令和5年(行ケ)10104【非常に低い抵抗材料で形成された…デバイス】<清水響>
令和5年(行ケ)10104【非常に低い抵抗材料で形成された…デバイス】<清水響>
⇒実施可能要件×
明細書等に記載された試験結果(図14A~21B)は、温度低下に伴う抵抗の減少を示しているものの、いずれも抵抗値がゼロになったことは示されていない。
抵抗値と抵抗率は区別されるべきであり、抵抗値がゼロでない以上、超伝導状態にあるとはいえない。
仮に材料の一部が超伝導化したとしても、その部分のみを取り出して導体とする具体的な方法が開示されていない。
⇒ジョセフソン効果の発現について導体が超伝導状態(抵抗値ゼロ)にないにもかかわらず、バリア材料にジョセフソン電流が流れるとする明細書の記載は、技術常識に反する。
そのような現象が生じ得ることを裏付ける試験結果等は明細書に記載されておらず、原告提出の宣誓書にも具体的根拠がない。
https://www.courts.go.jp/assets/hanrei/hanrei-pdf-93330.pdf
※本稿の内容は,一般的な情報を提供するものであり,法律上の助言を含みません。
執筆:弁護士・弁理士 高石秀樹(第二東京弁護士会)
本件に関するお問い合わせ先:h_takaishi☆nakapat.gr.jp(☆を@に読み換えてください。)
