【論稿】ドワンゴ知財高裁大合議判決(パテント誌2023年12月号、高石秀樹)
【論稿】ドワンゴ知財高裁大合議判決(パテント誌2023年12月号、高石秀樹) 「プログラムの提供」の「有体物の譲渡」への敷衍 (2)商標に関する関連裁判例 (2-1)オンラインショップのサーバが日本国外 (2-2)有体物 […]
令和5年(行ケ)10059【患者保有分項目を設けた処方箋】<東海林>人為的取り決め⇒発明該当性×
令和5年(行ケ)10059【患者保有分項目を設けた処方箋】<東海林> *人為的取り決め⇒発明該当性× (明細書中に「電子処方箋」「PC用プログラム」の記載が無かった。) (判旨抜粋) 本願発明のうち、「処方箋」の記載事項 […]
【契約/特許法73条2項】東京地判平成31年(ワ)3141<田中>
【契約/特許法73条2項】東京地判平成31年(ワ)3141<田中> 特許権は原告に帰属する、という契約文言 but被告出願後、共有にしていた。 ⇒協業終了後、持分移転請求が否定された。 (理由)協業終了で同契約も終了した […]
【特許★★】明細書に作用効果の記載が無い不純物ないし副生成物を特定した発明について、課題の記載が無いこと等を理由として、サポート要件違反とした事例。
-令和4年(ネ)第10094号「…テトラフルオロプロペンを含む組成物」<清水響裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1)※令和1年(ワ)第30991号で争われた […]
令和5年(行ケ)10014【ナビゲーション装置】<東海林> *クレーム文言を追加して、実質的変更と判断された!! 「地点候補の」との文言を加えることにより、位置情報を取得し得る「地点」についての「制限」をなくし、…発明特 […]
【論稿】限定提供データとAI(2023、林いづみ) 「…指針」令和4年5月改訂 「業として」事業の遂行/一環であればOK 「提供」意思だけでOK 「相当蓄積性」投資も考慮できる。 「(秘密として管理されているものを除く) […]
【論稿】裁判例等から見たノウハウ・営業秘密の法的保護―民事上の救済と刑事罰―(2023、外川英明)
【論稿】裁判例等から見たノウハウ・営業秘密の法的保護―民事上の救済と刑事罰―(2023、外川英明) 「技術情報」は退職者の故意による漏洩が主流。 リバースエンジニアリングが高額、長期間~非公知性は失われない。 競業会社へ […]
知財高判令和5年11月30日(令和5年(行ケ)第10063号)(宮坂昌利裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標の類否判断の方法について 商標の類否は、同一又は類似の商品又は […]
【論稿】不正競争防止法2条1項1号における「混同」と「営業上の利益」の関係性(2023、横山久芳教授)
【論稿】不正競争防止法2条1項1号における「混同」と「営業上の利益」の関係性(2023、横山久芳教授) post-sales confusion~将来の商品等の選択に不合理な影響が及ぶおそれがあれば1号の適用あり。 ex […]
【統計】特許権の侵害に関する訴訟における統計(東京地裁・大阪地裁平成26年~令和4年)
【統計】特許権の侵害に関する訴訟における統計(東京地裁・大阪地裁平成26年~令和4年) ①特許権者勝訴21%、勝訴的和解と合わせて50% ③和解は、差止め/金銭両方なしは20%だけ ④1億円以上認容判決35件 ⑤1億円以 […]
【統計資料】特許権の現存率 (注)設定登録からの年数であるため、満了は20年ではない。 設定から8年で70%、9年で64%、10年で57%、11年で45%、12年で35%となっている。 年金が徐々に高額になるため、想定ど […]
【契約(特許保証)】大阪地判令和2年(ワ)7001 本件特約「…抵触した場合には、被告の負担と責任において処理解決するものとし、原告会社には損害をかけない」 ⇒対抗主張に必要な情報を共有したから、対応義務違反なし。 ⇒取 […]
【不競法/営業秘密】大阪地判平成28年(ワ)5649 「就業規則でも対象となる秘密を特定しているわけではなく,被告P1自身も本件図面データが秘密であるとの認識を有していたとも認められず,他に…営業秘密であることを認識でき […]
【不競法/営業秘密】大阪高判平成29年(ネ)442 =大阪地判平成27年(ワ)7288 =大阪地判平成25年(ワ)12149 他に漏らしてはならない営業上の情報であると認識できた。 本来施錠されたキャビネットに保管するべ […]
【不競法/営業秘密】知財高判平成29年(ネ)10031<森>
【不競法/営業秘密】知財高判平成29年(ネ)10031<森> 「設計木型情報」~就業規則+誓約書+通常は従業員が取り扱えないように厳重管理していた。 ⇒秘密管理性〇 「取引先受託業者情報」~就業規則のみ,営業秘密の内容を […]
【不競法/営業秘密】令和1年(ネ)10044<大鷹> =東京地判平成29年(ワ)29604<山田>
【不競法/営業秘密】令和1年(ネ)10044<大鷹> =東京地判平成29年(ワ)29604<山田> 「機密保持規程に基づき,本件技術情報を含む電磁鋼板工場の全設備について…機密性が著しく高い…扱いとし,被告に対しても秘密 […]
【不競法/営業秘密】大阪地判平成28年(ワ)648 「就業規則において顧客情報の開示等を禁止する…など,規範的な管理がなされていた…加え,配置販売業者…にとっての顧客情報の重要性に鑑みれば,従業員らにとっても,それが秘密 […]
【米国】2003CAFC(324 F.3d 1322)Allergan v. Alcon
【米国】2003CAFC(324 F.3d 1322)Allergan v. Alcon 特許発明(緑内障)とは別用途(眼圧低下)のOFF-LABEL USE ⇒271(e)(2)不成立 Warner-Lambertの先 […]
【米国】2003CAFC(316 F.3d 1348) Warner v. Apotex
【米国】2003CAFC(316 F.3d 1348) Warner-Lambert v. Apotex 271(e)(2)不成立 + <傍論>特許用途のOFF-LABEL USEに2.1%(5000万ドル)使われても、 […]
【米国】1998CAFC (152 F.3d 1342) Johns Hopkins University v. Cellpro
【米国】1998CAFC (152 F.3d 1342) Johns Hopkins University v. Cellpro 医療機器の宣伝・広告で、誘引侵害成立。 ⇒特許発明を知りながら、被告機器を使えば特許発明の […]
【米国】2010CAFC (633 F.3d 1042) AstraZeneca v. Apotex
【米国】2010CAFC (633 F.3d 1042) AstraZeneca v. Apotex 誘引侵害成立!(治療方法) Cf. Takeda v. West-Ward 785 F.3d 625(CAFC 201 […]
【米国】Takeda v. West-Ward 785 F.3d 625(CAFC 2015)
【米国】Takeda v. West-Ward 785 F.3d 625(CAFC 2015) 被告が医薬品の侵害用途を知っていても、ラベルが曖昧で、必然的に医師が特許発明の用途で処方するわけではない場合には、誘引侵害の […]
【米国特許】Power Integrations v. Fairchild (CAFC 2016.12)
①米国にテクニカルサポートセンターを設置した。 ②顧客が米国販売代理店を見つけることを可能にした。 ③標準約款で米国特許の侵害に対するクレームから顧客を補償していた。 ⇒米国市場をターゲットとしたものであり、誘引侵害(米 […]
【米国特許】Power Integrations v. Fairchild 843 F.3d 1315 (CAFC 2016.12)
【米国特許】Power Integrations v. Fairchild 843 F.3d 1315 (CAFC 2016.12) 誘引侵害成立には、 ①誘因者と直接侵害者との間で意思疎通(successful com […]
【米国特許】Enplas Display v. Seoul Semiconductor 909 F.3d 398 (CAFC 2018.11)
米国外でレンズ販売 ⇒照明装置に係る米国特許の誘引侵害成立 被疑侵害者の世界市場シェアが50%であり、顧客が米国でも最終製品を販売していることを知っていた。 ⇒specific intentあり!! https://ca […]
【論稿/米国】米国における誘引侵害に関する判決の動向と実務上の留意点(知財管理11, 2023)
【論稿/米国】米国における誘引侵害に関する判決の動向と実務上の留意点(知財管理Vol.73, No.11, 2023) 誘引者と直接侵害者との間で意思疎通+積極的な行為が必要 治療方法は、必然的に医師が特許発明の用途で処 […]
【米国特許】Cleveland v. True Health 859 F.3d 1352
【米国特許】Cleveland Clinic Found v. True Health Diagonostics 859 F.3d 1352 (CAFC,2017.08) 治療方法特許 医師に検査結果をレポートした ma […]
【論稿】特許法第38条の2(鈴木守、知財管理Vol.73, No.8, 2003)
【論稿】特許法第38条の2(鈴木守、知財管理Vol.73, No.8, 2003) 平成27年改正法で導入された。 請求項が無くても、出願日を確保できる。 米国仮出願と異なり、それ自体が審査対象であり、記載要件を満たす必 […]
【米国特許】2023.9 CAFC Apple v. Corephotonics
【米国特許】2023.9 CAFC Apple v. Corephotonics クレーム文言において不定冠詞「a」が「一つ又は複数」を意味すると解釈された。(a point of view) 明細書中で複数の実施態様 […]
大阪地判平成29年(ワ)4178<武宮> 【シュープレス用ベルト】 公然実施⇒新規性×
令和5年1月31日判決大阪地判平成29年(ワ)4178<武宮>【シュープレス用ベルト】 公然実施品に含まれる硬化剤に着目できた。 ⇒新規性× 「通常の方法で分解,分析すれば知ることができた。」(平成27年(行ケ)1006 […]
【不競法/営業秘密侵害罪/刑事】名古屋地判平成29年(刑ワ)427
【不競法/営業秘密侵害罪/刑事】名古屋地判平成29年(刑ワ)427 被告人は、愛知製鋼の元従業員であり、マグネデザイン社を起業した。 ⇒無罪(検察官は控訴断念) 被告人の第三者への説明は抽象化、一般化され過ぎていて、あり […]
東京地判平成17年(ワ)1599【キー変換式ピンタンブラー錠】<市川>
東京地判平成17年(ワ)1599【キー変換式ピンタンブラー錠】<市川> *被告製品のうち25%が侵害品であるため、損害額を25%として、102条2項の損害額を計算した。 「…分離されていない被告製品の割合を25%とし…利 […]
令和5年(ネ)10030<特許権移転登録請求> ⇒原告敗訴 Aが退職後、起業した会社名義で特許出願 出願時、元会社の職務発明規定は原始取得でなかった ⇒後に職務発明規定を改訂して原始取得とし、遡及適用としたが、既に退職し […]
【商標/損害論】東京地判令和2年(ワ)23616, 23627<中島>
【商標/損害論】東京地判令和2年(ワ)23616, 23627<中島> *仮処分決定後は実施料率が2倍になった!! 「仮処分決定前は10%…同決定後は…同決定後も被告製品の販売を続けたという侵害態様の悪質性を考慮して20 […]
東京地判平成26年(ワ)7643【改修引戸装置】<東海林> *被告製品のうち2割が非侵害であるため売上額を8割として、102条2項で推定される損害額を計算した。 ⇒複数の被告製品のうち一部が特許権侵害であるときに、その割 […]
東京地判平成30年(ワ)28930【レーザ加工装置】<中島>
東京地判平成30年(ワ)28930【レーザ加工装置】<中島> 「主文… 3 被告は、原告に対し、15億0697万8762円及び別紙遅延損害金目録記載の各金員を支払え。 … 原告が10億円の担保を供するときは […]
平成25年(行ケ)10209【血管内膜の肥厚抑制剤】<清水>
平成25年(行ケ)10209【血管内膜の肥厚抑制剤】<清水> *血管内膜の肥厚抑制剤というクレームでない!! (効果のクレームアップ) ⇒人体に摂取する意味で用途発明であるが、技術的範囲は医薬品に限られないか? 「特にI […]
平成20年(行ケ)10366【胃炎治療剤】<飯村> *第2医薬用途発明の進歩性判断基準 *阻害事由を相殺する(出願後の)文献+意見書による立証!! ⇒進歩性× 「…出願後の文献,意見書においては…との見解…もあり,本件出 […]
平成15年(行ケ)405【抗ウイルス性を有する置換1,3-オキサチオラン】<佐藤>
平成15年(行ケ)405【抗ウイルス性を有する置換1,3-オキサチオラン】<佐藤> 「交叉耐性が生じる蓋然性があっても…薬剤の有効性を確認するための実験を行うことに強力な動機付けがあり…実験を行いさえすれば,交差耐性を示 […]
平成17年(行ケ)10717【…シロキサン…】<塚原> *主引例は平坦化が必須だが、副引例は平坦化に適さない。 ⇒阻害事由あり!! 「引用発明1bのオーバーコート層は,光散乱部の凹凸面を実質的に平坦化し得るものでなければ […]
平成27年(行ケ)10190【油または脂肪中の環境汚染物質の低減方法】<鶴岡>
平成27年(行ケ)10190【油または脂肪中の環境汚染物質の低減方法】<鶴岡> *引用発明の工程のうち一部を周知技術に置換すると、引用発明の3つの課題の内、2つを解決できない。 ⇒阻害事由あり!! ★特許権者としては、主 […]
【論稿/外国】EPOにおける選択発明(パテント2020 Vol.73 No.14)
【論稿/外国】EPOにおける選択発明(パテント2020 Vol.73 No.14) EPOにおいては、新規性のために,「特定の長さ」の2つ以上のリストからの選択が必要 通常,「特定の長さ」のリスト=3個以上の要素 3つ以 […]
【論稿/欧州】中間上位概念化-特殊なEPC特許手続き(パテントNo.72, No.13 クリスチャンケスター) <許可事例> T2297/16 他の技術構成と密接に関連するまたは,クリーム組成物 […]
【特許★★】引用文献中に物質名が記載されていたが、優先日当時の当業者が試行錯誤なく実施可能ではなかったとして、引用発明適格が否定された事例。⇒新規性○
-東京地判令和4年(ワ)第9716号「5-アミノレブリン酸リン酸塩」<柴田裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1) 下記一般式⑴ HOCOCH2CH2COCH2NH2・ […]
【特許★】「除くクレーム」で”進歩性”を認めた4件目の裁判例
-知財高判令和4年8月23日・令和3年(行ケ)第10151号「船舶」事件<東海林裁判長>-=令和3年(行ケ)第10150号 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1) 「船外に面する左右の側壁を有す […]
【不競法2条1項3号】東京地判平成29年(ワ)21145<佐藤>
【不競法2条1項3号】東京地判平成29年(ワ)21145<佐藤> *不競法上の「商品」の概念は無体物も含む 原告ソフトウェアは,タブレットとは別個に経済的価値を有し,独立して取引の対象となる…「商品」というこ […]
令和4年(行ケ)10125<清水響>『除くクレームと訂正要件』
令和4年(行ケ)10125【2,3-ジクロロ-1,1,1-トリフルオロプロパン,2-クロロ-1,1,1-トリフルオロプロペン,2-クロロ-1,1,1,2-テトラフルオロプロパンまたは2,3,3,3-テトラフルオロプロペン […]
【意匠】令和5年(行ケ)10001<東海林> 創作容易性否定
【意匠】令和5年(行ケ)10001<東海林> 創作容易性否定 「本件意匠の本体部の上端の形状、本体部開口端部及び本体部底面の形状並びに把手部の形状は…ありふれた手法により変更可能なものあるいは軽微な改変又は […]
平成30年(行ケ)10146【パチンコ機】<大鷹> *「所定個数の遊技球」を複数個と解釈した ⇒結論に影響なし 「本願発明(請求項2)と請求項1に係る発明とは…構成G…が異なる点で相違するだけであるから…本願発明の『所定 […]
東京地判令和4年(ワ)5905【皮下組織増加促進用組成】<柴田>
東京地判令和4年(ワ)5905【皮下組織増加促進用組成】<柴田> 複数種類の薬剤を患者に別々に投与しており、複数種類の薬剤を同時に含む製剤を製造していない ⇒文言非充足(間接侵害の主張無し) =東京地判平成23年(ワ)1 […]
令和3年(行ケ)10097【ゴルフスイングモニタリングシステム】<大鷹>
令和3年(行ケ)10097【ゴルフスイングモニタリングシステム】<大鷹> *増項補正の一般論 「補正後の新しい請求項がそれと対応関係にある補正前の特定の請求項の発明特定事項を限定するものであれば」増項補正自体はOK!! […]
【商標】平成28年(行ケ)10164 、平成29年(行ケ)10169
【商標】平成28年(行ケ)10164 本件商標:ゲンコツメンチ 引用商標:ゲンコツ ⇒非類似 分離不可能。 メンチの語はメンチカツを表す名詞としてそれほど普及していない。 【商標】平成29年(行ケ)1016 […]
知財高判令和5年7月19日(令和4年(ネ)第10063号)(東海林保裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.原告表示に係る被控訴人(原告)の著名な商品等表示該当性について 原告表示は、怪獣「ゴ […]
【商標】東京地判令和4年(ワ)18610<國分> 破産会社(オンキョー)が、使用許諾契約解約日後6ヵ月間の本件商標(Pioneer)を使用できる合意期間経過後に販売することは違法。 フレッドペリー最判は並行輸入の違法性。 […]
東京地判平成15年(ワ)19926【豆腐用凝固剤組成物】<損害論>102条1項
東京地判平成15年(ワ)19926【豆腐用凝固剤組成物】<損害論>102条1項 認容額1億5229万円 <推定覆滅事情>102条1項但書:なし ⇒豆腐用の乳化型ニガリ製品に対する需要は急速に拡大していること等の事情に照ら […]
大阪地判平成19年(ワ)13513【X線異物検査装置】<損害論>102条2項
大阪地判平成19年(ワ)13513【X線異物検査装置】<損害論>102条2項 認容額3億7150万 寄与度20%(80%覆滅) ①メンテナンス性について重要な機能であるが,付随的な機能。 ②被告がX線異物検査装置の市場で […]
東京地判平成20年(ワ)2944【ノーマルクローズ型流量制御バルブ】<損害論>102条2項
東京地判平成20年(ワ)2944【ノーマルクローズ型流量制御バルブ】<損害論>102条2項 認容額3億9620万円 寄与度40%(60%覆滅) <推定覆滅事由> 代替技術の存在~圧力式制御装置とサーマル式流量制御装置は, […]
平成22年(ネ)10091【飛灰中の…重金属固定化処理剤】<損害論>102条1項、102条3項
平成22年(ネ)10091【飛灰中の…重金属固定化処理剤】 <損害論>102条1項、102条3項 認容額18億円 販売不可事情一部期間⇒詳細不明(102条3項:第1期⇒原告製品販売前、102条1項:第2期・第3期⇒原告製 […]
平成22年(ネ)10032、平成22年(ネ)10041【ソリッドゴルフボール】損害論102条1項
平成22年(ネ)10032、平成22年(ネ)10041【ソリッドゴルフボール】<損害論>102条1項 認容額9億2152万円 寄与度50% 販売不可事情40% 102条1項但書 高品質、高性能,品質均一と高評価 ZnPC […]
【商標】令和5年(行ケ)10063<宮坂> 「VENTURE」事件~結合商標
【商標】令和5年(行ケ)10063<宮坂> 「VENTURE」事件~結合商標 「…①…②…③商標の外観等に照らし、商標全体としての構成上の一体性が希薄で、取引者、需要者がこれを分離して理解・把握し、その一部を略称等として […]
平成23年(ネ)10002【餅】<飯村> <損害論>102条2項
平成23年(ネ)10002【餅】<飯村> <損害論>102条2項 認容額8億円 寄与度15%(85%覆滅) <寄与度> ①本件発明の意義(焼餅の美観、膨化防止) ②被告製品の宣伝~「切り餅に施されたスリット」を表示して宣 […]
大阪地判平成23年(ワ)3850【軟質プラスチック容器】 <損害論>102条1項 認容額1973万 寄与度10%(90%減額) <寄与率> 本件発明の効果が発揮された件数は、極めて少数。 原告の宣伝広告においても,ピンホ […]
大阪地判平成21年(ワ)10811【回転歯ブラシの製造方法及び製造装置】 <損害論>102条1項
大阪地判平成21年(ワ)10811【回転歯ブラシの製造方法及び製造装置】 <損害論>102条1項 寄与度10%(覆滅90%) 販売不可事情80% <推定覆滅事由>102条1項但書 ①多数の小売店と取引関係 ②広告宣伝活動 […]
大阪地判平成23年(ワ)6878【着色漆喰組成物の着色安定化方法】 <損害論>102条2項
大阪地判平成23年(ワ)6878【着色漆喰組成物の着色安定化方法】 <損害論>102条2項 認容額2678万 <推定覆滅事由>60% ①競業他者の存在 ②本件発明以外の特長~被告カタログは,本件発明の含有成分やそれに伴う […]
大阪地判平成23年(ワ)15499【蓋体及びこの蓋体を備える容器】
大阪地判平成23年(ワ)15499【蓋体及びこの蓋体を備える容器】 <損害論>102条2項 認容額3257万円 寄与度15%(85%減額) 代替技術の存在~食品を収納し,加熱可能な容器は多数存在する ⇒フラップ部と蓋を一 […]
【審査基準/付属書A】新規事項追加 図面に基づく補正(8事例)549頁
【審査基準/付属書A】新規事項追加 図面に基づく補正(8事例)549頁 構成の存否、位置関係は図面から看取できやすい。 but ①図面中の溝を「ドライバー挿入用」か不明 ②接触している様子は示されているが,「水平な非押鍵 […]
【商標】令和1年(行ケ)10157『NUDE NAIL』事件<本多> <外国商標権者の代理人>
【商標】令和1年(行ケ)10157『NUDE NAIL』事件<本多> <外国商標権者の代理人> 本件期間内の納入は合計5回、1261万円。 継続的な取引関係を前提とする。 原告が商標の使用権を取得しようとした。 ⇒代理店 […]
【著作権/出版権】令和3年(ワ)13720<國分> 「被告は…別の著作物である被告表紙等を創作したものであるから、原告表紙を翻案したものといえる。… 原告表紙を『原作のまま …複製』(著作権法80条1項1号)したものとは […]
【商標】大阪高判令和3年(ネ)2608『ローラーステッカー』事件 *商標の剥離行為は非侵害
【商標】大阪高判令和3年(ネ)2608『ローラーステッカー』事件 *商標の剥離行為は商標権侵害でない 「商標を…流通過程で剥離抹消し…異なる自己の標章を付して流通させる行為は…出所を誤認混同するおそれを生ぜしめるものでは […]
【意匠/禁反言】令和3年(行ケ)10067<本多> 意匠登録出願についての拒絶理由の存否は,審査官が職権により判断すべきものであって、自白の拘束力が働くものではない。 権利設定の適否が問題となる審決取消訴訟において,禁反 […]
【不競法/営業秘密】平成26年(ワ)1397 『靴木型事件』
【不競法/営業秘密】平成26年(ワ)1397 『靴木型事件』 「靴の皮革は柔軟性を有するため,市場に出回っている革靴から,その靴の製造に用いた木型と全く同一の形状・寸法の木型を再現しその設計情報を取得…でき […]
【論稿】不正競争防止法2条1項1号における「混同」と「営業上の利益」の関係性(横山久芳教授)
【論稿】不正競争防止法2条1項1号における「混同」と「営業上の利益」の関係性(パテント2023、横山久芳教授) 「購買後の混同(post-sale confusion)」 (直接の)購買者以外の者に混同が生じることを契機 […]
【米国特許】2023.11.06CAFC<ACTELION v. MYLAN> 「pH13以上」というクレームを連邦地裁は四捨五入論で12.5~13.4と解釈した。(expert opinionに従った) ⇒ […]
【論稿】民法不法行為による不正競争の補完性(別冊パテント2023、上野達弘教授)
【論稿】民法不法行為による不正競争の補完性(別冊パテント2023、上野達弘教授) 北朝鮮最高裁判決(H23.12.8)は、著作権法上保護されない映画の利用が問題となった事案であるが、事実として、その後、著作権、不競法、意 […]
【論稿】侵害警告と不競法上の虚偽事実告知に係る裁判例(別冊パテント2023、金子敏哉教授)
【論稿】侵害警告と不競法上の虚偽事実告知に係る裁判例(別冊パテント2023、金子敏哉教授) Amazon等のプラットフォーマーへの侵害申し立て 平成28年(ワ)12829=平成30年(ネ)10068 ⇒主観的な認識の表明 […]
東京地判平成25年(ワ)33070【農産物の選別装置】<長谷川>
東京地判平成25年(ワ)33070【農産物の選別装置】<長谷川> <損害論>特許法102条2項推定覆滅~発明1:75%、発明2:95% ①被告物件は仕分区分が集積状態によって適宜変動する結果,そうでない構成と比べてオーバ […]
東京地判平成24年(ワ)12351【餅】 <損害論>特許法102条2項~非寄与度減額90%(寄与度10%)約8億円認容 <寄与率> ①本件発明の意義(焼餅の美観、膨化防止) ②被告製品の外装における宣伝~「切り餅に施され […]
令和3年(ネ)10088、令和4年(ネ)10014【情報通信ユニット】
令和3年(ネ)10088、令和4年(ネ)10014【情報通信ユニット】 <損害論>102条2項の推定覆滅~競合品の存在により、15%覆滅 ※「顧客の個別的な要望に応えた」「在庫を確保した」「保守サービス内容をウェブサイト […]
大阪地判平成29年(ワ)7384【マッサージ機】<損害論> <損害論>102条2項の推定覆滅~98%覆滅(発明2)、85%覆滅(発明3) 請求55億円,認容約27.8億円 <推定覆滅事由> ①本件発明Ⅱ及びⅢの貢献の程度 […]
【論稿】特許権侵害事例における取締役個人の特許権者 に対する損害賠償責任(三和圭二郎、杉光一成)
【論稿】特許権侵害事例における取締役個人の特許権者 に対する損害賠償責任(三和圭二郎、杉光一成)(パテント2023 Vol.76 No.5) 善管注意義務の判断要素 ①中立的な専門家の意見聴取等の調査義務 ②実施行為の停 […]
大阪地判令和4年(ワ)2695『職務発明』 会社と元従業員間の「相当の対価請求権を含む請求権が全て消滅」する対価30万円という合意が、交渉経緯から有効と判断された。 ⇒請求棄却 被告が警告書を送付したのは本件合意の2か月 […]
令和4年(行ケ)10099【レーザ加工装置】<本多> 周知技術を適用する動機付け否定 ⇒進歩性〇 「甲1の記載に触れた当業者が、…によって…品質低下を生じさせると理解するとはいえない。そうすると、甲1発明において、AF制 […]
【肖像権】令和3年(ワ)28420《本訴》<中島> 「白昼路上において…原告が警察官により片手に手錠を掛けられ、…現行犯逮捕の状況等を撮影したものである。…本件逮捕動画の内容が社会通念上受忍すべき限度を超えて原告を侮辱す […]
【商標/契約】大阪地判平成8年(ワ)6700 原告は被告の反論書の提出行為を黙認していた。 ⇒継続的契約関係において、信頼関係を破壊するような重大な契約違反行為とまでは評価することができない。 ⇒一部契約条項違反の点を取 […]
令和4年(行ケ)10111【車両ドアのベルトラインモール】<本多>
令和4年(行ケ)10111【車両ドアのベルトラインモール】<本多> 段差部が「ほぼ水平に」延びることの技術的意義について、本件明細書に記載無し。 段差部が「ほぼ水平に」に延びても「やや下方」に延びても、本件発明の作用効果 […]
令和4年(行ケ)10001【超高感度マイクロ磁気センサ】<菅野>
令和4年(行ケ)10001【超高感度マイクロ磁気センサ】<菅野> 無効審判請求人:愛知製鋼 特許権者:マグネデザイン 「自然科学的な意味で従来の技術と区別できる効果であるか…は特許要件とは関係がなく…容易に想 […]
令和3年(行ケ)10091【粘着テープ】<本多> *数値範囲が引用発明と重なれば容易想到 (判旨抜粋) 粘着部(B)の周波数1Hzで測定される動的粘弾性スペクトルに基づく損失正接のピーク温度が、本件発明1においては「-2 […]
【著作権/プロバイダ責任法】令和4年(ネ)10102 ⇒逆転開示命令
【著作権/プロバイダ責任法】令和4年(ネ)10102 ⇒逆転開示命令 「…本件特有の事情を総合勘案すると、本件ログイン1より本件ツイートに時間的に近接した本件ログイン2が存在するとの理由で…発信者情報の開 […]
※当事者とその補助参加人の代理人弁護士共通でOK 東地令和4年4月27日 被告と被告補助参加人 東地令和元年5月29日 原告と原告補助参加人 知高平成30年12月18日 被 […]
【不競法】形態模倣<損害論>令和4年(ネ)10095、10112<本多>
【不競法】形態模倣<損害論>令和4年(ネ)10095、10112<本多> 侵害論は、平成31年(ネ)10002で確定 原判決・令和2年(ワ)17626<杉浦> ⇒Y販売が全てX商品と誤認混同によるとは考え難い ⇒4割覆滅 […]
令和4年(行ケ)10061【ショベル】<菅野> 従来技術の説明に基づいて補正した。 ⇒①従来技術の構成を【発明を実施するための形態】に記載の構成が備えることを開示するものではないし、②従来技術の構成を前提とするものである […]
東地令和3年(ワ)29388【HFO-1234yf】<杉浦>R1(ワ)30991の特許の第4世代
東京地判令和3年(ワ)29388【HFO-1234yf】<杉浦> R1(ワ)30991の特許の第4世代 クレームアップした「追加の化合物」は、技術的意義の記載や示唆が原出願当初明細書にない!! ⇒不純物や副生成物が少量存 […]
【商標】大阪地判令和2年(ワ)4272「LEADERBIKES」事件
【商標】大阪地判令和2年(ワ)4272「LEADERBIKES」事件 ①登録後5年経過 ⇒商標法4条1項11号違反の無効の抗弁不可、エマックス抗弁も不可 ②旧リーダー社商品の製造元であった原告が、旧リーダー社等の破産手続 […]
令和4年(行ケ)10017【感圧転写式粘着テープ】<菅野> <明確性要件> *「紙破現象を起こし得るように構成している」というクレームアップされた効果を満たさない物は、本件発明から排除されている。 ⇒「紙破現象」の発生割 […]
令和3年(行ケ)10090【噴射製品および噴射方法】<大鷹>
令和3年(行ケ)10090【噴射製品および噴射方法】<大鷹> *公然実施品に目的が表れていなくても、物の効果が客観的に把握できれば一致点である。⇒進歩性× 公然実施品の「水」が本件発明の「揮発抑制成分」に該当するかは、噴 […]
防護標章の登録要件としての「需要者の間に広く認識された商標」の意義につき判断した知財高裁判決
【商標/論稿】防護標章の登録要件としての「需要者の間に広く認識された商標」の意義につき判断した知財高裁判決(特許研究2011/3、宮脇正晴) 平成21年(行ケ)10189は、商品・役務が非類似でも出所の混同を来たす程の強 […]
大阪地判令和2年(ワ)3473【照明器具】<松阿彌> <損害論>102条2項の推定覆滅~8割覆滅
大阪地判令和2年(ワ)3473【照明器具】<松阿彌> <損害論>102条2項の推定覆滅~8割覆滅 <推定覆滅事由> ①本件意義1=外装部の変形及び破損防止は、製品として当然に担保されるべき機能及び要素である。 ⇒材質、ブ […]
【商標】東京地判令和3年(ワ)33526<杉浦> 本件商標 バレないふたえ 被告標章 バレナイ二重 「二重瞼を形成していることが他人に容易に露顕しない…という被告商品の効能等の説明ないしそのような効能等のキャ […]
【商標】令和4年(行ケ)10119<本多> 「 CLEAR」事件
【商標】令和4年(行ケ)10119<本多> 「 CLEAR」事件 本願商標 図柄+GINZA CLEAR 引用商標 Clear,等 本願商標の「CLEAR」の文字部分は出所識別標識が強いが、図形部分及び「GINZA」の文 […]
【商標】令和5年(行ケ)10005<大鷹> 「KAZE」事件
【商標】令和5年(行ケ)10005<大鷹> 「KAZE」事件 本願商標 KAZE(図柄化) 引用商標 KAZE 「KAZE」の「A」をデザイン化した部分のみが出所識別標識として強く支配的な印象を与えない。 「カゼ」の称呼 […]