英国最高裁[2017]UKSC48  Actavis v. Eli Lilly

 

英国で初めて均等論を認めた最高裁判決。

欧州出願手続においてクレームが減縮補正されたが、この補正は、許容できない中間概念化に基づく新規事項追加の拒絶理由を回避する目的であり、補正要件を満たすものに過ぎないと判断した。

 

 

 

独国最高裁X ZR 29/15 Actavis v. Eli Lilly

 

補正の理由が、先行技術に対して主題を限定した場合は均等論が排除されるが、形式要件(新規事項追加や明確性)が契機となった補正は、特許権者が選択決定したとは見做されず、均等論は排除されない。

 

 

⇒日本に波及した!

東京地判平成28年(ワ)25436<矢野>

 

 

https://www.hoffmanneitle.com/wp-content/uploads/Recent-Trends-of-IP-Law-in-Europe-Chizai-Kanri-vol.68-No.4_2018.pdf

 

 

※本稿の内容は,一般的な情報を提供するものであり,法律上の助言を含みません。
執筆:弁護士・弁理士 高石秀樹(第二東京弁護士会)
本件に関するお問い合わせ先:h_takaishi☆nakapat.gr.jp(☆を@に読み換えてください。)