【不競法2条1項1号】令和5年(ネ)10048<宮坂>『ドクターマーチン』事件 *特別顕著性あり
【不競法2条1項1号】令和5年(ネ)10048<宮坂>『ドクターマーチン』事件 *特別顕著性あり⇒権利者勝訴 Cf.令和5年(行ケ)10003<本多>は、イエローステッチの位置商標につき、同じ位置にイエローステッチを有す […]
【商標】知財高判平成21年(行ケ)10075<中野>太極柔力球事件~識別性×、4条1項16号×
【商標】知財高判平成21年(行ケ)10075<中野> 登録商標「太極柔力球」 「太極柔力球の興行の企画・運営又は開催」・「太極柔力球のための運動施設の提供」・「太極柔力球のための娯楽施設の提供 […]
【商標】令和5年(ネ)10011「バレナイ二重」事件<清水響> ⇒非類似+商標的使用でない
【商標】令和5年(ネ)10011「バレナイ二重」事件<清水響> 原告商標(2段書き) 「バレない ふたえ」 被告標章(2段書き 「バレナイ 二重」 ⇒非類似+商標的使用でない(商 […]
【商標】令和5年(行ケ)10067<本多>⇒登録商標のうち「O!O!」部分を、引用商標と比較した
【商標】令和5年(行ケ)10067<本多> 結合商標の分離・要部観察 ⇒登録商標のうち「O!O!」部分を、引用商標と比較して、類似(商標法4条1項11号)と判断した。(維持審決取消) 登録商標「5252by […]
【商標】令和5年(行ケ)10079<清水響>「地球グミ」事件 ⇒商標法4条1項10号違反
【商標】令和5年(行ケ)10079<清水響>「地球グミ」事件 査定日までに、「地球グミ」の語が、他者の商品である「Planet Gummi」等を表示するものとして、需要者である若者を始めとするグミキャンディ […]
【商標】令和5年(行ケ)10095<宮坂> ※エルメスのオレンジボックス~商標法3条2項不該当
【商標】令和5年(行ケ)10095<宮坂> ※エルメスのオレンジボックス~商標法3条2項不該当 箱全体の橙色とその上部周囲の茶色の組合せのみからなる包装箱(通称オレンジボックス)の商標(エルメス) ⇒指定商 […]
令和4年(行ケ)10113【表示装置】<宮坂> 「最低輝度の維持制御技術と照度輝度比例構成とは、技術思想としては両立・並存する…阻害要因になるものではない」 ⇒進歩性×(拒絶審決維持) 進歩性における『阻害要因』の主張に […]
【不競法】令和5年(ネ)10012<東海林> アストラゼネカの気管支喘息用の吸入器の形態 ⇒「商品等表示」非該当は仕方ない 医療用医薬品の主たる需要者が医師及び薬剤師であり、患者行は従たる需要者であるとして「混同のおそれ […]
【契約/特許保証】令和5年(ネ)10064<本多> 「抵触した場合には…の負担と責任」 ⇒求めに応じて、技術的知見等を提供し、情報不足で敗訴し、交渉上不利にならないように協力する積極的な義務も規定している!! *もっとも […]
<本件商標> <指定商品> 第30類「ラカンカを加味した菓子(果物,野菜,豆類又はナッツを主原料とするものを除く。),ラカンカを加味したコーヒー」他 知財高判令和6年4月24日(令和5年(行ケ)第10109 […]
東京地判令和3年(ワ)10171【折り畳み式テーブル】<國分>
東京地判令和3年(ワ)10171【折り畳み式テーブル】<國分> *「離間付勢手段」について、明細書中の対応部分においても、「2つの脚部材を相互に離間するための」付勢手段であるとされている」以上の限定はされていない。 ⇒機 […]
知財高判平成30年(ネ)10043【第Ⅸ因子/第Ⅸa因子の抗体および抗体誘導体】<森>
知財高判平成30年(ネ)10043【第Ⅸ因子/第Ⅸa因子の抗体および抗体誘導体】<森> *一部の製品が発明の数値範囲に属しても非充足とした。 機能的クレーム ⇒数値範囲で発明特定 ⇒「バイオシミラー…と先発医薬品との同一 […]
令和3年(行ケ)10091<本多>粘着テープ事件 4つのパラメータの技術的意義が明細書に記載(実験データ)不十分 ⇒進歩性× 発明の課題解決と、クレームアップされたパラメータとが相関していると、技術的意義が認められる方向 […]
【外国/論稿】EPO拡大審判部の審決(G2/21)と当該審決を踏まえた実務上の提案(ペーター、知財管理Vol.74 No.4 2024)
【外国/論稿】EPO拡大審判部の審決(G2/21)と当該審決を踏まえた実務上の提案(ペーター、知財管理Vol.74 No.4 2024) ①実験成績証明書は、その効果の根拠が出願日時未公開であったという理由だけで無視でき […]
【米国】スキニーラベルと「誘引侵害」 2024.06<CAFC>Amarin v. Hikma
【米国】スキニーラベルと「誘引侵害」2024.06<CAFC>Amarin v. Hikma Motion to Dismiss ⇒ 地裁に差戻し ジェネリック医薬品のスキニーラベルと「誘引侵害」⇒カーブアウ […]
【商標】大阪地判令和2年(ワ)7918<武宮> 出願経過で3条1項3号の拒絶理由通知書を受けて除外したロボットと同一又は類似するものに対する侵害主張は、禁反言により許されない。 本件態様では、需要者は被告標章を「ロボット […]
令和2年(行ケ)10033【油組成物からの好ましくない成分の除去】<鶴岡>
令和2年(行ケ)10033【油組成物からの好ましくない成分の除去】<鶴岡> *引用発明は別の目的であったが、同じ効果を奏することが周知だった ⇒一致点 「本件発明7…は…不純物の少なくとも一部を油から分離させて除去し得る […]
【パブリシティ権】東京地判令和5年(ワ)3171<中島> 所属タレントを紹介するHPで、所属する事実を示し、人物情報を補足するために、本件写真を使用した。 ⇒商品等として使用されず、商品等の差別化を図るものでもなく、商品 […]
【特許行政年次報告書2024年版】 特許の『分割出願』急増!! ⇒出願数30万件回復!!
【特許行政年次報告書2024年版】 特許の『分割出願』急増!! これはバブルではない。実体経済。 ⇒出願数30万件回復!! 2014年-27878件 2015年-28242件 2016年-29717件 2017年-275 […]
大阪地判平成30年(ワ)10590【下肢用衣料】 *「付近」の解釈~明細書の記載及び技術常識から、一定の広がりが認められた。 「腸骨棘点付近」とは、上前腸骨棘を中心としつつ、下前腸骨棘付近をも含み、下前腸骨棘付近から外れ […]
東京地判令和4年(ワ)2049【包装容器】<杉浦> *辞書的意味+明細書の記載から「前記底部を形成する底面片」は筒状の包装容器の下側を塞ぐ部材を意味すると限定的に解釈された。 原告は底部の形状保持機能を考慮すべきと主張し […]
令和4年(ネ)10107【…電気プローブユニット】<本多> 特許権者は、「摺動」とは、一瞬も離れずに接触した状態で動くことまで意味しないと主張したが、発明の意義から、連続して一対のプランジャの一方と接触して電気的に導通可 […]
令和4年(ネ)10113【コンプレッションサポーター】<宮坂>
令和4年(ネ)10113【コンプレッションサポーター】<宮坂> 原審・東京地判令和3年(ワ)11507と異なり、 「樹脂より成る」とのクレーム文言は、明細書の記載、一般常識によれば「合成樹脂」であると解され、「合成繊維」 […]
東京地判令和2年(ワ)25892【喫煙物品】<柴田> 広辞苑から、「篏合端部」は「一定の形状を有するもので、二つの嵌合端部は、それぞれが相補形状を有して、その形状によって互いにほとんど隙間なくはまり合うものをいう」と解さ […]
東京地判令和2年(ワ)25891<柴田> =令和5年(ネ)10015 【…フィルタ付シガレット】
東京地判令和2年(ワ)25891<柴田> =令和5年(ネ)10015<清水響> 【…フィルタ付シガレット】 *特許請求の範囲が改行されていないこと、「前記」の文言の有無によりクレーム文言解釈。 ⇒主流煙がマウス端に至るま […]
東京地判令和5年(ワ)70102【半発酵茶葉】<中島> 「茎が取り除かれた」のクレーム文言解釈 ⇒実施例は全て茎を含まず、茎を含む示唆もない ⇒「茎を含まない」と解釈される ⇒非充足 ※実施例限定論はダメだが、『全ての実 […]
令和3年(ネ)10084【印刷された再帰反射シート】<宮坂>
令和3年(ネ)10084【印刷された再帰反射シート】<宮坂> *サポート要件に課題解決に影響する条件網羅は要求されない。 ⇒サポート要件〇 *控訴審から開始した進歩性欠如の主張①②が、時機後れ却下された!!(※判決文から […]
令和4年(ネ)10055【特定加熱食肉製品】<東海林>*特定の測定方式を用いると認識できた。
令和4年(ネ)10055【特定加熱食肉製品】<東海林> *明細書に記載無いが2種類の測定方式のうち片方を用いると認識できた。 ⇒数値限定を充足!! 「当業者は、SCI方式は包材の光沢により強い影響を受け…てしまう…ので… […]
大阪地判令和3年(ワ)10586【旨み成分と栄養成分を保持した無洗米】
大阪地判令和3年(ワ)10586【旨み成分と栄養成分を保持した無洗米】 「米は自然物であるから、同一の品種であっても、生育環境が異なれば、米粒…に個体差が生じる…、同一条件で搗精をしたとしても、米粒ごとに搗精の程度が異な […]
東京地判令和3年(ワ)18262【女性用衣料】<國分> *広辞苑第6版には、「ともに」という用語の意味は、①「ひとつになって。いっしょに。相連れて。同じく。」と、②「同時に。」の二つが記載されている。 ⇒被告(被疑侵害者 […]
【特許★★】引用文献に物質名が記載されていたが、優先日当時の当業者が試行錯誤なく製造・入手可能でなかったとして、引用発明適格性が否定された事案。新規性・進歩性○
-知財高判令和4年(行ケ)第10097号「アミノシラン」事件<本多裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(請求項1) 以下の式により示されるアミノシラン。 【化1】 & […]
東京地判令和2年(ワ)29523【凹凸素材の遮熱構造】<國分> *実質的な窓口⇒幇助成立
東京地判令和2年(ワ)29523【凹凸素材の遮熱構造】<國分> *実質的な窓口⇒幇助成立 「AAは、自社のウェブサイトに遮熱シートの施工例を掲載し、BBからの本件工事の施工の申込みを誘引した…。…AAの担当者は…被告から […]
東京地判令和3年(ワ)26762<國分> ⇒『冒認』否定 研究部長であり、月報に原告の印が押されていた。 ⇒本件発明に係る報告内容を把握し得る立場にあったが、複数の含有物を異なる割合で混合する発明であるから、月報を一瞥し […]
令和5年(行ケ)10011【携帯端末の遠隔操作用デバイス】<宮坂> *除くクレームで進歩性×
令和5年(行ケ)10011【携帯端末の遠隔操作用デバイス】<宮坂> *除くクレームで進歩性× 「携帯端末に表示されている映像(カメラにより撮影された映像を除く)」と補正した。 ⇒引用文献中の独立請求項に記載された事項を『 […]
【不競法/品質等誤認惹起行為】東京地判令和4年(ワ)14148<杉浦>
【不競法/品質等誤認惹起行為】東京地判令和4年(ワ)14148<杉浦> ヘアドライヤー「髪の潤い1.9倍」等の広告 ⇒原告実験1~5は信頼性に疑義あり ⇒請求棄却 具体的態様の明示義務(6条)は「濫用的・探索的な提訴等を […]
令和5年(行ケ)10024【経皮的分析物センサを適用するためのアプリケータ】<清水響>
令和5年(行ケ)10024【経皮的分析物センサを適用するためのアプリケータ】<清水響> *明細書に記載無くても、証拠上、水蒸気透過率は1時間又は1日単位の何れかである。 ⇒単位に「/24h」と付記して、1日単位の水蒸気透 […]
令和4年(行ケ)10052【水分制御装置】<菅野> ⇒手続違背なし
令和4年(行ケ)10052【水分制御装置】<菅野> ⇒手続違背なし 本件審決は、拒絶査定で認定された技術的事項を甲2文献等から技術常識として確定し、引用発明と技術常識に基づいて容易想到とした。 ⇒拒絶査定と同 […]
【論稿】不正競争防止法2条1項21号 (虚偽事実告知流布行為)適用に係る 学説と裁判例の最新動向
【論稿】不正競争防止法2条1項21号 (虚偽事実告知流布行為)適用に係る 学説と裁判例の最新動向(パテント2023 No.76 No.5、2023)(妹尾恵里) <判決に影響を与える要素> 専門家意見書 告知後の係争 競 […]
令和5年(ネ)10026【シュープレス用ベルト】<宮坂> (原審・大地平成29年(ワ)4178)
令和5年(ネ)10026【シュープレス用ベルト】<宮坂> (原審・大地平成29年(ワ)4178) 控訴人は、排水溝の『全長にわたって』Raが2.0μm以下は非現実的と主張するが、特許請求の範囲には、一部は2.0μmを超え […]
大阪地判平成15年(ワ)10959【Al系スパッタリング用ターゲット材】<山田>
大阪地判平成15年(ワ)10959【Al系スパッタリング用ターゲット材】<山田> あるターゲット材が数値限定を充足するか否かを判断するために、均一であるならば、対象製品の一部の組織、一部の物、端材を観察すれば充足立証OK […]
令和4年(行ケ)10110【鋼管矢板式係船岸】<宮坂> *数式の容易想到性を問題とした
令和4年(行ケ)10110【鋼管矢板式係船岸】<宮坂> *数式の容易想到性を問題とした ⇒進歩性〇 「甲1…ρの式に係る構成…が理論的にあり得ることを示すにとどまる…ρの式を導出…が容易…と認められない…、数値限定発明で […]
【米国/商標】最高裁判所No.12-761 POM v. COCA-COLA2014年6月12日
【米国/商標】最高裁判所No.12-761 POM v. COCA-COLA(2014年6月12日) ランハム法に基づく虚偽広告の訴えはFDCA(連邦食品・医薬品・化粧品法)、FDA(米国食品医薬局法)によって阻まれない […]
令和5年(行ケ)10054【保護部材】<東海林> 公然実施発明の前提と異なる⇒進歩性○
令和5年(行ケ)10054【保護部材】<東海林> 公然実施発明(甲8)の『前提』と異なって、「保護部材にグリップ部を設けることは全く想定されていない」 ⇒進歩性〇 +公然実施品製造メーカの社長陳述書も、パンフレットから理 […]
令和5年(行ケ)10046【角栓除去用液状クレンジング剤】<宮坂>
令和5年(行ケ)10046【角栓除去用液状クレンジング剤】<宮坂> *進歩性判断において、除くクレームと、積極的な数値限定を同視した。 Cf.令和4年(行ケ)10125・新規事項追加 *「0~10体積%であるものを除く」 […]
【特許★】引用文献における実施例から一部の構成を抜き出して引用発明とできず、当該一部の構成以外の構成を捨象することも容易想到でないとして、進歩性が認められた事案
-知財高判令和5年(行ケ)第10040号「トレーニング器具」<清水響>- =知財高判令和5年(ネ)第10041号<清水響>(原審・大阪地判令和4年(ワ)第3847号) ◆判決本文 【本判決の要 […]
【特許★】「不可欠」要件及び「生産に用いる物」要件を否定して、間接侵害不成立とした事案
-平成29年(ネ)第10043号「デジタル格納部を備えた電子番組ガイド」事件<森裁判長>- (原審・東京地判平成28年(ワ)第37954号) ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許 […]
令和5年(ネ)10071【チップ型ヒューズ】<宮坂> ⇒均等論×
令和5年(ネ)10071【チップ型ヒューズ】<宮坂> ⇒均等論×(原審・大阪地判令和3年(ワ)10032と同じ) 「乙1発明に乙3発明の『ヒューズエレメント部と外部電極を一体の金属で形成する』構成を適用する動機付けは十分 […]
令和4年(行ケ)10127【セレコキシブ】<宮坂>(二次判決)訂正によりサポート要件〇。明確性×
令和4年(行ケ)10127【セレコキシブ】<宮坂>(二次判決) *訂正によりサポート要件〇。明確性× 「技術常識を適用しようとしても、いかなる特性に着目して…判断すればよいのかといった手掛かりさえない…」不可能・非実際的 […]
【特許/職務発明】令和5年(ネ)10090<清水響> ⇒(共同)発明者性×
【特許/職務発明】令和5年(ネ)10090<清水響> 従来技術にみられた部分に貢献しただけ。 ⇒(共同)発明者性×<原判決は〇> OD錠化に関して瀬踏み実験を行ったが、制御放出微粒子等及びこれらを配合したOD 錠の各成分 […]
令和5年(行ケ)10020【鋼管杭式桟橋】<本多> *明細書中には特定の条件の実施例のみが記載されていたが、本件発明の解決課題から、「当業者は…他の条件を加味した上で、適宜上記技術的思想を取り入れ、本件各発明の課題を解決 […]
『ドクターマーチンの黄色のスティッチ』【商標】R5行ケ10003【不競法】R5ネ10048
『ドクターマーチンの黄色のスティッチ』 【商標】令和5年(行ケ)10003<本多> ⇒敗訴 位置商標は、識別性× スティッチ以外が黒色しか証拠なく、3条2項も× 【不競法】令和5年(ネ)10048<宮坂> ⇒勝訴 不競法 […]
令和5年(行ケ)10057【噴射製品】<本多> 優先権1明細書の請求項に記載があったが実施例は無かった化合物につき、優先権2出願時に実施例追加した。 ⇒優先権1の優先権主張OK 優先権1明細書中に、明細書1の実施例記載の […]
【特許★】4つの数値限定の上限及び下限を其々個別に発明の課題を解決しないと、8つの項目を立ててバラバラに判断して、サポート要件を否定した事案
-知財高判令和4年(行ケ)10081【ゴルフクラブ用シャフト】事件<本多裁判長>- ◆判決本文 【本判決の要旨、若干の考察】 1.特許請求の範囲(訂正後の請求項1) 複数の炭素繊維強化樹脂層で […]
【不競法】令和4年(ワ)14148<杉浦> ⇒具体的態様の明示義務違反なし
【不競法】令和4年(ワ)14148<杉浦> ⇒具体的態様の明示義務違反なし 「…具体的態様の明示を求め得るためには、濫用的・探索的な提訴等を抑止する観点から、当該事案の性質・内容等を踏まえつつ、提訴等を一応合理的といい […]
大阪地判令和4年(ワ)9521【熱可塑性樹脂組成物】数値限定~四捨五入論×、均等×
大阪地判令和4年(ワ)9521【熱可塑性樹脂組成物】 *四捨五入が認められず非充足。均等も× <四捨五入論> 「有効成分は…小数点以下あるいは整数値でも10の位、100の位とするかは、分野や使用目的によってまちまちである […]
東京地判平成25年(ワ)21383<嶋末>必須宣言特許権利行使、権利濫用、虚偽事実告知
東京地判平成25年(ワ)21383<嶋末> 必須宣言特許で相手方顧客に対し「差止請求権を有する」旨の告知 相手方とライセンス条件で長期間隔絶していたが、ライセンスを受ける意思は否定されず、差止請 […]
【論稿】職務発明規定に基づき相当の利益を与える際の「不合理性の判断」について(藤田達郎、知財管理Vol.74 No.1 2024)
【論稿】職務発明規定に基づき相当の利益を与える際の「不合理性の判断」について(藤田達郎、知財管理Vol.74 No.1 2024) 平成25年(ワ)6158は、「協議の状況」「開示の状況」「意見聴取」の不備 […]
【特許】特許権の共有と単独での(非独占)実施許諾(各国比較)
【特許】特許権の共有と単独での(非独占)実施許諾(各国比較) <日本> 自由に実施許諾× <ドイツ> 過半数の同意があればOK <米国> 自由に実施許諾〇 条文なし。 共有者間で別段の合意があれば単独で実施許諾不可。 < […]
【論稿】[インド]特許付与前の補正に関する前向きな判決(山口晶子、知財管理2024)
【論稿】[インド]特許付与前の補正に関する前向きな判決(山口晶子、知財管理Vol.74 No.1 2024) NIPPON事件<デリー高裁> PBPを方法に変更する補正が,「補正前の明細書のクレームの範囲内」とされた。 […]
【論稿】不正競争防止法上の諸要件立証のための需要者アンケート(2023、井上由里子)
【論稿】不正競争防止法上の諸要件立証のための需要者アンケート(2023、井上由里子) 「わからない」の選択肢を設けるなど推測による回答を抑制する措置が必要である。 周知性、混同のおそれ、普通名称化について、それぞれ複数の […]
【論稿】全世界同時公開による先行技術及び時差の関係と、グレースピリオド(パテント誌2023年12月号,ジャニス・ローガン等)
【論稿】全世界同時公開による先行技術及び時差の関係と、グレースピリオド(パテント誌2023年12月号,ジャニス・ローガン等) 新規性判断を「時刻」で判断するのは、日本及び韓国 日本の出願時刻を特許法186条1項の請求で確 […]
【不競法/営業秘密】大阪地判平成27年(ワ)11753 「自ら原告の顧客情報を秘密とする措置を採っていた…上,代表取締役の退任後…在任中に取得した…情報を漏洩しない旨を約している」 ⇒秘密管理性〇 「代表取締役として記憶 […]
令和4年(行ケ)10003【海生生物の付着防止方法】<菅野>
令和4年(行ケ)10003【海生生物の付着防止方法】<菅野> *副引用発明が既にした主引例の課題を達成するために主引例に組み合わせる動機付けなし 「甲5発明は、甲1発明…課題を、それ自体で解決…している…から、…甲1発明 […]
【書籍】「戦略コンサルが知らない 最強の知財経営」(林力一、渋谷高弘)『攻めのオープンな知財戦略
【書籍】「戦略コンサルが知らない 最強の知財経営」(林力一、渋谷高弘) 『攻めのオープンな知財戦略』 ①強者(技術力高)が系列外と提携、エコシステム構築 ②弱者(コスト競争力高)がクロスライセンスで事業自由化 高度経済成 […]
【米国】Arbutus v. Modernatx(CAFC、2023.04)
【米国】Arbutus v. Modernatx(CAFC、2023.04) 先行文献記載のDDM(製法)により調整した脂質組成の組成物が、本件発明の形態的特性(morphological property)を当然に有す […]
本願商標 知財高判令和6年3月11日(令和5年(行ケ)第10095号)(宮坂裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.本願商標の使用による自他商品役務識別力の獲得について 本願商標 […]
被控訴人商品 控訴人商品1 控訴人商品2 知財高判令和5年11月9日(令和5年(ネ)第10048号)(宮坂昌利裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.被控 […]
知財高判令和5年12月26日(令和5年(行ケ)第10079号)(清水響裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.引用商標の周知性について 引用標章「地球グミ」の語は、グミキャンディ「Trolli […]
【商標法★】結合商標の分離・要部観察により下記登録商標のうち「O!Oi」部分を下記引用商標と比較して、類似(商標法4条1項11号該当)と判断し、非類似(不該当)と判断した維持審決を取り消した事例
登録商標 引用商標 知財高判令和5年12月4日(令和5年(行ケ)第10067号)(本多知成裁判長) ◆判決本文 【判決要旨】 1.商標の類否判断の方法について 商標 […]
【米国】JOE v. AT&T (CAFC, 2023.4.5)
【米国】JOE v. AT&T (CAFC, 2023.4.5) “a microprocessor”は1つ又は複数 ⇒”said microprocessor”は […]
【米国】LG v. Immervison (CAFC, 2022.7.11)
【米国】LG v. Immervison (CAFC, 2022.7.11) *引例の開示が明らかな誤りを含む場合、当該開示を自明性の根拠とできない。 ⇒実施例の大きな相違に鑑みれば、表3と表5が同じデータであることは不 […]
大阪地判令和3年(ワ)4920【機能水】<武宮> *公然実施品の数値の意図は問題とされなかった
大阪地判令和3年(ワ)4920【機能水】<武宮> *公然実施品の数値の意図は問題とされなかった。 *機能がクレームアップされた発明が公然実施で新規性×(用途のように当てはめた) 「(旧製品)は、鮮魚の鮮度を保持する機能が […]
大阪地判令和1年(ワ)5620【…発電制御システム】<武宮>
大阪地判令和1年(ワ)5620【…発電制御システム】<武宮> *被告のみが設定変更できる。 ⇒専用品に設定された仕様の被告製品は「のみ」要件を満たす。 「いったん設定された仕様の変更も、被告…が特殊ツールを使って同作業を […]
令和4年(行ケ)10097【アミノシラン】<本多> 引用文献に物質名が記載されていても、当業者が試行錯誤なく実施可能でないと、開示が認められない ⇒反応式が一般化できるだけでは不足 =令和4年(行ケ)10091<東海林> […]
【契約締結上の過失】東京地判平成8年(ワ)20909 共同開発契約締結に至らず ~Xは開発したが、Yは失敗 ~期限付き協定書締結、販売を前提とした営業活動、Yの詫び状、Yのハードウェア選定ミス、1年半の交渉 ⇒Xの期待は […]
令和3年(ネ)10086【ランプ】<本多>≒原審・大阪地判平成29年(ワ)1390 先使用権成立
令和3年(ネ)10086【ランプ】<本多>≒原審・大阪地判平成29年(ワ)1390 ⇒先使用製品のバラツキを認定した上で、調整可能範囲を先使用権の範囲として認定した。 *出願日前の実施品が特許 […]
平成25年(行ケ)10228【光触媒体の製造法】 ※共同開発契約と権利帰属
平成25年(行ケ)10228【光触媒体の製造法】※共同開発契約と権利帰属 原告と佐賀県との共同開発契約で、佐賀県知事の同意が必要と規定されていた。 ⇒原告らが出願時に佐賀県知事の同意を得なかったが、直ちに佐賀県知事に(特 […]
【契約】令和2年(ネ)10016<高部> ABCD4者の共同出願契約~「事前の協議・許可なく,本件の各権利を新たに取得し,又は生産・販売行為を行った場合,本件の各権利は剥奪される。」 ⇒Aが勝手に販売した~Aは持分権を喪 […]
令和4年(行ケ)10099【レーザ加工装置】<本多> *主引用発明においてブランクの相違点を容易想到でないとした!! <相違点>本件発明はAF(オートフォーカス)制御を行うが、主引用発明は明らかでない。 「Z軸方向のずれ […]
【著作権】大阪高判令和5年(ネ)1384 単語帳~原審と異なり、著作物性を認めた!!
【著作権】大阪高判令和5年(ネ)1384 単語帳~原審と異なり、著作物性を認めた!! 「2枚目以降の単語カード…わずかに各写真が垣間見えるように広げることによって各単語カードにそれぞれ異なる写 […]
【米国特許】Dyfan v. Target (CAFC 2022.03)ソフトウェア特許のMPF
【米国特許】Dyfan v. Target (CAFC 2022.03) meansという文言が無い場合の、ソフトウェア特許におけるMeans-Plus-Functionクレーム ⇒「code/application 」 […]
令和5(行ケ)10011【携帯端末の遠隔操作用デバイス】<宮坂>
令和5(行ケ)10011【携帯端末の遠隔操作用デバイス】<宮坂> 「…(カメラにより撮影された映像を除く)」という除くクレームの補正 ⇒引用文献の独立項に「…撮像部」が記載されていたが、(引用発明の課題を解決するために) […]
【米国】Weber v. Provisur(2024, CAFC)
【米国】Weber v. Provisur(2024, CAFC) 原告製品のマニュアルが、限られた数の者のみに配布され、秘密保持の対象であったにもかかわらず、関心を持つ公衆が合理的な努力によりアクセス可能であったことか […]
【米国】Cordis v. Boston Scientific (2009, CAFC)
【米国】Cordis v. Boston Scientific (2009, CAFC) 「printed publication」該当性は、文書が限られた数の者に対してのみ配布され、拘束力のある守秘合意があれば、公衆か […]
【米国特許】Ortho-McNeil v. Caraco(2007,CAFC)
【米国特許】Ortho-McNeil v. Caraco(2007,CAFC) 「about 1 : 5」というクレーム文言が「1 : 3.6-7.1」を包含すると解釈された!! ⇒被告製品の「1 : 8.67」は非充足 […]
【米国特許】Cohesive v. Waters(2008,CAFC)数値範囲を広く解釈された!
【米国特許】Cohesive v. Waters(2008,CAFC) 平均直径が「greater than about 30μm」というクレーム文言が、(1)25.434μm超、又は(2)20.044μm超,且つカラム […]
【米国特許】Par v. Hospira(2020,CAFC) ※数値限定に均等論が認めれた事例
【米国特許】Par v. Hospira(2020,CAFC)「about 6 to 8 mg/mL」というクレーム文言 ⇒9mg/mLが文言充足or均等とした!! ① aboutが数値範囲に使用されると、境界の厳密な解 […]
令和5年(行ケ)10009【古紙処理装置】<清水響> 本件発明と引用発明とが同一の目的であることを、設計的事項の理由とした。 (他の相違点は、主副引用発明が同一の目的であることを理由に組み合わせにより容易想到と判断した。 […]
【米国特許】Conopco v. May Dept.(1994,CAFC)46 F.3d 155
【米国特許】Conopco v. May Dept.(1994,CAFC)46 F.3d 1556 「about 1 : 40」というクレーム文言に対し、「1 : 162.9」の被告製品は非充足。均等論も× 「about […]
【米国特許】Amgen v. Chugai(1991 CAFC)927 F.2d 1200
【米国特許】Amgen v. Chugai(1991 CAFC)927 F.2d 1200 「280nmでの吸光度単位当たりat least about(少なくとも約)160,000IUの比活性」というクレーム文言が、「 […]
【論稿】商標権と属地主義(田村善之、パテント誌2023年12月号)
【論稿】商標権と属地主義(田村善之、パテント誌2023年12月号) 出所識別機能を保証する登録商標制度の趣旨 ⇒インターネット上の使用の場合、有意な程度に需要者が存在する地の商標法を適用すべき。 *サーバ所在地は、結論に […]
【論稿】グルタミン酸ナトリウム事件/東京地判令2・9・24(平28ワ25436)(平井祐希、パテント2021年9月号)
【論稿】グルタミン酸ナトリウム事件/東京地判令2・9・24(平28ワ25436)(平井祐希、パテント2021年9月号) 国外で外国子会社が譲渡も、日本向けであった事情から「譲渡の申出」成立 ⇒損害論では、外国子会社の利益 […]
【不競法2条1項3号】令和3年(ワ)25324<柴田>⇒形態が実質的に同一。形態模倣を認めた!!
【不競法2条1項3号】令和3年(ワ)25324<柴田> ⇒形態が実質的に同一であるとして、形態模倣を認めた!! 原告商品17800~19800円 被告商品1980~3980円 形状は、ほぼ同一。 背面のファスナー及びホッ […]
東京地判平成30年(ワ)28931【レーザ加工装置】<柴田>⇒102条2項適用なし、1項適用あり
東京地判平成30年(ワ)28931【レーザ加工装置】<柴田> *被疑侵害者が、原告製品(SD装置)の一部に相当する製品(SDエンジン)を製造販売していた。 ⇒102条2項適用なし ⇒102条1項適用あり ★必ず1項も選択 […]
【不競法2条1項1号/刑事】名古屋地判令和4年12月16日<市松模様(鬼滅の刃)>
【不競法2条1項1号/刑事】名古屋地判令和4年12月16日<市松模様(鬼滅の刃)> 「4種類以上組み合わせる場合には無数の選択肢が存在するところ…類似した模様…を選択すること自体…作品を知った上で意図的に選択しなければま […]
平成25年(行ケ)10089【2室容器入り経静脈用総合栄養輸液製剤】<清水節>
平成25年(行ケ)10089【2室容器入り経静脈用総合栄養輸液製剤】<清水節> *高圧蒸気滅菌の適用でビタミン類の分解を招く ⇒阻害事由あり ⇒進歩性○ ビタミンの種類ごとに分解される量は異なるから,ビタミンの種類ごとに […]
【パブリシティ権】東京地判令和5年(ワ)70056<中島> ※パブリシティ権侵害成立
【パブリシティ権】東京地判令和5年(ワ)70056<中島> パブリシティ権侵害成立 「日本一稼いだ伝説のキャバクラ嬢として、世の中に広く認知されている…原告名称又は原告肖像には…商品の販売等を促進する顧客吸引力がある」 […]
【商標】令和5年(行ケ)10141「知財実務オンライン」<宮坂> ⇒識別力×
【商標】令和5年(行ケ)10141「知財実務オンライン」<宮坂> 9類、41類、45類⇒識別力× <出願人の主張> ①4万人超の知財関係者が不使用 ②商品役務の特徴を間接的に表示するだけ ③造語 ④審決が挙げる使用例も出 […]
令和3年(行ケ)10133【回転子積層鉄心の製造方法】<本多>
令和3年(行ケ)10133【回転子積層鉄心の製造方法】<本多> *原出願明細書中で深く検討されても、本件発明において『必須』でないと判断された。 ⇒新規事項追加ではない。 「…最初の親出願の明細書中、発明が解決しようとす […]
【特許】『新規事項追加』 について、裁判例を網羅的に説明しました。
【特許】『新規事項追加』 新規事項追加について、裁判例を網羅的に説明しました。 2024年4月10日「知財LAB」のミニレクチャーを編集したものです。 プレゼン資料は、概要欄のリンクから取得して下さい。 https:// […]