10164号 令和元年8月28日判決
令和元年8月28日判決 知財高判平成30年(行ケ)第10164号(高部裁判長) 「酸味のマスキング方法」事件 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社の特許第3916281号(請求項1、下掲)について、進歩性〇の審決が取り消さ […]
令和元年8月27日最高裁判決・平成30年(行ヒ)第69号 「ヒトにおけるアレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件 (原判決・知財高判平成29年11月21日・平成29年(行ケ)第10003号) 進歩性判断時に、「 […]
Eli Lilly v. Hospira (Fed. Cir. Aug. 2019)
Eli Lilly v. Hospira (Fed. Cir. Aug. 2019) Eli Lillyは、Claim 12 of ’209 patentを、出願経過で「pemetrexed disodium salt」 […]
平成30年(行ケ)第10108号 「…重金属類を含む廃棄物の処理方法」事件
平成30年(行ケ)第10108号<高部> 「…重金属類を含む廃棄物の処理方法」事件 主従引用例同士を組み合わせても本件発明の構成に至らない。 ⇒進歩性〇 (判旨抜粋) …引用発明と甲2技術とは,廃棄物の水熱処理とい […]
令和元年9月19日判決言渡 平成30年(行ケ)第10093号 審決取消請求事件<森裁判長> 「極めて高い機械的特性値をもつ成形部品を被覆圧延鋼板,特に被覆熱間圧延鋼板の帯材から型打ちによって製造する方法」事件 JF […]
知財高判平成30年(行ケ)第10061号「安定な炭酸水素イオン含有薬液」事件
知財高判平成30年(行ケ)第10061号「安定な炭酸水素イオン含有薬液」事件<大鷹裁判長> ⇒3個の数値限定(相違点⑥⑦⑧)を含む、7個の相違点を容易想到とした裁判例 (※ピリミジン大合議判決以降の、サポート要件緩和、 […]
知財高判平成31年(行ケ)第10027号 令和元年12月25日判決
令和元年12月25日判決 知財高判平成31年(行ケ)第10027号 「椅子式マッサージ機」事件 <鶴岡裁判長> ⇒各手段が協調して発明の機能を実現する必要あり ⇒実施可能要件× (判旨抜粋) 「本件においては,構 […]
令和元年9月18日判決言渡 平成30年(行ケ)第10151号 「ギャッチベッド用マットレス」事件<鶴岡裁判長> ⇒引用発明は,引用例に記載されたひとまとまりの構成ないし技術的思想として把握可能であれば足りる。 ⇒引用 […]
令和元年11月14日判決言渡 平成30年(行ケ)第10110号 「セレコキシブ組成物」事件<大鷹裁判長> ⇒数値限定発明について、数値範囲の全体にわたり当該発明の課題を解決できると認識できる必要ありとして、サポート要 […]
令和元年9月19日(森裁判長) 平成30年(行ケ)第10093号 「圧延熱処理用鋼板の帯材…を製造する方法」事件 ①前訴で判断されなかったサポート要件・実施可能要件違反の理由付けを判断した事例。 ②(証拠上明らかとな […]
【特許・重要裁判例紹介】東京地裁平成6年(ワ)第23360号「置換フェニル酢酸誘導体」事件
【特許・重要裁判例紹介】 東京地裁平成6年(ワ)第23360号「置換フェニル酢酸誘導体」事件 (論点) 上位概念の物質特許発明が、出願後に初めて製造された下位概念の物質(実施例では言及無し)に及ぶか否かの規範を定立 […]
「損害論」に関する2件の知財高裁大合議判決の共通点 ①令和2年2月28日・平成31年(ネ)第10003号「美容器」(特許法102条1項) ②令和元年6月7日・平成30年(ネ)第10063号「二酸化炭素含有粘性組成物」(特 […]
【特許・重要裁判例紹介】平成26年(行ケ)10087「ラック搬送装置」事件
【特許・重要裁判例紹介】 平成26年(行ケ)10087「ラック搬送装置」事件 《論点》発明特定事項を削除して上位概念化する補正(・分割)の適法性 《結論》削除される事項が、発明の課題との関係で本質的(必要不可欠な要 […]
東京地裁平成30年(ワ)第13400号「アンテナ」事件<佐藤> 「~用」という文言は、実際に用いられるものと、解釈された。⇒非充足 サブコンビネーション発明の知財高判平成31年(ネ)第10009号「薬剤分包用ロールペーパ […]
※損害論における「消費税」分の扱い 大阪地裁平成29年(ワ)第7576号「基礎パッキン用スペーサ」事件 *特許法102条2項の「利益」は、消費税相当分も含む。(裁判例多数) *特許法102条3項の「相当実施料率を乗じる対 […]
平成31年(行ケ)第10019号「L-グルタミン酸生産菌」事件
平成31年(行ケ)第10019号「L–グルタミン酸生産菌」事件<森> 引用文献中に記載されたデータの理解につき、執筆者自身が引用文献中で述べた考察を重視した。⇒進歩性〇 ⇒引用文献の執筆者の考察は補強材料とし […]
知財高判平成30年(ネ)第10015号「光学情報読取装置」事件
知財高判平成30年(ネ)第10015号「光学情報読取装置」事件<大鷹>(デンソーv.カシオ) シートカッター最判を引用して、法律上訂正審判請求/訂正請求ができない時機は、現にこれらの請求をしている必要はないとして、弁論再 […]
知財高判(大合議)平成17年(ネ)第10040号「一太郎」事件
知財高判(大合議)平成17年(ネ)第10040号「一太郎」事件 ⇒「方法の発明」は、「間接の間接」であるから、101 条 4号の間接侵害は不成立。 知財高判平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法」事件(カプコン […]
拡大先願(特許法29条の2)違反における、「先願発明」の認定
拡大先願(特許法29条の2)違反における、「先願発明」の認定 ⇒新規性・進歩性判断における「引用発明」の認定と同じ。 知財高判平成31年(行ケ)第10010号<高部> 「当業者が,先願発明がそこに示されていること及びそ […]
知財高裁平成26年(ネ)第10082号「4H型単結晶炭化珪素の製造方法」事件
知財高裁平成26年(ネ)第10082号「4H型単結晶炭化珪素の製造方法」事件<高部裁判長> ※知財高裁「逆転充足」の一事例。原判決とは、本件発明の課題自体の捉え方が変更された。⇒「昇華再結晶法」は実施例に限定されず、被告 […]
東京地裁平成8年(ワ)第8627号「成熟ヒト白血球インタフエロンのアミノ酸配列含有ポリペプチド」
東京地裁平成8年(ワ)第8627号「成熟ヒト白血球インタフエロンのアミノ酸配列含有ポリペプチド」事件<高部裁判長> ⇒“先発医薬品”の承認のための試験・研究は、69条1項に該当する⇒期間満了後に販売予定で製造承認未申請⇒ […]
平成29年(行ケ)第10165号、第10192号「パーセプチン①」事件
平成29年(行ケ)第10165号、第10192号「パーセプチン①」事件<高部> 平成29年(行ケ)第10106号「パーセプチン②」事件<高部> ⇒医薬の投与方法について、物の発明の発明特定事項であるが、容易想到と判断さ […]
知財高判平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法 」事件(カプコンv.コーエー)事件
知財高判平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法 」事件(カプコンv.コーエー)事件<鶴岡裁判長> ⇒「除くクレーム」で進歩性が認められた一事例。 ⇒実質的に構成の相違であるから、特殊な判断ではないものの、補正・ […]
知財高判令和2年1月29日・平成30年(ネ)第10081号 (森裁判長)不正競争防止法違反 当事務所の飯田圭弁護士が、任天堂の「マリオカート」事件・控訴審判決について解説しました。 特許における損害額高額化のト […]
知財高判令和元年12月26日・令和元年(ネ)第10048号(大鷹裁判長)【著作権法】 ⇒2羽のペンギンを撮影した1枚の写真の著作物について、被写体のペンギンを1羽ずつ複製及び公衆送信した各行為について、各ペンギンの写真部 […]
【発明のカテゴリー①】 「単純方法の発明」の権利が及ぶ範囲 最判平成10年(オ)第604号「カリクレイン」事件 「生理活性物質測定法」の発明⇒単純方法の発明 (原判決と異なり、)単純方法の発明により当該方法を使用した対象 […]
【発明のカテゴリー②】 「単純方法の発明」と「製造方法の発明」との区別
【発明のカテゴリー②】 「単純方法の発明」と「製造方法の発明」との区別 ⇒実施の範囲が異なるから、区別は重要(特許法2条3項) 審査基準~「物を生産する方法の発明には、物の製造方法、物の組立方法、物の加工方法等の発明が […]
【発明のカテゴリー③】 「製造方法の発明」の権利行使可能範囲
【発明のカテゴリー③】 「製造方法の発明」の権利行使可能範囲(=直接生産物のみならず、間接生産物の販売を差止めできるか?) ⇒裁判例なし ⇒肯定的な学説 <ⅰ>特許法概説〔第13版〕(吉藤)438頁 <ⅱ>新・注解特 […]
【発明のカテゴリー④】~均等論 「物の発明」と「方法の発明」とで、本質的部分、作用効果等が異なり得るため、均等論の成否が分かれる可能性がある。 ⇒実際に分かれた事案がある。(大阪地判平成8年(ワ)第12220号「注射液 […]
【特許★★】「美容器」事件-特許法102条1項に基づく損害額の算定方法及び考慮要素について判断した事例 知財高判(大合議)平成31年(ネ)第10003号 (原審・平成28年(ワ)第5345号) ※「二酸化炭素含有粘性組成 […]
【特許★】「流体圧シリンダ及びクランプ装置」事件 -補正により削除された事項が、発明の課題解決のための主たる手段であった。⇒新規事項追加(補正×)と判断された事例。 平成31年(行ケ)第10026号(鶴岡裁判長) ※この […]
東京地判平成28年(ワ)第10759号「スクラブ石けんの製造方法」事件
東京地判平成28年(ワ)第10759号「スクラブ石けんの製造方法」事件<佐藤裁判長> 方法発明において、順序の限定がないと解釈された。⇒充足 (文言の自然な解釈+明細書に基づく効果奏功の検討) *製造方法の使用を、証拠保 […]
意匠権侵害訴訟・意匠権者勝訴 大阪地判平成30年(ワ)第2439号 「食品包装用容器」事件(谷裁判長) →被告意匠はX字状の中央部分を欠くが、本件意匠と類似すると判断された。 被告は、X字状の中央部分を欠くことによる […]
「論点別・意匠裁判例事典」3頁 意匠権の登録要件(新規性)も、侵害要件も「物品」及び「意匠」の類否が問題となる。⇒「意匠」の類否は、物品も考慮される。 最判昭和45(行ツ)45「可撓伸縮ホース」は、新規性の判断主体は […]
「論点別・意匠裁判例事典」7頁 「意匠の説明」における記載は、意匠の「美感」に影響し、類否判断に影響を及ぼす。 ⇒意匠は図面(画像を含む)により特定することが原則であり、意匠権の類似範囲が限定され得ることから、「色彩」以 […]
「論点別・意匠裁判例事典」10頁 ※部分意匠~独立して取引対象でない、部分の意匠 ⇒破線は、部分意匠の位置と大きさを示す。 ⇒破線も、類否判断に影響する。 ※画像の意匠~物品に記録・表示される必要が無くなった ①クラウ […]
論点別・意匠裁判例事典」12頁 ※分割出願(意匠法10条の2) ⇒「一意匠一出願」の原則により、意匠出願中に複数の「意匠」が含まれると認められにくい。 ・1個の意匠を構成する物の一部を分割出願× ・参考図に含まれる意匠に […]
「論点別・意匠裁判例事典」13頁 ※間接侵害(新・意匠法38条) ⇒特許法101条に概ね対応するようになった。 ※新規性喪失の例外(意匠法4条)~“1年間” 東京高判平成7年(行ケ)第159号「端子盤」事件 ⇒立法趣旨か […]
「論点別・意匠裁判例事典」17頁 最判昭和45年(行ツ)45「可撓伸縮ホース」事件 ・新規性の「類似」(3条1項3号) ⇒判断主体は、「一般需要者」(近時の裁判例では「需要者」とされている。実事案では、「需要者」の認定が […]
「論点別・意匠裁判例事典」18頁 意匠の要部は、公知意匠を含むことがある。 何故なら、意匠は以下の3パターンがあり、 ①新規意匠のみからなる ②公知意匠と新規意匠の組み合わせ ③公知意匠同士の組み合わせ ⇒③の意匠 […]
「論点別・意匠裁判例事典」19頁 <意匠権侵害訴訟>創作容易性と、被告製品非類似の緊張関係 登録意匠の「要部」は、公知意匠を参酌して認定される。 ⇒創作容易性を主張するために、登録意匠と被告製品とが非類似である部分に […]
「論点別・意匠裁判例事典」20頁 平成17年(ネ)10079「カラビナ」事件 ⇒「物品が非類似」で非侵害とされた、唯一の意匠権侵害訴訟 →→「意匠に係る物品の説明」に「キーホルダー…等の装飾用」と記載されていたが、 […]
「論点別・意匠裁判例事典」21頁 《意匠の類似》~新規性と侵害判断時の公知意匠の影響 相違点が「公知意匠に見られない」ことが、 ~新規性判断では、意匠権者有利 ~侵害判断では、意匠権者不利 ⇒意匠の要部となる「公知意匠に […]
「論点別・意匠裁判例事典」21頁、22頁 大阪地判平成16年(ワ)6262「化粧用パフ」事件 東京地判平成18年(ワ)19650「増幅器」事件、等 ⇒物品の類否は、用途・機能の類否で判断される。 ⇒過去の裁判例を見る […]
「論点別・意匠裁判例事典」24頁 ※審査基準・裁判例共通~意匠の類否(新規性)の判断主体は、「需要者(取引者を含む)」である。 <意匠法第24条第2項も同じ(2006年改正)> 最判昭和45年(行ツ)45「可撓伸縮ホース […]
ミャンマー国家管理評議会は、2023年3月10日(金)に商標法施行についての通達No. 82/2023を発行しました。通達によれば、2019年制定の商標法は2023年4月1日に施行されることになります。 現地代理人からの […]
【特許★】引用文献中の複数の段落から一まとまりの技術思想を抽出可能、データがない数値限定を設計事項として、進歩性を否定した事案
-令和3年(行ケ)第10096号<本多裁判長>「光源」事件- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1) 青色光を放出する発光素子と、 前記青色光を […]
【特許★★】国外に所在するサーバから日本のユーザにプログラムを送信する行為が、日本国内の行為と評価された事例。逆転充足で特許権者逆転勝ち。
-知財高判平成30年(ネ)第10077号<本多裁判長>ドワンゴv.FC2(先行訴訟)- (後行訴訟は、東京地判令和元年(ワ)第25152号<國分裁判長>) ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の […]
【特許★】本願発明の課題が知られていなかった以上、引用発明において特定の半田片を用いる動機づけがないとして、進歩性が認められた事例。
-知財高判令和3年(行ケ)第10136号、第10138号「半田付け装置」<本多裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.請求項1(容易想到でないと判断された「相違点2」に係る部分) 「・・・前記加 […]
【特許★】特許権侵害差止請求控訴事件(端部部材それ自体によって「密封」される必要があるか否かのクレーム文言解釈の判断が変更され、特許権者が逆転勝ちした事例。)
-知財高判平成30年(ネ)10034「ソレノイド」事件<菅野裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.請求項1 「相手側ハウジング部材に備えられた取付孔に収容されるソレノイドであって, 前 […]
-東京地判令和元年(ワ)第23164号「画像形成装置」事件<田中裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、付随論点についての関連裁判例】 1.本判決(「画像形成装置」事件判決)の抜粋(規範部分+あてはめ部分) […]
審決取消請求事件 ◆プレゼン資料 執筆:志村 将(弁理士)
<本件商標> <指定役務> 第41類「娯楽施設の提供」他 知財高判令和3年12月20日(令和3年(行ケ)第10079号)(菅野裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.「ベガス」の語が有する意味及び周知度について 「VEG […]
【特許★★】明細書中の図面から溝の不存在を看取し、除くクレームの訂正が認められた。引用発明は溝が必須であるから、阻害事由があるとして進歩性〇。
-令和3年(行ケ)第10111号「レーザ加工装置」事件<菅野裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(訂正後の請求項1、下線部「シリコン単結晶構造部分に前記切断 […]
~原告の特許権行使が独禁法違反(取引妨害)により権利濫用であるとして権利行使を認めなかった東京地裁の判決とそれを取り消した知財高裁判決(リコー事件)について~ (知財高裁令和4年3月29日判決・令和2年(ネ)第10057 […]
【特許★】特許権侵害差止等請求事件(特許権者が訴訟前の交渉中に提案した実施料率(5%)が一要素として勘案され、事後的に定められる実施料率はその2倍にあたる10%と判断された事例。)
-東京地判令和3年8月31日・平成30年(ワ)第1130号「印刷された再帰反射シート」<田中裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、知財高裁大合議判決、若干の考察(大合議判決後の傾向)】 1.東京地判令和3年8月31日・ […]
知財高判令和4年9月14日(令和4年(行ケ)第10034号)(菅野裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.本件商標の商標法4条1項7号該当性について 本件商標の登録出願は,フランチャイズ契約解 […]
【特許★★】審決取消請求事件(親・子・孫…と分割出願したとき、子出願に分割要件違反/新規事項追加の違法があると、孫の出願日が、親の出願日まで遡らない。)
-平成28年(行ケ)第10263号「配線ボックス」事件<髙部裁判長>(未来工業v.日動電工)- ◆判決本文 【本判決の要旨、付随論点についての関連裁判例】 1.本判決(「配線ボックス」事件判決 […]
知財高判令和3年10月6日(令和3年(行ケ)第10036号)(東海林保裁判長) <本件商標> <引用商標> ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法4条1項11号の判断基準について 商標の類否は,対比される商標 […]
ケニアACA(Anti-Counterfeit Authority)による知的財産権登録の義務化について
ケニアではAnti-Counterfeit Act (No.13 of 2008)に基づき、模倣品の取り締まり強化のため、知的財産庁での商標の登録とは別に、ケニア模倣品対策機関(Anti-Counterfeit Auth […]
【特許★】審決取消請求事件(引用文献に言及無いが、本件特許出願日に当業者が認識できた一般的課題が引用発明にも適用されるとして、動機づけを認めた事例。無効審決取消/進歩性✖)
-令和元年(行ケ)第10120号「油冷式スクリュ圧縮機」事件<鶴岡裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1) 「油とともに吐出された圧縮ガスから油を […]
【特許★】特許権侵害差止請求控訴事件(特許法104条により生産方法が推定された事例。優先権主張が認められ、「本件特許の特許出願」日が原出願日と判断された。特許権者逆転勝訴。)
-令和2年(ネ)第10059号「エクオール含有抽出物及びその製造方法」事件<本多裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(特許第6275313号、請求項1) < […]
知財高判令和4年1月27日(令和3年(行ケ)第10092号)(東海林裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法4条1項15号所定の「他人の業務に係る商品……と混同を生ずるおそれがある商標」 […]
<本願商標> <引用商標> KANGOL(標準文字) 知財高判令和3年6月16日(令和2年(行ケ)第10148号)(鶴岡稔彦裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標の類否につ […]
模倣品の個人輸入の規制の強化 ~令和4年10月1日から施行~
第1 はじめに 近年、下図のように、インターネットや国際小口貨物郵便を利用した越境電子商取引の進展に伴い、個人使用目的の模倣品等の輸入が、増大しています。このような個人使用目的の模倣品等の輸入の規制を強化すべく、令和3年 […]
-平成31年(行ケ)第10046号【回路遮断器の取付構造事件】<大鷹裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1)(下線部は、重要部分を強調するために付した。) 「プラグイ […]
【特許★】新たな課題として取り上げたことの意義を重視し、本願発明の課題と主引用例の課題との相違を理由として、容易想到性を否定(進歩性を肯定)した事例。
-知財高判令和元年(行ケ)第10159号「X線透視撮影装置」事件<菅野裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1) X線管と, 前記X線管から照射され被検者を通過したX […]
知財高判令和4年5月19日(令和3年(行ケ)第10100号)(大鷹裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法3条1項3号の趣旨及び判断基準について 商標法3条1項3号の趣旨は,同号所定の商 […]
特許取消決定取消請求事件 「両面粘着テープ事件」 ◆プレゼン資料 執筆:服部 博信(弁理士)
特許権侵害差止等請求控訴事件 ◆プレゼン資料 執筆:富永 真太郎(弁理士)
審決取消請求事件 「2軸ヒンジ事件」 進歩性 ◆プレゼン資料 執筆:深田 孝徳(弁理士)
<本件登録商標> <引用商標> 知財高判令和4年2月22日(令和3年(行ケ)第10104号)(大鷹裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.「不正の目的で商標登録を受 […]
-知財高判令和3年(ネ)第10007号「含硫化合物と微量金属元素を含む輸液製剤」事件<本多裁判長>(原審・東京地判平成30年(ワ)第29802号<田中裁判長>)- ◆判決本文 【本判決の要旨、 […]
【特許★★】方法発明の一部を他人が実施していた事情があったが、共同直接侵害を認めた事例
-令和3年(ネ)第10029号「手摺の取付方法」事件<東海林裁判長>- (原審・大阪地判平成29年(ワ)第10716号<杉浦裁判長>同旨) ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請 […]
知財高判令和4年1月25日(令和3年(行ケ)第10113号)(東海林裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法3条1項3号の趣旨及び判断基準について 商標法3条1項3号の趣旨は,同号所定の […]
【特許★】対象製品が奏する効果は「本件発明の効果を奏した上で付加的な効果を生じさせるもの」に過ぎないとして、均等論第2要件を認めた事例
-令和3年(ネ)第10040号「学習用具」事件<菅野裁判長>(CS関連発明)- (原審・大阪地判平成31年(ワ)3273<杉浦>も均等論成立) ◆判決本文 【本判決 […]
令和3年特許法等改正の施行により、特許料、商標登録料、PCT出願に係る国際調査手数料等が値上げされます。施行日は2022年4月1日ですので、3月31日以前に手続きすることで費用を節約することができます。改定料金の詳細は、 […]
第1 改正の経緯 著作権法の一部を改正する法律(令和3年法律第52号)が、2021年5月26日に成立し、同月2日に公布され、その一部は、2022年1月1日に施行されました。主な改正点及び施行日は、第2に説明するとおりです […]
知財高判令和3年6月30日(令和3年(行ケ)第10010号)(大鷹裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法4条1項16号所定の「商品の品質の誤認を生ずるおそれがある商標」の判断基準につい […]
【特許★】<出願経過における減縮補正と、均等論(世界の裁判例の潮流と日本の裁判例紹介)>
日本の判例上、均等侵害が成立するための要件は以下の5つとされている。(最判平成10年2月24日「ボールスプライン事件」、最判平成29年3月24日「マキサカルシトール事件」) 1.特許発明の構成中、対 […]
-平成29年(ワ)第36506号「コンピュータシステム」(LINEふるふる事件)<佐藤裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1) &ens […]
【特許★】損害賠償等請求事件(組成値を満たしても物性値を満たすか分からない場合に、「パラメータ」に着目することの容易性を否定して進歩性を肯定し、サポート要件も認めた事例。充足も〇)
-東京地判令和元年(ワ)第31214号「塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム」事件<田中裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1) (ABDが「物性値」 […]
【著作権法★】控訴人(原告)製作のタコの形状を模した公園の遊具である滑り台「ミニタコ」について美術の著作物性及び建築の著作物性がいずれも否定された事例
知財高判令和3年12月8日(令和3年(ネ)第10044号)(大鷹一郎裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.美術の著作物性について (1)本件原告滑り台は,遊具としての実用に供されることを目的 […]