【論稿/特許】特許審査におけるAIの活用(五十嵐康弘、パテント誌2025年8月)

【論稿/特許】特許審査におけるAIの活用(五十嵐康弘、パテント誌2025年8月)

特許審査における実務的タスクについて、クラウドモデル(GPT等)とオンプレミスモデル(Llama等)を用いて検証が行われた。

生成AIの導入にあたっては、従来のAIにはなかった特有の課題が存在する。
ハルシネーション(幻覚)への対処情報を「増やす」タスク(創造的回答)ではなく、情報を「減らす(要約)」あるいは「変換(翻訳)」するタスクに限定することで、リスクを最小限に抑えることが有効である。
モデルの進化速度への対応調査中に新たなモデルが登場するほど進化が早いため、手法の陳腐化を防ぐ必要がある。
汎用モデルの進化を注視しつつ、特許分野に特化した「思考過程(リーズニング)」の組み込みが今後の鍵となる。

生成AIは現在、論理的な推論を行う「リーズニングモデル」や、外部ツールを操作する「エージェントモデル」へと進化している。

特許審査のような専門領域では、単なる汎用モデルの導入ではなく、審査官の網羅的な調査手法や特許特有の語彙を反映させるための「実用化に向けた試行錯誤」が引き続き必要である。
今後は、進化が緩やかになった基礎性能(コンテキスト長など)を最大限に活かしつつ、特定分野への特化を図る時期を見極めることが重要となる。
https://jpaa-patent.info/patent/viewPdf/4704
 

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※本稿の内容は,一般的な情報を提供するものであり,法律上の助言を含みません。
執筆:弁護士・弁理士 高石秀樹(第二東京弁護士会)
本件に関するお問い合わせ先:h_takaishi☆nakapat.gr.jp(☆を@に読み換えてください。)

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