【特許★】対象製品が奏する効果は「本件発明の効果を奏した上で付加的な効果を生じさせるもの」に過ぎないとして、均等論第2要件を認めた事例
-令和3年(ネ)第10040号「学習用具」事件<菅野裁判長>(CS関連発明)- (原審・大阪地判平成31年(ワ)3273<杉浦>も均等論成立) ◆判決本文 【本判決 […]
令和3年特許法等改正の施行により、特許料、商標登録料、PCT出願に係る国際調査手数料等が値上げされます。施行日は2022年4月1日ですので、3月31日以前に手続きすることで費用を節約することができます。改定料金の詳細は、 […]
第1 改正の経緯 著作権法の一部を改正する法律(令和3年法律第52号)が、2021年5月26日に成立し、同月2日に公布され、その一部は、2022年1月1日に施行されました。主な改正点及び施行日は、第2に説明するとおりです […]
知財高判令和3年6月30日(令和3年(行ケ)第10010号)(大鷹裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法4条1項16号所定の「商品の品質の誤認を生ずるおそれがある商標」の判断基準につい […]
【特許★】<出願経過における減縮補正と、均等論(世界の裁判例の潮流と日本の裁判例紹介)>
日本の判例上、均等侵害が成立するための要件は以下の5つとされている。(最判平成10年2月24日「ボールスプライン事件」、最判平成29年3月24日「マキサカルシトール事件」) 1.特許発明の構成中、対 […]
-平成29年(ワ)第36506号「コンピュータシステム」(LINEふるふる事件)<佐藤裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1) &ens […]
【特許★】損害賠償等請求事件(組成値を満たしても物性値を満たすか分からない場合に、「パラメータ」に着目することの容易性を否定して進歩性を肯定し、サポート要件も認めた事例。充足も〇)
-東京地判令和元年(ワ)第31214号「塩化ビニリデン系樹脂ラップフィルム」事件<田中裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1) (ABDが「物性値」 […]
【著作権法★】控訴人(原告)製作のタコの形状を模した公園の遊具である滑り台「ミニタコ」について美術の著作物性及び建築の著作物性がいずれも否定された事例
知財高判令和3年12月8日(令和3年(ネ)第10044号)(大鷹一郎裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.美術の著作物性について (1)本件原告滑り台は,遊具としての実用に供されることを目的 […]
-東京地判平成28年(ワ)第25436号「L-グルタミン酸の製造方法」事件<矢野裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(本件訂正発明2-2) 「L-グルタミン […]
◆判決本文(控訴審) ◆判決本文(一審) 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許法79条 「特許出願に係る発明の内容を知らないで自らその発明をし、又は特許出願に係る発明の内容を知らないでその発明をした者から […]
【著作権法★】原告製作のタコの形状を模した公園の遊具である滑り台「ミニタコ」について美術の著作物性及び建築の著作物性がいずれも否定された事例
東京地判令和3年4月28日(令和元年(ワ)第21993号)(國分隆文裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.美術の著作物性について (1)本件原告滑り台は,遊具としての実用に供されることが予定 […]
【特許・実案・意匠・商標】令和3年特許法等改正の概要(施行日決定)
【特許・実案・意匠・商標】令和3年特許法等改正の概要(施行日決定) 特許法等の一部を改正する法律案が5月14日に可決・成立しました(5月21日公布)。 今回の法改正の主なポイントは以下の3点です。 1.新型コロナウイルス […]
知財高判令和3年9月21日(令和3年(行ケ)第10029号)(本多知成裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.結合商標の分離・要部観察の許否の判断基準について 複数の構成部分を組み合わせた結合 […]
【特許★★】原審答弁書で「認める」と認否した構成要件につき自白が成立せず、争いが無いとした原判決を取り消し、発明の課題が生じない物は発明の技術的範囲に属しないとして、逆転文言非充足とした事例
-知財高判令和2年(ネ)第10044号「流体供給装置及び…プログラム」事件・令和3年6月28日判決言渡(鶴岡裁判長)- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1。請求項2及 […]
【商標法★★】「マツモトキヨシ」の歌詞を含む音商標が商標法4条1項8号の「他人の氏名」を含む商標に当たらないと判断され,これに当たると判断した特許庁の拒絶審決が取り消された事例
知財高判令和3年8月30日(令和2年(行ケ)第10126号)(大鷹一郎裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法4条1項8号の「他人の氏名」の意義について 音商標を構成する音と同一の称呼の […]
-令和2年(行ケ)第10041号「止痒剤」事件・令和3年3月25日判決言渡<森裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 1.特許請求の範囲 「・・・で表されるオピオイドκ受容体作動性化合物を有効 […]
【商標法★★】図形部分と文字部分から成る結合商標について,分離・要部観察により文字部分のみによって商標の類否を判断することが許されるとして,商標法4条1項11号に該当すると判断した事例
知財高判令和3年7月29日(令和3年(行ケ)第10026号)(森義之裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.結合商標の分離・要部観察の許否の判断基準等について 複数の構成部分を組み合わせた結合 […]
【特許★】明細書中で、個別に記載されている特定の3種類の化合物の組み合わせが必然である根拠は記載されていないとして、新規事項追加(補正要件違反)であると判断した事例
-東京地判令和元年(ワ)第30991号<田中裁判長>【2,3-ジクロロ-1,1,1-トリフルオロプロパン,2-クロロ-1,1,1-トリフルオロプロペン,2-クロロ-1,1,1,2-テトラフルオロプロパンまたは2,3,3, […]
【著作権法★】応用美術の著作物性について分離把握可能性説が採用され,同説に基づき姿勢保持具の著作物性が否定された事例
知財高判令和3年6月29日(令和3年(ネ)第10024号)(森義之裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.応用美術の著作物性について 著作権法に明文の規定はないものの,実用に供される工業製品で […]
【特許★★】クレームアップされた効果が構成であるとした上で、同構成が容易想到でないとした事例⇒進歩性〇
-令和2年(行ケ)第10015号「免疫原性組成物を安定化させ,沈殿を阻害する新規製剤」事件<鶴岡裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲 【請求項1】「タンパク質コンジュ […]
【特許★】特許権侵害差止等請求事件(設計変更後の新被告製品も、均等侵害と判断された事例。)
-東京地判平成29年(ワ)第32839号「美容器」事件・令和2年3月19日判決言渡<田中裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 1.特許請求の範囲 「…ハンドル本体の長手方向の一端に一 […]
【特許★】特許権侵害差止等請求事件(均等侵害と判断され、差止請求権不存在確認請求が棄却された事例。)
-大阪地判平成31年(ワ)第3273号「学習用具」事件・令和3年3月25日判決言渡<杉浦裁判長>- ◆判決本文 控訴審・令和3年(ネ)第10040号「学習用具」事件同旨 【本判決の要旨、考察】 1.特許 […]
【特許★★】審決取消請求事件(パリ条約に基づく「部分優先」が認められた事例)
《知的財産高等裁判所》 -令和元年(行ケ)第10132号「ブルニアンリンク作成デバイスおよびキット」事件・令和2年11月5日判決言渡<鶴岡裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 1.特 […]
-令和2年(行ケ)第10005号「ガラス板用合紙」事件<髙部裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 1.特許請求の範囲 木材パルプを原料とするガラス板用合紙であって,紙中に含まれるシリ […]
知財高判令和3年2月25日(令和2年(行ケ)第10084号)(森裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法3条1項3号該当性について 本件審決時(令和2年4月30日),本願商標は,指定商品 […]
知財高判令和2年12月23日(令和2年(行ケ)第10050号)(大鷹裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.楷書体で「農口尚彦研究所」の文字を縦書きしてなる引用商標の周知性について 引用商標の […]
【著作権法★★】音楽教室のレッスンにおける音楽の著作物の演奏の主体は,教師の演奏については,音楽教室を運営する事業者であるものの,生徒の演奏については,当該事業者ではなく,生徒であるとされた事例
知財高判令和3年3月18日(令和2年(ネ)第10022号)(菅野裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.教師の演奏について (1)演奏の主体について 音楽教室における演奏の主体の判断に当たって […]
最判令和3年3月1日(平成30年(あ)第10号)(山口裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 平成27年法律第54号による改正前の不正競争防止法2条7項所定の「技術的制限手段」のうち,ライセンスの […]
【特許★】「パラメータ発明」の進歩性~パラメータに着目することの容易想到性否定を否定して、進歩性が認められた事例。
-令和元年(行ケ)第10137号「セレコキシブ組成物」事件<大鷹裁判長>- ◆判決本文 【本判決<令和元年(行ケ)10137>の要旨、考察】 1.特許請求の範囲(特許第3563036号) 「… […]
【特許★★】特許権侵害訴訟(独占禁止法違反が認められ、差止請求、損害賠償請求が権利濫用として棄却された初めての事例。(独占禁止法19条,2条9項6号,一般指定14項))
-平成29年(ワ)第40337号「情報記憶装置」(リコーv.再生業者)事件<佐藤裁判長>- ◆判決本文 【本判決の核心部分、ロジック】 1.判旨抜粋(引用) 『…公正取引委員会による審査事 […]
知財高判令和2年12月15日(令和2年(行ケ)第10076)(鶴岡裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法3条1項3号該当性について 商品の形状(包装の形状を含む)等を普通に用いられる方 […]
知財高判令和2年9月16日(令和元年(行ケ)第10170号)(大鷹裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法4条1項11号該当性について 下記引用商標が,平成23年3月末当時において原告の […]
財務省から、令和2年の税関における知的財産侵害物品の差止状況が公表されました。
令和2年の差止実績の特徴として、①輸入差止件数は、3年ぶりの3万件超え(30,305件(前年比26.6%増))、②輸入差止点数は、589,219点(前年比42.2%減)、③輸入差止価額は、推計で約136億円に上るとされて […]
【特許★】審決取消請求事件(相違点に係る構成が「ゲーム上の取決めにすぎない」として,公知技術等を用いた論理付けを示さないまま容易想到と判断することは相当でないとして、審決を取り消した事例。⇒進歩性〇)
-知財高判令和元年(行ケ)第10085号「ゲームプログラム」事件<グリー>(鶴岡裁判長)- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 1.特許請求の範囲 「A 他のコンピュータと通信可能に接続される […]
1 制度の概要 種苗法は、品種登録制度を定める法律です。品種登録制度は、植物の新品種を育成した者(育成者)に対して、当該品種についての独占的排他権を付与することによって、当該育成者が育種に要した費用等を回収することを可能 […]
大阪高判令和3年1月14日(令和元年(ネ)第1735号)(山田陽三裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.著作物の要件について 著作物として著作権法上の保護を受けるためには,①「 […]
【特許★】特許権侵害事件「ウイルス」事件-先発医薬品の承認のための試験・研究も、特許法69条1項の「試験又は研究のためにする特許発明の実施」に該当する。⇒先使用権成立
-平成31年(ワ)第1409号「ウイルス」事件<佐藤裁判長>- ◆判決本文 【論点、最高裁判決の紹介】 1.特許請求の範囲 【請求項1】「ウイルスのBamHI x断片のBstEII-EcoNI断片内の欠 […]
知財高判令和2年9月2日(令和元年(行ケ)第10166号)(大鷹裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.防護標章登録の要件に係る商標法64条1項の「需要者の間に広く認識されている」の意義につい […]
知財高判令和2年6月24日(令和元年(ネ)第10069号)(大鷹裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.MMPIの表示についての需要者の認識について 本件商標の指定役務「心理検査」の需要者は, […]
-令和元年(行ケ)第10102号「立坑構築機」事件<高部裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 1.特許請求の範囲 【請求項1】「ベースフレームに昇降且つ回動可能に支持され,円筒状部材 […]
第1 改正の経緯 著作権法及びプログラムの著作物に係る登録の特例に関する法律の一部を改正する法律(令和2年法律第48号)が、2020年6月5日に成立し、同月12日に公布されました。主な改正点及び施行日は、2 […]
知財高判令和2年8月27日(令和元年(行ケ)第10143号)(鶴岡裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.本願商標の構成の識別力について(商標法3条1項6号該当性) 位置商標の識別力は,位置商 […]
2020年1月31日に英国が欧州連合(EU)を離脱し、離脱協定により設けられた移行期間が2020年12月31日で終了します。移行期間経過後は、欧州連合商標(EU商標)により英国で商標を保護することはできなくなります。 一 […]
【特許★】「セルロース粉末」事件-実施可能要件〇、サポート要件✕と判断が分かれた事例。
-東京地判平成29年(ワ)第24598号、令和2年3月26日判決言渡<柴田裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 1.特許請求の範囲 【請求項1】「…平均重合度が,該セルロース粉末を塩酸2.5N […]
【特許★★】「ヒトにおけるアレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件-相違点(用途)が容易想到であるという前訴判決が確定しているが、「予測できない顕著な効果」ありとして進歩性〇とした裁判例-
-令和元年(行ケ)第10118号「ヒトにおけるアレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件(森裁判長)(※令和元年8月27日・最判平成30年(行ヒ)第69号の差戻審)- ⇒進歩性判断における「予測できない […]
知財高判令和2年6月17日(令和元年(行ケ)第10164号)(森裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.本願商標は,下記の通り,「I」の欧文字とハート型図形とを横に並べたもの(以 […]
知財高判令和2年7月29日(令和2年(行ケ)第10006号)(森裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.本願商標「TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.」(標準文字)は,「T […]
【特許★】「システム作動方法 」事件(カプコンv.コーエー)-方法発明の間接侵害(101条4号)は、他の物と組み合わせることにより方法発明を使用する物も含む。当該他の物を現に保有している必要なし。
-平成30年(ネ)第10006号、令和元年9月11日判決言渡(鶴岡裁判長)- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 方法発明の間接侵害(101条4号)~他の物と組み合せることにより方法発明を […]
【特許★】「アンテナ」事件-クレーム文言中の「給電『用』筒状部」について、被告製品において実際に「給電」に用いられている必要があると解釈され、非充足とした事例。
-東京地判平成30年(ワ)第13400号、令和元年9月11日判決言渡(佐藤裁判長)- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 本判決の事案では、「給電『用』筒状部」は、実際に給電に用いられるものに限られると […]
【特許★】特許権の通常実施権者が,特許権者を被告として,特許権者の第三者に対する特許権侵害を理由とする損害賠償請求権が存在しないことの確認を求める訴えにつき,確認の利益を欠くと判断した最高裁判決
-最高裁判決令和2年9月7日 平成31年(受)第619号-(原判決・知財高判平成30年(ネ)10059)- ◆判決本文(本最高裁判決・平成31年(受)第619号) ◆判決本文(原判決・知財高判 […]
【商標】 ミャンマー 商標登録出願の受付(※試行期間(soft opening))を2020年10月1日より開始予定
ミャンマーではこれまで商標法が存在せず、商標は、ミャンマー国内における使用に基づく慣習法上の保護に加え、証書登録官事務所に商標の所有権宣言の登記をし、新聞において警告通知(Cautionary Notice)を行う形で形 […]
最高裁第三小法廷令和2年7月21日判決(平成30年(受)第1412号)(戸倉裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.氏名表示権を規定する著作権法19条1項にいう「著作物の公衆への提供若しくは提 […]
【特許★】「シート状物の積層体(ウェットティッシュ)」事件-「略1/2の幅」というクレーム文言につき、発明の課題を考慮して、「1/2」との乖離幅が1割程度の範囲内にない場合は非充足とした事例。
-平成29年(ワ)第28189号、令和2年1月17日判決言渡(佐藤裁判長)- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 1.本件発明 本件発明等の積層体の各シート状物の「第1の中間片」は所望とする […]
【特許★】「L-グルタミン酸生産菌及びL-グルタミンの製造方法」事件-引用文献に記載されたデータの理解につき、執筆者自身が述べた考察を重視した事例。⇒進歩性〇
-平成31年(行ケ)第10019号、令和2年3月25日判決言渡(森裁判長)- ◆判決本文 【本判決の要旨、考察】 本判決の事案では、進歩性判断において、公知文献(甲8)に記載されたデータから、 […]
【特許★】炭化タングステン粒子の「質量により秤量したメジアン粒径」の測定方法が不明⇒明確性要件×と判断した事例
-知財高判令和元年(行ケ)第10095号、令和2年3月12日判決(高部裁判長)- ◆判決本文 【本判決の判旨、若干の考察】 1.明確性要件の判断基準 (判旨抜粋)『特許法36条6項2号は,特許 […]
【商標法★】輪郭のないオレンジ色のみからなる色彩商標が、指定商品である油圧ショベルに長期間使用されていたとしても、商標法3条2項により自他商品識別力を獲得したものとはいえないと判断された事例
知財高判令和2年6月23日(令和元年(行ケ)第10147号)(髙部裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標法3条2項により自他商品識別力を獲得したかどうかは、商標が使用された […]
第1 改正の経緯 著作権法及びプログラムの著作物に係る登録の特例に関する法律の一部を改正する法律(令和2年法律第48号)が、2020年6月5日に成立し、同月12日に公布されました。主な改正点及び施行日は、2に説明するとお […]
【商標法★】「CORE ML」の標準文字から成る本願商標が「CORE」の標準文字から成る引用商標及び「コア」の標準文字から成る引用商標のいずれにも類似していないと判断し,拒絶審決を取り消した事例
知財高判令和2年5月20日(令和元年(行ケ)第10151号)(森裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.本願商標「CORE ML」(標準文字)と引用商標「CORE」(標準文字)及び引用商標「コ […]
【商標法】「Q&A 商標法律相談の基本」(中村合同特許法律事務所[編著])(第一法規, 2019)の抜粋
2.商品化段階における法的アドバイスと手続 (Q10)「商標登録出願の検討」 (Q)商標調査をした結果、登録及び使用が可能との結果を得ました。しかし、商標の使用を予定している商品の販売期間は2年程度の予定です。このような […]
【商標法★】原告が登録出願した商標「ベジバリア/塩・糖・脂」について登録商標「塩糖脂」と類似する旨を理由とする拒絶査定を維持した審決を取り消した事例
知財高判令和2年3月19日(令和元年(行ケ)第10152号)(鶴岡裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1. 本願商標「ベジバリア/塩・糖・脂」(「/」は改行を表す。)は,「ベジバリア塩・糖・脂 […]
【特許★★】「美容器」事件-特許法102条1項に基づく損害額の算定方法及び考慮要素について判断した事例
-知財高判(大合議)平成31年(ネ)第10003号 令和2年2月28日判決(高部裁判長)- (原審・大阪地判平成30年11月29日・平成28年(ワ)第5345号) ◆判決本文 【本知財高裁大合議「美容器 […]
【特許★】「流体圧シリンダ及びクランプ装置」事件 -補正により削除された事項が、発明の課題解決のための主たる手段であった。⇒新規事項追加(補正×)と判断された事例。
-平成31年(行ケ)第10026号、令和元年12月11日判決言渡(鶴岡裁判長)- ◆判決本文 【本稿の概要】 補正については、除くクレームの訂正を認めて29条の2違反無しとした無効審判請求を不 […]
[注:成立前の法律案です。正式には、法律成立後に改めて情報提供致します。] 1 制度の概要 種苗法は、品種登録制度を定める法律です。品種登録制度は、植物の新品種を育成した者(育成者)に対して、当該品種につい […]
【特許★★】「セレコキシブ組成物」事件 - 数値限定発明について、数値範囲の全体にわたり当該発明の課題を解決できると認識できる必要ありとして、サポート要件の適合性を否定した事例。
-平成30年(行ケ)第10110号、令和元年11月14日判決言渡(大鷹裁判長)- ◆判決本文 【本稿の概要】 サポート要件の適合性については、知財高裁大合議判決「偏光フィルムの製造法」事件(平 […]
【不正競争防止法★★】著名表示冒用行為に係る使用料相当額の算定に当たり侵害プレミアムの定型的かつ実質的な上乗せを肯認して高額な使用料率を認定した事例
知財高判令和2年1月29日(平成30年(ネ)第10081号)(森裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.不正競争防止法2条1項2号所定の著名表示冒用行為を行った者に対する同法5条3項に基づく使 […]
【特許★】「ギャッチベッド用マットレス」事件-引用発明は,引用例に記載されたひとまとまりの構成ないし技術的思想として把握可能であれば足りる。⇒引用発明の4通りの使用方法のうち1通りを認定した事例。
-平成30年(行ケ)第10151号、令和元年9月18日判決言渡(鶴岡裁判長)- ◆判決本文 【本稿の概要】 引用発明の認定は、新規性・進歩性判断に結論に影響を及ぼすことが多く、いわゆる、引用発 […]
1.意匠法の保護対象の拡充(第2条) 1-1 第2条の改正 第2条の意匠の定義が、次のように、改正されます(下線が主な改正部分)。 物品の形状、模様若しくは色彩若しくはこれらの結合、 建築 […]
【特許】査証制度の創設と損害賠償額算定方法の見直し
-2019年特許法等改正
2019年改正特許法のポイントは、以下の2点です。 1.査証制度の創設 2.損害賠償額算定方法の見直し なお、1については、実用新案法、意匠法及び商標法において同旨の改正は行われていません […]
1.公益団体等が所有する商標権について通常使用権の許諾が可能になります(商標法第31条) 商標法第4条第2項の適用を受けて登録された商標は、商標権者である公益団体等(自治体、大学等)の権威を尊重する必要性があることから […]
-平成30年(行ケ)第10071号、平成31年2月26日判決言渡(大鷹裁判長)- -前訴・平成29年(行ケ)第10032号、平成29年11月7日判決言渡(高部裁判長)- ◆判決本文 【本稿の概 […]
-平成30年(行ケ)第10093号、令和元年9月19日判決言渡(森裁判長)- ◆判決本文 【本稿の概要】 ① 前訴判決(平成27年(行ケ)第10010号(鶴岡裁判長))は、「『亜鉛ベース合金』 […]
【特許★★★】美容器事件知財高裁大合議判決~特許権者の製品の一部分で特許発明の特徴部分が実施された場合における特許法102条1項での特許発明の寄与度の考慮の肯否及び方法等について判示された事例~
知財高特判令和2年2月28日(令和元年(ネ)第10003号)(髙部裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.特許法102条1項本文所定の「侵害行為がなければ販売することができた物」とは、侵害行為によってその販 […]
知財高判令和元年12月26日(令和元年(ネ)第10048号)(大鷹裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.著作物の一部を有形的に再製する場合であっても、当該部分に創作的な表現が含まれており、独立した著作物性 […]
【商標法★】外国に存する商標権者の意思に基づく日本国内における使用を肯認し、不使用取消審決を取り消した裁判例
知財高判令和2年1月28日(令和元年(行ケ)第10078号)(鶴岡裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.外国に存する商標権者が外国在住の日本人が日本語で日本向けに運営するオンラインショップに対し日本におい […]
【商標】商標審査における「ファストトラック審査」の運用変更について
特許庁では、商標登録出願の審査遅延への対応として、2018年10月から、「ファストトラック審査」を試験的に実施していますが、この度、同制度の運用が以下の通り変更されることになりました。 現状(旧運用): 通常審査よりも2 […]
【改正民法(第6回)★★★】契約不適合責任-瑕疵担保責任から契約不適合責任へ―
(今回紹介する改正による変更点の概要) 改正後 買主の追完請求権 【実体要件】 引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないものであるとき ※不適合について、買主の善意無過失を要求していないことに […]
知財高判令和元年11月26日(令和元年(行ケ)第10086号)(大鷹裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.指定商品「ランプシェード」の立体的形状である本件商標は、商標法3条1項3号所定の「商品 … の形状 […]
-令和元年8月27日最高裁判決平成30年(行ヒ)第69号「アレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件-(原判決・知財高判平成29年11月21日・平成29年(行ケ)第10003号)- ◆判決本文(最高裁判 […]
知財高判令和元年7月3日(平成31年(行ケ)第10004号)(高部裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.本願商標は、欧文字の「E」と「Q」を、一般に用いられる書体により、「EQ」と横書きしてなり、用いられ […]
【特許★】「薬剤分包用ロールペーパ」事件(控訴審)-無効不立審決に対する審決取消訴訟を提起しなかった請求人・参加人以外の者が、同一の事実及び同一の証拠に基づく無効の抗弁を制限された事例。
-知財高判平成31年(ネ)第10009号、令和元年6月27日判決(大鷹裁判長)- <原判決>大阪地判平成28年(ワ)第6494号 ◆判決本文 【事案の概要】 1 信義則上の「無効の抗弁」制限に […]
マレーシアの改正商標法の施行が予定されています。施行日は正式には決定していませんが、早ければ2019年12月27日となる見込みです。主な改正点は以下の通りです。 ・多区分(マルチクラス)出願が可能になります。 ・商標登録 […]
知財高判令和元年8月29日(平成31年(ネ)第10002号)(大鷹裁判長) (原判決:東京地判平成30年12月26日(平成30年(ワ)第13381号)(山田裁判長)) ◆判決本文 【判決要旨】 […]
(今回紹介する改正による変更点の概要) 改正後(新設) 定型約款の変更 【実体要件】 以下のいずれかに当てはまる場合 ①定型約款の変更が、相手方の一般の利益に適合するとき ②定型約款の変更が、契約をした目的に反せず、かつ […]
(今回紹介する改正による変更点の概要) 改正後(新設) 定型取引 ①ある特定の者が不特定多数の者を相手方とする取引で、 ②内容の全部又は一部が画一的であることが当事者双方にとって合理的なもの 定型約款 定型取引において、 […]
【特許★★】「二酸化炭素含有粘性組成物」事件-特許法102条2項、3項に基づく損害額の算定方法及び考慮要素について判断した事例。
知財高判(大合議)平成30年(ネ)第10063号 令和元年6月7日判決(高部裁判長) ◆判決本文 【本稿の概要】 本判決は、特許法102条2項(侵害者の利益相当額)、特許法102条3項(実施料相当額)を用い […]
大阪地判平成29年(ワ)第9201号 令和元年6月20日判決(杉浦裁判長) ◆判決本文 【本稿の概要、考察】 本判決は、「低い圧力」というクレーム文言、並びに、「発泡性」というクレーム文言及びこれに関する発 […]
大阪地判平成29年(ワ)第6906号 平成30年11月5日判決(高松裁判長) ◆判決本文 【本稿の概要】 原告商標1は「BELLO」の文字、原告商標2は「BELLO」を筆記体表記したものであった。 登録日は […]
【特許★★】「IL‐17産生の阻害」事件-公知の有効成分及び治療用途である医薬組成物について、新たに見出した作用・機序を「用途」として特定して、新規性・進歩性が認められた事例。)
平成30年(行ケ)第10036号 平成31年3月19日判決(森裁判長) ◆判決本文 【本稿の概要】 本件発明は、「インターロイキン-23(IL‐23)のアンタゴニスト」という公知の有効成分を含 […]
全国人民代表大会常務委員会は、2019年4月23日に商標法の改正を公布しました。なお、改正後の中国商標法は、2019年11月1日に施行の予定です。今回の中国商標法の改正事項は、主に以下の2点になります。 ① […]
【特許★】サポート要件と、「課題」の具体的認定
(他の無効理由を考慮した、「課題」の主張方針)
◆プレゼン資料 執筆:高石 秀樹(弁護士・弁理士)
【特許★】知財高判平成27年(行ケ)第10231号、平成29年2月22日判決言渡
特許維持審決に対する審決取消請求事件 サポート要件 ◆プレゼン資料 執筆:佐々木 康匡(弁理士)
【特許★】知財高判平成28年(行ケ)第10186号、平成29年3月21日判決言渡
審決取消請求事件 容易想到性 ◆プレゼン資料 執筆:丹澤 一成(弁理士)
【特許★】知財高判平成28年(行ケ)第10009号、平成28年10月26日判決言渡
「加湿器」事件(特許無効審決を取消) ◆プレゼン資料 執筆:山崎 貴明(弁理士)
審決取消請求事件(進歩性) ◆プレゼン資料 執筆:鎌田 慎也(弁理士)
特許権侵害差止等請求控訴事件 ◆プレゼン資料 執筆:藤木 尚(弁理士)
【特許★】知財高判平成26年(行ケ)第10155号、平成28年8月24日判決言渡
審決取消請求事件 サポート要件 ◆プレゼン資料 執筆:小林 真知(弁理士)
〔電気コネクタ組立体〕事件 ◆プレゼン資料 執筆:高石 秀樹(弁護士・弁理士)
〔発光装置〕(進歩性) ◆プレゼン資料 執筆:秋澤 慈(弁理士)
審決取消請求事件 ◆プレゼン資料 執筆:磯貝 克臣(弁理士)