知財高判平成29年(行ケ)第10121号 「はんだ合金」事件<森裁判長> 従属項が進歩性×であったが、引用例の「必須成分」を「任意成分」とすることは容易想到でないとして、独立項が進歩性〇と判断された事例です。 請求項 […]
知財高判平成29年(行ケ)第10117号 「マイコプラズマ・ニューモニエ検出用イムノクロマトグラフィー試験デバイス」事件(鶴岡裁判長) 引用文献に製造可能な程度に記載がないから、特許法29-1(3)「記載された発明」に […]
大阪地判平成29年(ワ)第9201号 「シリコーン・ベースの界面活性剤を含むアルコール含有量の高い発泡性組成物」事件(杉浦裁判長) 「低い圧力」というクレーム文言について、明確性要件○、充足性も〇と判断され、特許権者 […]
大阪地判平成29年(ワ)第6906号(高松裁判長) 【商標】「BELLO」事件 ~ 自己の著名キャラクターと併用することにより、当該著名キャラクターに出所識別機能が認められ、被告標章には出所識別機能が認められないから、被 […]
大阪地判平成29年(ワ)第9201号 令和元年6月20日判決
令和元年6月20日判決 大阪地判平成29年(ワ)第9201号(杉浦裁判長) 【特許★】「シリコーン・ベースの界面活性剤を含むアルコール含有量の高い発泡性組成物」事件-「『低い圧力』で空気を混合させるときに『発泡性』」と […]
平成30年(行ヒ)第69号 令和元年8月27日 最高裁第三小法廷判決
令和元年8月27日 最高裁第三小法廷判決 平成30年(行ヒ)第69号 「アレルギー性眼疾患を処置するためのドキセピン誘導体を含有する局所的眼科用処方物」事件 <経緯> 無効審判請求 ・・・ 特許庁(二次)~動機付け無 […]
知財高判平成30年(行ケ)第10164号 令和元年8月28日判決
令和元年8月28日判決 知財高判平成30年(行ケ)第10164号(高部裁判長) 「酸味のマスキング方法」事件 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社の特許第3916281号(請求項1、下掲)について、進歩性〇の審決が取り消さ […]
令和元年8月27日最高裁判決・平成30年(行ヒ)第69号 「ヒトにおけるアレルギー性眼疾患を処置するための点眼剤」事件 (原判決・知財高判平成29年11月21日・平成29年(行ケ)第10003号) 進歩性判断時に、「 […]
Eli Lilly v. Hospira (Fed. Cir. Aug. 2019)
Eli Lilly v. Hospira (Fed. Cir. Aug. 2019) Eli Lillyは、Claim 12 of ’209 patentを、出願経過で「pemetrexed disodium salt」 […]
平成30年(行ケ)第10108号 「…重金属類を含む廃棄物の処理方法」事件
平成30年(行ケ)第10108号<高部> 「…重金属類を含む廃棄物の処理方法」事件 主従引用例同士を組み合わせても本件発明の構成に至らない。 ⇒進歩性〇 (判旨抜粋) …引用発明と甲2技術とは,廃棄物の水熱処理とい […]
令和元年9月19日判決言渡 平成30年(行ケ)第10093号 審決取消請求事件<森裁判長> 「極めて高い機械的特性値をもつ成形部品を被覆圧延鋼板,特に被覆熱間圧延鋼板の帯材から型打ちによって製造する方法」事件 JF […]
知財高判平成30年(行ケ)第10061号「安定な炭酸水素イオン含有薬液」事件
知財高判平成30年(行ケ)第10061号「安定な炭酸水素イオン含有薬液」事件<大鷹裁判長> ⇒3個の数値限定(相違点⑥⑦⑧)を含む、7個の相違点を容易想到とした裁判例 (※ピリミジン大合議判決以降の、サポート要件緩和、 […]
知財高判平成31年(行ケ)第10027号 令和元年12月25日判決
令和元年12月25日判決 知財高判平成31年(行ケ)第10027号 「椅子式マッサージ機」事件 <鶴岡裁判長> ⇒各手段が協調して発明の機能を実現する必要あり ⇒実施可能要件× (判旨抜粋) 「本件においては,構 […]
令和元年9月18日判決言渡 平成30年(行ケ)第10151号 「ギャッチベッド用マットレス」事件<鶴岡裁判長> ⇒引用発明は,引用例に記載されたひとまとまりの構成ないし技術的思想として把握可能であれば足りる。 ⇒引用 […]
令和元年11月14日判決言渡 平成30年(行ケ)第10110号 「セレコキシブ組成物」事件<大鷹裁判長> ⇒数値限定発明について、数値範囲の全体にわたり当該発明の課題を解決できると認識できる必要ありとして、サポート要 […]
令和元年9月19日(森裁判長) 平成30年(行ケ)第10093号 「圧延熱処理用鋼板の帯材…を製造する方法」事件 ①前訴で判断されなかったサポート要件・実施可能要件違反の理由付けを判断した事例。 ②(証拠上明らかとな […]
【特許・重要裁判例紹介】東京地裁平成6年(ワ)第23360号「置換フェニル酢酸誘導体」事件
【特許・重要裁判例紹介】 東京地裁平成6年(ワ)第23360号「置換フェニル酢酸誘導体」事件 (論点) 上位概念の物質特許発明が、出願後に初めて製造された下位概念の物質(実施例では言及無し)に及ぶか否かの規範を定立 […]
「損害論」に関する2件の知財高裁大合議判決の共通点 ①令和2年2月28日・平成31年(ネ)第10003号「美容器」(特許法102条1項) ②令和元年6月7日・平成30年(ネ)第10063号「二酸化炭素含有粘性組成物」(特 […]
【特許・重要裁判例紹介】平成26年(行ケ)10087「ラック搬送装置」事件
【特許・重要裁判例紹介】 平成26年(行ケ)10087「ラック搬送装置」事件 《論点》発明特定事項を削除して上位概念化する補正(・分割)の適法性 《結論》削除される事項が、発明の課題との関係で本質的(必要不可欠な要 […]
東京地裁平成30年(ワ)第13400号「アンテナ」事件<佐藤> 「~用」という文言は、実際に用いられるものと、解釈された。⇒非充足 サブコンビネーション発明の知財高判平成31年(ネ)第10009号「薬剤分包用ロールペーパ […]
※損害論における「消費税」分の扱い 大阪地裁平成29年(ワ)第7576号「基礎パッキン用スペーサ」事件 *特許法102条2項の「利益」は、消費税相当分も含む。(裁判例多数) *特許法102条3項の「相当実施料率を乗じる対 […]
平成31年(行ケ)第10019号「L-グルタミン酸生産菌」事件
平成31年(行ケ)第10019号「L–グルタミン酸生産菌」事件<森> 引用文献中に記載されたデータの理解につき、執筆者自身が引用文献中で述べた考察を重視した。⇒進歩性〇 ⇒引用文献の執筆者の考察は補強材料とし […]
知財高判平成30年(ネ)第10015号「光学情報読取装置」事件
知財高判平成30年(ネ)第10015号「光学情報読取装置」事件<大鷹>(デンソーv.カシオ) シートカッター最判を引用して、法律上訂正審判請求/訂正請求ができない時機は、現にこれらの請求をしている必要はないとして、弁論再 […]
知財高判(大合議)平成17年(ネ)第10040号「一太郎」事件
知財高判(大合議)平成17年(ネ)第10040号「一太郎」事件 ⇒「方法の発明」は、「間接の間接」であるから、101 条 4号の間接侵害は不成立。 知財高判平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法」事件(カプコン […]
拡大先願(特許法29条の2)違反における、「先願発明」の認定
拡大先願(特許法29条の2)違反における、「先願発明」の認定 ⇒新規性・進歩性判断における「引用発明」の認定と同じ。 知財高判平成31年(行ケ)第10010号<高部> 「当業者が,先願発明がそこに示されていること及びそ […]
知財高裁平成26年(ネ)第10082号「4H型単結晶炭化珪素の製造方法」事件
知財高裁平成26年(ネ)第10082号「4H型単結晶炭化珪素の製造方法」事件<高部裁判長> ※知財高裁「逆転充足」の一事例。原判決とは、本件発明の課題自体の捉え方が変更された。⇒「昇華再結晶法」は実施例に限定されず、被告 […]
東京地裁平成8年(ワ)第8627号「成熟ヒト白血球インタフエロンのアミノ酸配列含有ポリペプチド」
東京地裁平成8年(ワ)第8627号「成熟ヒト白血球インタフエロンのアミノ酸配列含有ポリペプチド」事件<高部裁判長> ⇒“先発医薬品”の承認のための試験・研究は、69条1項に該当する⇒期間満了後に販売予定で製造承認未申請⇒ […]
平成29年(行ケ)第10165号、第10192号「パーセプチン①」事件
平成29年(行ケ)第10165号、第10192号「パーセプチン①」事件<高部> 平成29年(行ケ)第10106号「パーセプチン②」事件<高部> ⇒医薬の投与方法について、物の発明の発明特定事項であるが、容易想到と判断さ […]
知財高判平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法 」事件(カプコンv.コーエー)事件
知財高判平成30年(ネ)第10006号「システム作動方法 」事件(カプコンv.コーエー)事件<鶴岡裁判長> ⇒「除くクレーム」で進歩性が認められた一事例。 ⇒実質的に構成の相違であるから、特殊な判断ではないものの、補正・ […]
知財高判令和2年1月29日・平成30年(ネ)第10081号 (森裁判長)不正競争防止法違反 当事務所の飯田圭弁護士が、任天堂の「マリオカート」事件・控訴審判決について解説しました。 特許における損害額高額化のト […]
知財高判令和元年12月26日・令和元年(ネ)第10048号(大鷹裁判長)【著作権法】 ⇒2羽のペンギンを撮影した1枚の写真の著作物について、被写体のペンギンを1羽ずつ複製及び公衆送信した各行為について、各ペンギンの写真部 […]
【発明のカテゴリー①】 「単純方法の発明」の権利が及ぶ範囲 最判平成10年(オ)第604号「カリクレイン」事件 「生理活性物質測定法」の発明⇒単純方法の発明 (原判決と異なり、)単純方法の発明により当該方法を使用した対象 […]
【発明のカテゴリー②】 「単純方法の発明」と「製造方法の発明」との区別
【発明のカテゴリー②】 「単純方法の発明」と「製造方法の発明」との区別 ⇒実施の範囲が異なるから、区別は重要(特許法2条3項) 審査基準~「物を生産する方法の発明には、物の製造方法、物の組立方法、物の加工方法等の発明が […]
【発明のカテゴリー③】 「製造方法の発明」の権利行使可能範囲
【発明のカテゴリー③】 「製造方法の発明」の権利行使可能範囲(=直接生産物のみならず、間接生産物の販売を差止めできるか?) ⇒裁判例なし ⇒肯定的な学説 <ⅰ>特許法概説〔第13版〕(吉藤)438頁 <ⅱ>新・注解特 […]
【発明のカテゴリー④】~均等論 「物の発明」と「方法の発明」とで、本質的部分、作用効果等が異なり得るため、均等論の成否が分かれる可能性がある。 ⇒実際に分かれた事案がある。(大阪地判平成8年(ワ)第12220号「注射液 […]
【特許★★】「美容器」事件-特許法102条1項に基づく損害額の算定方法及び考慮要素について判断した事例 知財高判(大合議)平成31年(ネ)第10003号 (原審・平成28年(ワ)第5345号) ※「二酸化炭素含有粘性組成 […]
【特許★】「流体圧シリンダ及びクランプ装置」事件 -補正により削除された事項が、発明の課題解決のための主たる手段であった。⇒新規事項追加(補正×)と判断された事例。 平成31年(行ケ)第10026号(鶴岡裁判長) ※この […]
東京地判平成28年(ワ)第10759号「スクラブ石けんの製造方法」事件
東京地判平成28年(ワ)第10759号「スクラブ石けんの製造方法」事件<佐藤裁判長> 方法発明において、順序の限定がないと解釈された。⇒充足 (文言の自然な解釈+明細書に基づく効果奏功の検討) *製造方法の使用を、証拠保 […]