【特許/職務発明】令和5年(ネ)10090<清水響> ⇒(共同)発明者性×
【特許/職務発明】令和5年(ネ)10090<清水響> 従来技術にみられた部分に貢献しただけ。 ⇒(共同)発明者性×<原判決は〇> OD錠化に関して瀬踏み実験を行ったが、制御放出微粒子等及びこれらを配合したOD 錠の各成分 […]
令和5年(行ケ)10020【鋼管杭式桟橋】<本多> *明細書中には特定の条件の実施例のみが記載されていたが、本件発明の解決課題から、「当業者は…他の条件を加味した上で、適宜上記技術的思想を取り入れ、本件各発明の課題を解決 […]
『ドクターマーチンの黄色のスティッチ』【商標】R5行ケ10003【不競法】R5ネ10048
『ドクターマーチンの黄色のスティッチ』 【商標】令和5年(行ケ)10003<本多> ⇒敗訴 位置商標は、識別性× スティッチ以外が黒色しか証拠なく、3条2項も× 【不競法】令和5年(ネ)10048<宮坂> ⇒勝訴 不競法 […]
令和5年(行ケ)10057【噴射製品】<本多> 優先権1明細書の請求項に記載があったが実施例は無かった化合物につき、優先権2出願時に実施例追加した。 ⇒優先権1の優先権主張OK 優先権1明細書中に、明細書1の実施例記載の […]
【特許★】4つの数値限定の上限及び下限を其々個別に発明の課題を解決しないと、8つの項目を立ててバラバラに判断して、サポート要件を否定した事案
-知財高判令和4年(行ケ)10081【ゴルフクラブ用シャフト】事件<本多裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(訂正後の請求項1) 複数の炭素繊維強化樹脂層で […]
【不競法】令和4年(ワ)14148<杉浦> ⇒具体的態様の明示義務違反なし
【不競法】令和4年(ワ)14148<杉浦> ⇒具体的態様の明示義務違反なし 「…具体的態様の明示を求め得るためには、濫用的・探索的な提訴等を抑止する観点から、当該事案の性質・内容等を踏まえつつ、提訴等を一応合理的といい […]
大阪地判令和4年(ワ)9521【熱可塑性樹脂組成物】数値限定~四捨五入論×、均等×
大阪地判令和4年(ワ)9521【熱可塑性樹脂組成物】 *四捨五入が認められず非充足。均等も× <四捨五入論> 「有効成分は…小数点以下あるいは整数値でも10の位、100の位とするかは、分野や使用目的によってまちまちである […]
東京地判平成25年(ワ)21383<嶋末>必須宣言特許権利行使、権利濫用、虚偽事実告知
東京地判平成25年(ワ)21383<嶋末> 必須宣言特許で相手方顧客に対し「差止請求権を有する」旨の告知 相手方とライセンス条件で長期間隔絶していたが、ライセンスを受ける意思は否定されず、差止請 […]
【論稿】職務発明規定に基づき相当の利益を与える際の「不合理性の判断」について(藤田達郎、知財管理Vol.74 No.1 2024)
【論稿】職務発明規定に基づき相当の利益を与える際の「不合理性の判断」について(藤田達郎、知財管理Vol.74 No.1 2024) 平成25年(ワ)6158は、「協議の状況」「開示の状況」「意見聴取」の不備 […]
【特許】特許権の共有と単独での(非独占)実施許諾(各国比較)
【特許】特許権の共有と単独での(非独占)実施許諾(各国比較) <日本> 自由に実施許諾× <ドイツ> 過半数の同意があればOK <米国> 自由に実施許諾〇 条文なし。 共有者間で別段の合意があれば単独で実施許諾不可。 < […]
【論稿】[インド]特許付与前の補正に関する前向きな判決(山口晶子、知財管理2024)
【論稿】[インド]特許付与前の補正に関する前向きな判決(山口晶子、知財管理Vol.74 No.1 2024) NIPPON事件<デリー高裁> PBPを方法に変更する補正が,「補正前の明細書のクレームの範囲内」とされた。 […]
【論稿】不正競争防止法上の諸要件立証のための需要者アンケート(2023、井上由里子)
【論稿】不正競争防止法上の諸要件立証のための需要者アンケート(2023、井上由里子) 「わからない」の選択肢を設けるなど推測による回答を抑制する措置が必要である。 周知性、混同のおそれ、普通名称化について、それぞれ複数の […]
【論稿】全世界同時公開による先行技術及び時差の関係と、グレースピリオド(パテント誌2023年12月号,ジャニス・ローガン等)
【論稿】全世界同時公開による先行技術及び時差の関係と、グレースピリオド(パテント誌2023年12月号,ジャニス・ローガン等) 新規性判断を「時刻」で判断するのは、日本及び韓国 日本の出願時刻を特許法186条1項の請求で確 […]
【不競法/営業秘密】大阪地判平成27年(ワ)11753 「自ら原告の顧客情報を秘密とする措置を採っていた…上,代表取締役の退任後…在任中に取得した…情報を漏洩しない旨を約している」 ⇒秘密管理性〇 「代表取締役として記憶 […]
令和4年(行ケ)10003【海生生物の付着防止方法】<菅野>
令和4年(行ケ)10003【海生生物の付着防止方法】<菅野> *副引用発明が既にした主引例の課題を達成するために主引例に組み合わせる動機付けなし 「甲5発明は、甲1発明…課題を、それ自体で解決…している…から、…甲1発明 […]
【書籍】「戦略コンサルが知らない 最強の知財経営」(林力一、渋谷高弘)『攻めのオープンな知財戦略
【書籍】「戦略コンサルが知らない 最強の知財経営」(林力一、渋谷高弘) 『攻めのオープンな知財戦略』 ①強者(技術力高)が系列外と提携、エコシステム構築 ②弱者(コスト競争力高)がクロスライセンスで事業自由化 高度経済成 […]
【米国】Arbutus v. Modernatx(CAFC、2023.04)
【米国】Arbutus v. Modernatx(CAFC、2023.04) 先行文献記載のDDM(製法)により調整した脂質組成の組成物が、本件発明の形態的特性(morphological property)を当然に有す […]
本願商標 知財高判令和6年3月11日(令和5年(行ケ)第10095号)(宮坂裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.本願商標の使用による自他商品役務識別力の獲得について 本願商標 […]
被控訴人商品 控訴人商品1 控訴人商品2 知財高判令和5年11月9日(令和5年(ネ)第10048号)(宮坂昌利裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.被控 […]
知財高判令和5年12月26日(令和5年(行ケ)第10079号)(清水響裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.引用商標の周知性について 引用標章「地球グミ」の語は、グミキャンディ「Trolli […]
【商標法★】結合商標の分離・要部観察により下記登録商標のうち「O!Oi」部分を下記引用商標と比較して、類似(商標法4条1項11号該当)と判断し、非類似(不該当)と判断した維持審決を取り消した事例
登録商標 引用商標 知財高判令和5年12月4日(令和5年(行ケ)第10067号)(本多知成裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標の類否判断の方法について 商標 […]
【米国】JOE v. AT&T (CAFC, 2023.4.5)
【米国】JOE v. AT&T (CAFC, 2023.4.5) “a microprocessor”は1つ又は複数 ⇒”said microprocessor”は […]
【米国】LG v. Immervison (CAFC, 2022.7.11)
【米国】LG v. Immervison (CAFC, 2022.7.11) *引例の開示が明らかな誤りを含む場合、当該開示を自明性の根拠とできない。 ⇒実施例の大きな相違に鑑みれば、表3と表5が同じデータであることは不 […]
大阪地判令和3年(ワ)4920【機能水】<武宮> *公然実施品の数値の意図は問題とされなかった
大阪地判令和3年(ワ)4920【機能水】<武宮> *公然実施品の数値の意図は問題とされなかった。 *機能がクレームアップされた発明が公然実施で新規性×(用途のように当てはめた) 「(旧製品)は、鮮魚の鮮度を保持する機能が […]
大阪地判令和1年(ワ)5620【…発電制御システム】<武宮>
大阪地判令和1年(ワ)5620【…発電制御システム】<武宮> *被告のみが設定変更できる。 ⇒専用品に設定された仕様の被告製品は「のみ」要件を満たす。 「いったん設定された仕様の変更も、被告…が特殊ツールを使って同作業を […]
令和4年(行ケ)10097【アミノシラン】<本多> 引用文献に物質名が記載されていても、当業者が試行錯誤なく実施可能でないと、開示が認められない ⇒反応式が一般化できるだけでは不足 =令和4年(行ケ)10091<東海林> […]
【契約締結上の過失】東京地判平成8年(ワ)20909 共同開発契約締結に至らず ~Xは開発したが、Yは失敗 ~期限付き協定書締結、販売を前提とした営業活動、Yの詫び状、Yのハードウェア選定ミス、1年半の交渉 ⇒Xの期待は […]
令和3年(ネ)10086【ランプ】<本多>≒原審・大阪地判平成29年(ワ)1390 先使用権成立
令和3年(ネ)10086【ランプ】<本多>≒原審・大阪地判平成29年(ワ)1390 ⇒先使用製品のバラツキを認定した上で、調整可能範囲を先使用権の範囲として認定した。 *出願日前の実施品が特許 […]
平成25年(行ケ)10228【光触媒体の製造法】 ※共同開発契約と権利帰属
平成25年(行ケ)10228【光触媒体の製造法】※共同開発契約と権利帰属 原告と佐賀県との共同開発契約で、佐賀県知事の同意が必要と規定されていた。 ⇒原告らが出願時に佐賀県知事の同意を得なかったが、直ちに佐賀県知事に(特 […]
【契約】令和2年(ネ)10016<高部> ABCD4者の共同出願契約~「事前の協議・許可なく,本件の各権利を新たに取得し,又は生産・販売行為を行った場合,本件の各権利は剥奪される。」 ⇒Aが勝手に販売した~Aは持分権を喪 […]
令和4年(行ケ)10099【レーザ加工装置】<本多> *主引用発明においてブランクの相違点を容易想到でないとした!! <相違点>本件発明はAF(オートフォーカス)制御を行うが、主引用発明は明らかでない。 「Z軸方向のずれ […]
【著作権】大阪高判令和5年(ネ)1384 単語帳~原審と異なり、著作物性を認めた!!
【著作権】大阪高判令和5年(ネ)1384 単語帳~原審と異なり、著作物性を認めた!! 「2枚目以降の単語カード…わずかに各写真が垣間見えるように広げることによって各単語カードにそれぞれ異なる写 […]
【米国特許】Dyfan v. Target (CAFC 2022.03)ソフトウェア特許のMPF
【米国特許】Dyfan v. Target (CAFC 2022.03) meansという文言が無い場合の、ソフトウェア特許におけるMeans-Plus-Functionクレーム ⇒「code/application 」 […]
令和5(行ケ)10011【携帯端末の遠隔操作用デバイス】<宮坂>
令和5(行ケ)10011【携帯端末の遠隔操作用デバイス】<宮坂> 「…(カメラにより撮影された映像を除く)」という除くクレームの補正 ⇒引用文献の独立項に「…撮像部」が記載されていたが、(引用発明の課題を解決するために) […]
【米国】Weber v. Provisur(2024, CAFC)
【米国】Weber v. Provisur(2024, CAFC) 原告製品のマニュアルが、限られた数の者のみに配布され、秘密保持の対象であったにもかかわらず、関心を持つ公衆が合理的な努力によりアクセス可能であったことか […]
【米国】Cordis v. Boston Scientific (2009, CAFC)
【米国】Cordis v. Boston Scientific (2009, CAFC) 「printed publication」該当性は、文書が限られた数の者に対してのみ配布され、拘束力のある守秘合意があれば、公衆か […]
【米国特許】Ortho-McNeil v. Caraco(2007,CAFC)
【米国特許】Ortho-McNeil v. Caraco(2007,CAFC) 「about 1 : 5」というクレーム文言が「1 : 3.6-7.1」を包含すると解釈された!! ⇒被告製品の「1 : 8.67」は非充足 […]
【米国特許】Cohesive v. Waters(2008,CAFC)数値範囲を広く解釈された!
【米国特許】Cohesive v. Waters(2008,CAFC) 平均直径が「greater than about 30μm」というクレーム文言が、(1)25.434μm超、又は(2)20.044μm超,且つカラム […]
【米国特許】Par v. Hospira(2020,CAFC) ※数値限定に均等論が認めれた事例
【米国特許】Par v. Hospira(2020,CAFC)「about 6 to 8 mg/mL」というクレーム文言 ⇒9mg/mLが文言充足or均等とした!! ① aboutが数値範囲に使用されると、境界の厳密な解 […]
令和5年(行ケ)10009【古紙処理装置】<清水響> 本件発明と引用発明とが同一の目的であることを、設計的事項の理由とした。 (他の相違点は、主副引用発明が同一の目的であることを理由に組み合わせにより容易想到と判断した。 […]
【米国特許】Conopco v. May Dept.(1994,CAFC)46 F.3d 155
【米国特許】Conopco v. May Dept.(1994,CAFC)46 F.3d 1556 「about 1 : 40」というクレーム文言に対し、「1 : 162.9」の被告製品は非充足。均等論も× 「about […]
【米国特許】Amgen v. Chugai(1991 CAFC)927 F.2d 1200
【米国特許】Amgen v. Chugai(1991 CAFC)927 F.2d 1200 「280nmでの吸光度単位当たりat least about(少なくとも約)160,000IUの比活性」というクレーム文言が、「 […]
【論稿】商標権と属地主義(田村善之、パテント誌2023年12月号)
【論稿】商標権と属地主義(田村善之、パテント誌2023年12月号) 出所識別機能を保証する登録商標制度の趣旨 ⇒インターネット上の使用の場合、有意な程度に需要者が存在する地の商標法を適用すべき。 *サーバ所在地は、結論に […]
【論稿】グルタミン酸ナトリウム事件/東京地判令2・9・24(平28ワ25436)(平井祐希、パテント2021年9月号)
【論稿】グルタミン酸ナトリウム事件/東京地判令2・9・24(平28ワ25436)(平井祐希、パテント2021年9月号) 国外で外国子会社が譲渡も、日本向けであった事情から「譲渡の申出」成立 ⇒損害論では、外国子会社の利益 […]
【不競法2条1項3号】令和3年(ワ)25324<柴田>⇒形態が実質的に同一。形態模倣を認めた!!
【不競法2条1項3号】令和3年(ワ)25324<柴田> ⇒形態が実質的に同一であるとして、形態模倣を認めた!! 原告商品17800~19800円 被告商品1980~3980円 形状は、ほぼ同一。 背面のファスナー及びホッ […]
東京地判平成30年(ワ)28931【レーザ加工装置】<柴田>⇒102条2項適用なし、1項適用あり
東京地判平成30年(ワ)28931【レーザ加工装置】<柴田> *被疑侵害者が、原告製品(SD装置)の一部に相当する製品(SDエンジン)を製造販売していた。 ⇒102条2項適用なし ⇒102条1項適用あり ★必ず1項も選択 […]
【不競法2条1項1号/刑事】名古屋地判令和4年12月16日<市松模様(鬼滅の刃)>
【不競法2条1項1号/刑事】名古屋地判令和4年12月16日<市松模様(鬼滅の刃)> 「4種類以上組み合わせる場合には無数の選択肢が存在するところ…類似した模様…を選択すること自体…作品を知った上で意図的に選択しなければま […]
平成25年(行ケ)10089【2室容器入り経静脈用総合栄養輸液製剤】<清水節>
平成25年(行ケ)10089【2室容器入り経静脈用総合栄養輸液製剤】<清水節> *高圧蒸気滅菌の適用でビタミン類の分解を招く ⇒阻害事由あり ⇒進歩性○ ビタミンの種類ごとに分解される量は異なるから,ビタミンの種類ごとに […]
【パブリシティ権】東京地判令和5年(ワ)70056<中島> ※パブリシティ権侵害成立
【パブリシティ権】東京地判令和5年(ワ)70056<中島> パブリシティ権侵害成立 「日本一稼いだ伝説のキャバクラ嬢として、世の中に広く認知されている…原告名称又は原告肖像には…商品の販売等を促進する顧客吸引力がある」 […]
【商標】令和5年(行ケ)10141「知財実務オンライン」<宮坂> ⇒識別力×
【商標】令和5年(行ケ)10141「知財実務オンライン」<宮坂> 9類、41類、45類⇒識別力× <出願人の主張> ①4万人超の知財関係者が不使用 ②商品役務の特徴を間接的に表示するだけ ③造語 ④審決が挙げる使用例も出 […]
令和3年(行ケ)10133【回転子積層鉄心の製造方法】<本多>
令和3年(行ケ)10133【回転子積層鉄心の製造方法】<本多> *原出願明細書中で深く検討されても、本件発明において『必須』でないと判断された。 ⇒新規事項追加ではない。 「…最初の親出願の明細書中、発明が解決しようとす […]
【特許】『新規事項追加』 について、裁判例を網羅的に説明しました。
【特許】『新規事項追加』 新規事項追加について、裁判例を網羅的に説明しました。 2024年4月10日「知財LAB」のミニレクチャーを編集したものです。 プレゼン資料は、概要欄のリンクから取得して下さい。 https:// […]
【意匠】東京地判令和4年(ワ)17015【スチーム調理用蓋付きトレー】<柴田>
【意匠】東京地判令和4年(ワ)17015【スチーム調理用蓋付きトレー】<柴田> 「円形ドーム状を前提とする蓋部の各部位における曲率等の具体的な形状、蓋部の頂上に取手部が存在することを前提とする、取手部の具体的な形状等の具 […]
【商標】令和5年(行ケ)10030「くるんっと前髪カーラー」<清水響> ⇒識別力×(商標法3条1項3号該当)
(判旨抜粋) 「前髪」の語の直前に置かれた本件商標の構成中の「くるんっと」の語は、…通常、「(前髪が)丸く曲がった様子」を示すものとして、本件需要者等に認識される。 https://www.courts.go.jp/ap […]
【不競法】大阪高判令和4年(ネ)2081<森崎> 需要者が棒うき、円錐うき等の種類を商品形態で見分けるとしても、微細な商品形態の差に依拠して商品選択しない「うき」の商品形態に「特別顕著性」があるといえるためには、「他のう […]
【意匠】令和5年(行ケ)10066<宮坂> 「瓦」事件 ⇒ 類似(新規性×)
【意匠】令和5年(行ケ)10066<宮坂>「瓦」事件 ⇒類似(新規性×) 「…最終的には施主の満足を得させる施工後の外観が最も重視されるものと考えられる。そうすると、瓦を葺いた施工後の状態から看取できない構成態様が意匠の […]
【統計】特許の無効審判、異議の件数推移 ~無効(一部含む)審決は20%弱
【統計】特許の無効審判、異議の件数推移 2018年以降、無効審判は80件程度 無効(一部含む)審決は20%弱 取り下げが30%以上 ⇒侵害訴訟絡みだけが残り、和解とともに取り下げられている。 異議は平均1200件 取消決 […]
令和4年(行ケ)10082【PIVKA-IIに関する抗体】<東海林> ⇒明確性要件〇
令和4年(行ケ)10082【PIVKA-IIに関する抗体】<東海林> ⇒明確性要件〇 (サポート要件、実施可能要件、進歩性、拡大先願も全て〇) 「PIVKA-IIを特異的に認識して結合」するとは、結合性タンパク質が、PI […]
東京地判令和2年(ワ)8642【PCSK9】 (特許権者の主張) 出願日当時にEGFaミミック抗体を取得できなかったが、出願時に存在しなかった課題の解決手段を提供することまでは求められていない。 (判決) 「将来解決すべ […]
令和3年(ネ)10061 ヒラノテクシード、PI v. カネカ⇒訴えの利益なし(不存在確認訴訟)
令和3年(ネ)10061<東海林> ヒラノテクシード、PI v. カネカ 「本件実施許諾契約の範囲内にあるのは、一審原告による機械装置の製造販売のみ」 ⇒許諾を受けて販売した装置により製造した樹脂フィルムに対する、特許権 […]
『先使用権 – 大激論』(田村、井関、髙部、佐藤、梶並、森田)
『先使用権 – 大激論』(田村、井関、髙部、佐藤、梶並、森田、別冊パテント2024) 森田弁理士以外(P89)は、特許法79条の「その発明」を、公然実施「発明」と異なって解釈していると思われる。 ⇒特許法上の […]
【米国】K-Fee System v. Nespresso(CAFC, 2023.12)
【米国】K-Fee System v. Nespresso(CAFC, 2023.12) <争点>“bar code”というクレーム文言が“bit code”でよいか? 原審は対応EP特許に対する特許権者の主張を根拠に限 […]
東京地判平成29年(ワ)22010<山田>=控訴審R2(ネ)10038<大鷹>【…空調服】
東京地判平成29年(ワ)22010<山田>=控訴審R2(ネ)10038<大鷹>【…空調服】 <間接侵害>のみ要件○ 「ハーネス型安全帯を全く利用しない使用形態は,経済的,商業的,実用的な用途として想定されていない」 <先 […]
【論稿】民法不法行為による不正競争の補完性(2023、上野達弘教授)
【論稿】民法不法行為による不正競争の補完性(2023、上野達弘教授) 北朝鮮最判以降、知財法で保護されない場合に不法行為を認めた裁判例はない。 ⇒商品形態模倣、ドメイン、限定提供データ等、法的保護を要する場合について、立 […]
【論稿】混同の判断における類似性の程度(2023、佐藤俊司)
【論稿】混同の判断における類似性の程度(2023、佐藤俊司) 商標法4条1項10号、11号、15号の対比表は超有用!! 欧米のポラロイドテスト、デュポンテストも要確認!! 15号(商標非類似だが混同)が適用されるケースの […]
【不競法】東京地判令和4年(ワ)4104<中島> 「商品等表示」に該当しない!
【不競法】東京地判令和4年(ワ)4104<中島> 独占的に20年以上販売したガスバルブ 本件事情では形状に着目して取引されない。 ⇒「商品等表示」に該当しない! 二次的意味(secondary […]
【不競法】主要事案※平成30年~令和2年<経産省> ※一覧表が秀逸です!!
【不競法】主要事案※平成30年~令和2年<経産省> ※一覧表が秀逸です!! 周知表示混同惹起行為 (民事) 著名表示冒用行為 (民事) 形態模倣品提供行為 (民事) 営業秘密侵害行為 (民事)(刑事) 技術的 […]
【意匠】令和5年(行ケ)10008(東海林) *共同出願違反(原告従業員の創作者性)否定
【意匠】令和5年(行ケ)10008(東海林) *共同出願違反(原告従業員の創作者性)否定 「意匠の創作者…といえるためには、当該意匠における美観の創作行為に現実に加担したこと、すなわち、美観の創作行為、とりわけ従前の意匠 […]
【論稿】商品形態と機能性(2023、宮脇正晴教授) <米国>機能上有利な点がないのにあえて特定の形態にしたことは、機能性を否定する有力な事情として考慮される。 特許がある場合は、原告形態と非類似で充足する選択肢が確保され […]
大阪地判平成29年(ワ)1390【ランプ】 *数値限定発明につき先使用権を認めた。
大阪地判平成29年(ワ)1390【ランプ】 *数値限定発明につき先使用権を認めた。 経時変化なし。 403W発明は、y=15.7mm,x=11.7mmであり,y=1.34xとの構成を有する。 ⇒機能を維持したまま,本件各 […]
【論稿】判例から見た先使用権(髙部眞規子) 平成29年(ネ)10090<高部裁判長> ⇒(水分含量に係る)数値が技術的意義を有するものと先使用者が認識している必要があるとする判例評釈もあるが、同判決は、認識まで要求したつ […]
平成30年(行ケ)10100【経皮吸収製剤】<鶴岡> *発明の詳細な説明の誤記の訂正を認めた。
平成30年(行ケ)10100【経皮吸収製剤】<鶴岡> *発明の詳細な説明の誤記の訂正を認めた。(クレーム文言より若干緩いか?) 「皮内」と「皮膚内」が別の概念を持つ医学用語であると認めるに足りる証拠は存在しないし,…訂正 […]
令和4年(行ケ)10112【有料自動機の制御システム】<本多>
令和4年(行ケ)10112【有料自動機の制御システム】<本多> 「…ができていれば課題を解決し得るものであるから、課題解決手段…の細部である、入力される信号の種類や判断方法といった個別要素は、当初明細書等において当該構成 […]
令和4年(行ケ)10081【ゴルフクラブ用シャフト】<本多>
令和4年(行ケ)10081【ゴルフクラブ用シャフト】<本多> トルク バイアス層の重量比 スレート層の重量比 細径側バイアス層の重量比 の上限及び下限(計8個)をバラバラに検討して、「出願日当時の当業者が本件課題を解決で […]
令和3年(行ケ)10033【内装用短尺コーナー材による施工方法】<菅野> クレームの誤記訂正OK
令和3年(行ケ)10033【内装用短尺コーナー材による施工方法】<菅野> *クレーム文言の、誤記の訂正を認めた 本件訂正前は…同じ段階について「接合」と「接続」の2つの用語が用いられていたのであるから,本件訂正は用語の統 […]
【審判実務者研究会2023】(商標)「商標法3条1項3号 識別力」「結合商標の類否判断」
【審判実務者研究会2023】事例6(商標)「商標法3条1項3号 識別力」 「将来を含め」役務の質を表示したものと一般に認識されるものであれば、識別力× 例えば、需要者の一部が共通する他の商品・役務分野で特定の品質表示とし […]
【審判実務者研究会2023】(意匠)「物品」「創作容易性判断における当業者の知識と資料の範囲
【審判実務者研究会2023】事例5(意匠)「意匠に係る物品」の認定 「意匠に係る物品」の類比判断においては、用途・機能の共通性に基づき形態が類似する可能性があれば、広く認めてよい。 意匠法24条2項の「需要者」は、物品で […]
【審判実務者研究会2023】(電気)ソフトウェア関連発明の進歩性
【審判実務者研究会2023】事例4(電気) 「ソフトウェア関連発明の進歩性、特に情報や情報処理の機能的に表現された特徴に着目して」 ソフトウェア分野では、警告状送付事案が多く、抽象的なクレームによる警告でもデューデリジェ […]
【審判実務者研究会2023】(化学2)「サポート要件」「用途発明の新規性」
【審判実務者研究会2023】事例3(化学2)「サポート要件」 数値限定発明についても、サポート要件の基本的な考え方は数値減発明以外の発明と同じであり(偏光フィルム)大合議の判断基準が適用されることについては、参加者に異議 […]
【審判実務者研究会2023】(化学1)「新規事項」「食品分野のパラメータ発明におけるサポート要件
【審判実務者研究会2023】事例2(化学1) 「新規事項」 新規性を確保する場合に限らず、自由に「除くクレーム」を活用できている現状に、新規事項から制限することは難しい。 ⇒除いた後の発明が全体として共通の効果を奏し、課 […]
【審判実務者研究会2023】(機械)「数値限定発明の進歩性」(高石が参加した部会)
【審判実務者研究会2023】事例1(機械)「数値限定発明の進歩性」(高石が参加した部会) ①数値限定の技術的意義(本願発明における課題に対する課題解決手段としての作用効果)が低い場合は、(設計事項等として)進歩性が否定さ […]
【商標】東京地判令和4年(ワ)19876<杉浦> 「現代の理論」事件
【商標】東京地判令和4年(ワ)19876<杉浦> 「現代の理論」事件 商標登録出願がされた平成28年当時、雑誌その他の出版物につき、同一人が同一内容の出版物を紙媒体及び電子版として出版することが広く行われていた。 ⇒「 […]
【商標】東京地判令和3年(ワ)13895<鶴岡> 商標法4条1項1号違反なし 「本件商標及びスイスの国旗は、幅広の十字を内部に有するという点において共通するものの、スイスの国旗は、正方形であって白色の外縁部分がなく、内部 […]
【商標】東京地判令和3年(ワ)22287<杉浦> 『バーキン、ケリー』商標
【商標】東京地判令和3年(ワ)22287<杉浦> 『バーキン、ケリー』商標 「中古市場で…相当低廉な価格で販売されているものもあること…、…購入者が刻印の有無やファスナーポケットの有無を必ず確認した上で購入し…ないこと等 […]
【商標】令和5年(行ケ)10067<本多> 5252byO!Oi
【商標】令和5年(行ケ)10067<本多> 本件商標 5252byO!Oi ⇒O!Oiが要部 引用商標OIOI(マルイ) 「称呼について相応に類似し、外観において互いに相紛らわしい本件要部…本件商標の各指定商品に使用され […]
令和5年(ネ)10041【トレーニング 器具】<菅野> *副引用発明の一部のみを取り出して、主引用発明に適用する動機付けなし 「…バー10のみ…が独立した引用発明であると認定することはできず、バー10のみならず重り支持部 […]
大阪地判令和3年(ワ)10032【チップ型ヒューズ】<武宮>
大阪地判令和3年(ワ)10032【チップ型ヒューズ】<武宮> *実験合戦となり、同一の作用効果が認められなかった。 ⇒均等論第2要件× 被告製品の「密閉された空間」と本件発明の「消弧材部」の各作用効果の対比自体を行うもの […]
令和3年(行ケ)10082【電気絶縁ケーブル】<東海林> *課題は共通するが、引用発明が別の手段で課題を解決済み。 ⇒更に副引例を組み合わせる動機付けなし =H19(行ケ)10238 =H24(行ケ)10328 =H28 […]
東京地判令和2年(ワ)27972【照明装置】<柴田> *各レンズ部の範囲を特定不能 ⇒非充足 (判旨抜粋) 特許請求の範囲及び本件明細書の記載によれば、本件各発明の拡散レンズは、それぞれについてその位置、形状が特定される […]
東京地判平成28年(ワ)37954【デジタル格納部を備えた電子番組ガイド】<沖中>
東京地判平成28年(ワ)37954【デジタル格納部を備えた電子番組ガイド】<沖中> 文言解釈で禁反言! =東京地判平成24年(ワ)16103<長谷川> 出願人が、進歩性を主張するために、引用文献と異なり「番組データが格納 […]
平成29年(ネ)10043【デジタル格納部を備えた電子番組ガイド】<森> ⇒間接侵害×
平成29年(ネ)10043【デジタル格納部を備えた電子番組ガイド】<森> ⇒間接侵害× *「不可欠」要件否定 「従来技術に見られない特徴的技術手段は,双方向テレビ番組ガイドシステムがデジタル格納デバイスを…内蔵することに […]
【商標】令和5年(行ケ)10030<大鷹> 「Scrum Master」~識別力なし(審決取消)
【商標】令和5年(行ケ)10030<大鷹> 「Scrum Master」~識別力なし(審決取消) (判旨抜粋) …使用実績の程度や周知性の有無が問題となるものではない。…アジャイルソフトウェア開発の手法の一つである「Sc […]
【商標】令和5年(行ケ)10030<清水響> 「くるんっと前髪カーラー」~識別力なし(審決取消) 「くるんと」の語は、前髪を含む毛髪について用いられるときは、通常、「(毛髪が)丸く曲がった様子」を示す語として用いられてい […]
-大阪地判令和5年1月31日・平成29年(ワ)第4178号【シュープレス用ベルト】事件<武宮裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲 (特許1:特許第3698984号の請求項1)⇒ […]
知財高判令和5(行コ)10001<宮坂>=原審・東京地判令和4年(行ウ)382<杉浦>
知財高判令和5(行コ)10001<宮坂>=原審・東京地判令和4年(行ウ)382<杉浦> *特許査定謄本送達日から30日以内(特許法44条1項2号)に分割出願したが、分割出願前に特許料を納付し、設定登録された。 ⇒「特許出 […]
【米国】Ironburg v. Valve (CAFC, 2023.4.3)
【米国】Ironburg v. Valve (CAFC, 2023.4.3) IPRエストッペル(IPRで合理的に主張し得た無効理由を、裁判所及びITCで主張できなくなること)の基準は、「熟練サーチャーレベ […]
【著作権】『TRIPP TRAPP』事件~著作物性の判断基準 東京地判令和3年(ワ)31529
【著作権】『TRIPP TRAPP』事件~著作物性の判断基準 東京地判令和3年(ワ)31529<中島> 「実用目的に係る機能と分離して、それ自体独立して美術鑑賞の対象となる創作性を備えている場合」 ⇒著作物性検討せず、非 […]
【米国】上級審でのクレーム解釈に使用する判断基準に関する連邦最高裁判決 Teva v. Sandoz(2015)
Nautilus 134 S. Ct. 2120(2014)基準に従い、当業者がクレーム上のmolecular weightがMpによるものであると合理的に明確であると考えるか否かについて、出願経過を検討した。 http […]
【米国】争点効に関する米国最高裁判決2015年3月24日(B&B Hardware v. Hargis Ind)
争点効の一般的要件を充足する限り、TTABが判断した商標の使用態様と裁判所で争われている商標の使用態様とが実質的に同一であるときは、TTAB判断に争点効が生じる。 もっとも、争点効の一般的要件を充足する事案は限定的である […]
【米国】103条の非自明性の要件を明確にするとともに、IPR請求人のReply Brief等による新たな議論の検討は不適法であるとしたCAFC判決の紹介
【米国】103条の非自明性の要件を明確にするとともに、IPR請求人のReply Brief等による新たな議論の検討は不適法であるとしたCAFC判決の紹介 「文献の組み合わせための動機付け」及び「成功の合理的期待」の両方を […]