執筆・講演情報

「ライスミルク」事件~サポート要件における「課題」─裁判所の判断傾向の変化と,進歩性における「課題」との対比─

著者: 高石 秀樹 弁護士・弁理士
書籍名: 知財管理 69巻6号818-833頁
出版社: 日本知的財産協会
発行日: 2019年6月
詳細: 本判決は、特許発明の課題を高いレベルで認定した上でサポート要件違反と判断した異議(取消)決定について、「記載要件の適否は、特許請求の範囲と発明の詳細な説明の記載に関する問題であるから、その判断は、第一次的にはこれらの記載に基づいてなされるべき」という一般論を述べた上で、異議決定は課題の認定が誤っていると判断し、本発明はサポート要件を満たすとして異議決定を取り消した。本稿においては、本判決の1ヵ月前に出されたピリミジン大合議判決を含め、本判決前後の裁判所におけるサポート要件の判断傾向を検討するとともに、サポート要件の「課題」と進歩性の「課題」との関係について考察し、最後に、無効審判請求人及び権利者の主張戦略(及び出願戦略)について考察する。